邦キチ! 映子さん「仮面ライダー THE FIRST」回と「作品を評価する」の話

こんにちは!くまゑです。
掘り出せ!推しメディア。
今回は映画の話が中心になります。

映画レビュー漫画「邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん」が「スピネル」から「コミックオギャー」に移籍しての一本目(Season8/6本目)は「仮面ライダーTHE FIRST」でした。

名前の通り(ほぼ)邦画を題材にした「邦キチ」は「名作」とされている作品よりむしろ一般的には「迷作」と呼ばれやすい作品を取り上げ、なおかつポジティブにレビューするというスタンスで話が進みます。

古い作品から現行上映中の作品まで幅広く取り上げています。
先にお勧め回をいくつか紹介します。

Season3特別編「映画 刀剣乱舞」

「実写化の正解」あるいは「新時代の実写化」という表現が軸となる回。
本作品自体もくまゑが最推しの2.5次元俳優「鈴木拡樹」さんが主役で、とてもお勧めです。

※「2.5次元」はアニメや漫画を原作にした舞台化を中心にした「2次元コンテンツを3次元的に表現するコンテンツ」の俗称です。


Seasn3/6本目「ディストラクション・ベイビーズ」

「わからなかった映画ってなかったか?」から始まる、「飲み込みにくかった表現」についてどう受け取るかを示した回。
本作品を含めた「私小説的」ともいえる作品は「わからない」という気持ちが先に立ってしまうとそれが強く印象に残りがちですが、「つまらない」とはまた別の気持ちであることがハッキリと区別されています。


Season4/11本目「映画 hugっと! プリキュア♡ ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」

「応援上映」の走りとなる「ミラクルライト」と「プリキュア映画シリーズ」について、面白く分かりやすく紹介した回です。この「女児アニメ部」がでてくるとパワフルな回という特徴が出てきました。

Season7/11本目「えんとつ町のプペル」

丁度「えんとつ町のプペル」の実写化が決定したころに開催されたSeason3単行本発売記念イベント(https://tc.tsite.jp/2228/event/2019/11/event-1214eikosan.html)にて服部先生が「絶対に邦キチでやりたい」と公言していた、待望の回です。(当時から好きな作品でしたので、イベントに行きました。)
こちらも「ディストラクション・ベイビーズ」同様、「私小説的な作品をどう評価するか」についてですが、「何がえがかれているのかをレビューする」のが本当に上手なのが「邦キチ」です。


第1巻書下ろし「DEVILMAN」

みんな大好き「DEVILMAN」(「実写デビルマン」)は初の単行本書下ろしでした。以降、Seasonごとの単行本化の際には1本書下ろし回がありますので、全て読みたい方は是非単行本の購入をよろしくお願いします。
ちなみに、「DEVILMAN」は本当の本当に好きな作品の1つです。

そして「仮面ライダーTHE FIRST」も本当に大好きな作品の1つです。


元々「仮面ライダーシリーズ」はとても大好きで、現行の「仮面ライダーラリバイス」も楽しく見ているのですが、「THE FIRST」は、本当に仮面ライダー2人のデザインがカッコ良いんですよ。
原作的には同一デザインの「1号」と「2号」のデザインを差別化し、元々の要素である「技」と「力」というそれぞれの要素にフォーカスして「バディ/タッグ」としてのリファイン(再構築)デザインに成功しています。

ちなみに続編にあたる「仮面ライダーTHE NEXT」で登場する「Version 3(V3)」のリファインデザインが仮面ライダー史上最もカッコ良いと上映当時から思い続けていますので、好きな作品を挙げるときには度々名前を出す作品です。元々初代の「V3」も素晴らしいデザインなのですが、そのブラッシュ・アップが完璧の一言です。

世界一カッコ良い仮面ライダーのデザインとアクションを見せてくれた
「THE FIRST」と「THE NEXT」の評価はそのポジティブな印象に尽きるのですが、「邦キチ」でも「で、話は(面白いの)?」と聞かれて、「特撮作品について熱く語り合う部」部長が「マジで…?話の話もする…?」と返すくらいには、支持層の間でも話の部分は重要視されていません。
(演出面としては「THE FIRST」撮影の前年に逝去された天本英世演じる死神博士のデジタル演出もグッと心にきますが、これは作品としての評価というよりシリーズとしての評価、感動に近いものですね。)

