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のび太くんで居てほしい。

久々の更新ですがこの記事ではタイトルのキャラクターが存在する世界とは程遠いちょっぴりと現実的な話をしようと思っております。

少し長くなる気がするのでお暇な時にどうぞ。

イベントやライブ、舞台でのチケット転売譲渡に関して僕の思うところ。
イベントやライブといっても色んな規模があってそれぞれに事情があると思うのであくまでここではキャパ300人以内の催事で思うところ。
そして、転売と譲渡の違いもニュアンスが難しいのでここでは
【転売→定価以上で他人に販売すること】
【譲渡→定価やそれ以下の価格、無償で他人に譲ること】
とさせて下さい。

前置き長くてごめんなさい。

ではでは。

率直に転売はダメですよね。
転売そのものを禁止するという法律は存在しないみたいですけど
チケットに関してはチケット不正転売禁止法というのが令和元年6月14日から施行されているようです。
調べるとかなり細かく自由席か指定席かで変わったりする部分もあるそうで。

とにかく単純に法律も主催側も「ダメ」って言ってるならダメですしやめようよってことです。

まだ転売に関しては理解し易いと思うので譲渡について。

チケットの譲渡がなぜダメなのか。多分ここが難しい。
そもそも転売と一緒で譲渡そのものが違法なわけでもないし禁じてない催事もあると思う。

4月に開催される僕が所属するチームの周年イベントでは転売も譲渡も禁止しているので
その理由を元に僕の思うところを書いていきますね。

譲渡が発生する理由は大きく分けて二つあると思います。

①止むを得ない事情で催事に行けなくなったから。
②チケットを入手するため複数の方法で応募し重複チケットが出たから。

この二つの理由が譲渡の背後に存在しているから難しいのです。

イベントによって様々な予約方法がありますが
「お一人様何枚でも、何回でも、複数アカウントからでも購入可能です」
というイベントはそうそう無いと思いますし
「お一人様○枚までとか○公演まで」
などある程度制限がかかっているものが多いと思います。
②の場合はそのルールを守らなかった人が多いかと(重複を許可している催事があれば別です)。

この点在する致し方のない①とルールを守らず故意的な②から②だけを見つける方法が困難なのです。

例えば
中身の見えない箱の中に①と②が書かれたボールが複数個あります。
どちらが何個入っているかはわかりません。
中身を見ずに②と書かれた数字を全て取り出して下さい。

というGoogleの入社試験みたいな問題があった場合。
本当に中身を見ずに②だけを取り出すのは困難なので、全てのボールを取り出すという答えになる。
①は取り出してはいけないと書かれてないですから。

この全てのボールを取り出す行為が譲渡も禁ずるということなのです。

もちろんこの解に至るまで色んな事を考えます。
例えば①と②の違いの一つに発覚するタイミングの違いというものがあります。
①は急用だったり体調だったりの理由が多いでしょうからチケット入手して少し時間が経ってから譲渡せざるを得ない状況になる。
②はチケットを入手した瞬間に譲渡を決めるわけですからタイミングの違いが生まれます。

では仮にこういうルールを設けてみましょう。

【催事の1週間前までの譲渡を禁ずる】
これで②はなくなると思いますか?
僕は思いません。
期間はあれど譲渡を許可しているわけですから逆に拍車がかかるかもしれませんし
①の方にとっても譲り先を探す制限がかかってしまう。

こういった事を色々考えた末に譲渡禁止へ至るわけです。

とはいえ実は僕の中に重複チケットを出さない解決策が1つあります。
・予約時に顔付きの身分証明書の画像データを添付する
・催事の入場時にも再度提示、照会する
これを行えばチケットを入手するため複数の方法で応募することは難しいし、重複チケットが出ることはない。

ただあくまでこれは重複チケットを出さない解決策であって譲渡はやはり禁止せざるをえません。
なぜならもしこのシステムで譲渡を許可した場合、当日は身分証明書の照会がありますから譲渡する場合は運営に連絡が必要となります。

ーーーーーーーーメールーーーーーーーーーー

◯月◯日の催事を予約していたAと申します。
どうしても行けない事情ができたので知人にチケットを譲っても良いでしょうか。
可能であれば知人の身分証明書の画像データ等を添付させて頂きます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

上記のようなメールが来てこれを許可したとしましょう。
別に変哲もない流れですが抜け穴はあります。

できるだけ多くの知り合いに予約を頼めばいいだけのことです。
もし自分はチケットが当たらなくても誰かが当たれば譲渡の流れをとればいいですから。
だから結局譲渡は不可になってしまいます。

そもそもこんな厳格なイベント心から楽しめるかなというのもありますしね。

疑いたくは無いけど疑わざるを得ない場合が沢山あるのです。

そこまで難しく考えなくて良いではないか!
もっとラフに気楽にいこうぜ!

と言われれば心が揺らぎそうになりますが
なぜここまで考えてしまうのか。

一つは自分たちの為。
②を受け入れてしまうと振り込みの場合、期限までに振り込まない未振り込みが溢れ返る。
これは事実としてあって予算計画も立てているわけだから大変困る。
未振り込み分を再販することは可能ですが労力もかかるし
その再販でも未振り込みがあったりするからこれはもう地獄の入り口。
クレジット決済のみにする手もあるが持ってない人もいるだろうしってのもある。
他にも困る点がたくさんあります。

で、もう一つの理由がルールを守って予約をしてくださる方の為。
馬鹿らしくなっちゃいますよね。
応援している人たちが提示したルールを守れば守るほど催事に行けなくなる可能性が高くなるって。
ルールを破れば破る程行ける可能性が高くなるって。
そんなのおかしいよ。

裏技だけ使ってゲーム攻略しても楽しくない。

大まかにはこういった理由があるから頭を捻るわけです。
でも、それでも至らないところはあると思いますけどね。

長々と書きましたが

ルールを破ってまで催事に行く手段をとるということは相当その団体や出演者を応援しているのだと思います。
今のその方にとっての生き甲斐かもしれないし
その瞬間全ての辛いことが吹き飛ぶような幸せな時間を過ごせるのだと思います。
でも後ろを振り返ると悲しんでいる人たちが沢山いるわけですよ。
もしそれを理解してまで同じような行動をとっているなら凄く悲しい。
応援してもらってる出演者はもっと悲しいと思う。

そして凄く厳しいことをいうとその行為は応援している人の首を絞める行為でもある。
「◯◯のファンはルールを破る」って話が広がれば仕事は減ります。
「あそこの団体のファンはルールを破る」
って話が広がれば成長と継続が難しくなります。
実際にそんな話を聞くことだってあります。
応援の気持ちが今後応援できない環境を作っている可能性があるってことを知ってほしい。

お金があるからっておもちゃを見せびらかすスネ夫じゃなくて
自分の意見と感情が絶対で行動を起こすジャイアンじゃなくて
秘密道具に頼ろうとするときもあるけど、最後はコツコツと努力する素直なのび太くんで居てほしい。

それか、映画のジャイアンで。

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