歴史に興味がぐっとでた瞬間

もともと歴史が嫌いだったこともあり、理系に進んだ。答えがはっきりしていて、だれも否定できない。証明でも自明という表現があって、それ以上は説明しない。それは疑うべきなく正しいことだから。高校時代歴史好きの同級生がいて、歴史知ってるかクイズみたいなことを出し合って笑い合っている姿をみて、何がおもしろいんだろうとおもってもいた。でもうらやましかった。与えられたことは覚えてなんとなくテストで点は取れた。でもおもしろくなかった。元素記号と英単語と歴史の年号を覚えるのは私の中で一緒だった。
そんな風に理系に進み、仕事も理系。開発というか試作実験の部署にいたが、はっきりいって能力がなく、仕事ができる社員ではなかった。辞める理由を上司や教育システムなどにみつけ、こんな上司にはなりたくない、こんな会社は嫌だと他者に責任をなすりつけ辞めた。
反転して福祉の学校に進み、介護の仕事をしてなんとなく社会に興味をもち、いろいろなことを経験し考えていくうちに組織論だとか、心理学だとか社会学に興味をもったが、結局歴史には興味がもてなかった。
ずっと歴史に興味がなかった。日本の文化が世界と違って、また変化していかないこと、戦争に負けた影響が今でも続いていること、歴史を学ばないとわからないことがたくさんある。
昨日、ホリエモンと死を忌み嫌う文化もあって、日本はむしろ逆だったんだということをその動画は言われていて、どこでそれが変わったかというと、徳川綱吉の生類憐れみの令だと言われていた。もちろん歴史の授業でならって覚えた。他の英単語、元素記号と一緒で。 価値観の転換をするために思い切ってこれくらい極端な施策をしないと日本全体が変わらないのだということ。もちろん他の影響もあるだろうが、通説としてこのことが死の重みを変えた歴史上の出来事だと知ったとき、なにか、理由のわからないと思っていた答えがずいぶん昔の出来事が関係していて、みんなその答えも意識していないことがあるんだということを感じた時に、やっと歴史の勉強がしたいとおもうことができたような気がする。

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