なんなら「THE FIRST」は「当時の流行的」過ぎる(時事的過ぎる)という評価でしたが、「THE NEXT」はいわゆる昭和ライダーの持つ怪奇的な要素を全面に推した作品で、視聴者を怖がらせる演出が多用されていて、「話の出来映え」については製作の段階からすでに重要視されていなかったように見えます。

※余談ですが、こうした邦画配信は「U-NEXT」がやっぱり強いですね。

さまざまなコンテンツについて「良くないとされる部分がある」「良くないと感じた部分がある」というのは「良い部分がある」という特徴を帳消しにはしないと思っています。それが「ものすごく良い部分がある」というときには、それを評価の「」にして話をすることが良くあります。

上で挙げた「DEVILMAN」についても、本当にCG+特撮のクオリティは当時のものとして最先端であり、既に「AMON デビルマン黙示録」で「デビルマン」の新しい側面を見せることに成功していた衣谷遊先生によるデザインを細密に表現しています。

この「上映時点で最先端の技術や考え方を採用している」"今時"の部分があるというのも期間限定で上映される映画というコンテンツの(かなり大きい項目として)評価の一つにしています。

※ちなみに原作漫画の「デビルマン(シリーズ)」への思い入れについては、「好きな漫画5作挙げる」みたいなタイミングではほぼ100%挙げるくらいには好きです。前回の大童先生と石黒先生の対談の際にもふれましたが近年のアニメ化の際に作成された「デビルマンの系譜」でも示されるように、後世の作品に多くの影響を与えた作品です。

衣谷先生デザインのデビルマンのCG書き起こし。
当時の最先端でありつつ、やっぱり今みてもカッコ良い


また同時期、同じく永井豪先生原作の「キューティーハニー」の実写映画化もされています。

こちらはパワフルな日本的なアニメーション表現とCGと特撮を融合させるという、似つつも別のアプローチを採用した作品でした。

「作品を加点方式で見てるよね」と友人に指摘されたことがありますが、実際にそうだと思います。特にデザインが良い(カッコ良い)という項目にはめちゃくちゃ加点している自覚があります。

ただ「話や脚本を軽視している」というつもりはなく、「良い話」部分が凄く好きな作品も、「カッコ良い」部分が好きな作品以上に沢山あります。

例えば舞台を映画化した「12人の優しい日本人」はいわゆる場面転換のない作り(ソリッド・シチュエーション)でありCGや特撮的な表現、アクションは一切なく話が進みますが、この「話」自体の妙によって作品の質を担保している傑作です。


「良くないとされる部分についてマイナス点数化し、全体の評価から減点すること」自体や、そうしてコンテンツを評価する人を悪いようには全く思っていないのですが、あくまで自分の話として、作品全体の「総合点ばかりを気にしてしまう」(印象に残してしまう)と、自分が良いと思った部分への感覚も忘れたり薄れたりしてしまうような気がしています。

これは子育てや友人関係における「子どもや相手への評価」でも同じことかなと個人的には思っています。その人に足りてない部分や未熟な部分、良くない部分があることと、その人の良い部分はきっと差し引きはできないものでしょう。

このあたりの言語化や表現については本当に邦キチが上手だと思うので、ぜひ読んでみてください。邦キチ自身は基本的には「良くないと感じる部分がそもそもない」というスタンスのようにも見えるので多少なりともスタンスが違うのですが。

(もしかしたらどこかで詳しく話をするかもしれない補足ですが、「良くない部分」というよりも「個人的に受け入れたくない表現」などに関してはいくつか自分の中で明確な項目があり、それが表現されていると他の部分がとても素敵でも「お勧め」できない作品がいくつかあります。)

他には、「DEVILMAN」の評でふれた「上映時点で最先端の技術や考え方を採用している」"今時"の部分の話も沢山したいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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