はじめての肩の故障と、その後

野球をやるようになって幾星霜(と言いつつ実際のプレー期間は10年少々)。
34歳で初めて、肩を故障しました。
今までは主に足の怪我しか抱えていなかったため、スローイングに不自由するというのは、なかなかの戸惑いもくっついてきて、結構な精神的ストレスを抱えることにもなり。
今回はそんな故障と回復の記録です。

5月、急激に肩の状態が悪化

札幌で本格的に草野球を始めて2年目の今シーズン。
私が所属するチームは、結構深刻なバッテリー不足に悩まされていました。
特に捕手不足は顕著で、昨季終了後から首脳陣で育成計画なども練られていましたが、そんなに簡単にどうにかなるものでもなく。
学生時代は内野・外野でしか出場経験の無かった私も、昨季からバッテリーでの出場を始め、今季も開幕からだいたいの試合で投手か捕手のどちらかに就いていました。
そして迎えたゴールデンウィーク。
所属2チーム合わせ9日間で7試合という、選手層の薄いチームにとっては結構なハードスケジュールです。
私の出場記録はというと、
4/29 捕手8回+投手1回
4/30 1試合目:外野フル 2試合目:捕手8回+投手1回(この時点で若干肩がおかしい)
5/3 野手6回+投手3回(この日捕手から球に力が無いことを指摘される)
5/5 捕手6回+投手3回(そろそろ二塁送球が怪しく、投球も制球が利かず力の無い棒球をスタンドまで運ばれる)
5/7 1試合目:外野フル 2試合目:捕手3回(肩痛が限界を迎え交代、移ったショートからの一塁送球もワンバウンドすら厳しい)

痛めた原因としては、まあ明らかに1試合で投手と捕手を両方やったのが原因だと思うんですが。
捕手として「ノーステップで二塁送球する」という問題点があるんですよね。
そもそもが捕手での試合出場経験がほぼ無い(ブルペン捕手経験は豊富ですが)ところ、見様見真似でなんとなく守っているだけなので、単純捕球以外のスキルはたぶん小学生レベルです。
そんでもっていわゆる野手投げなので、その状態でノーステップ二塁送球を繰り返すとどうなるか。
言わずもがな。ですね。

通常日程に戻り5/14。
この日もダブルでしたが、1試合目はサード、2試合目はショートでそれぞれフル出場。
一週間休ませたおかげか、それなりに状態はマシになってはいましたが、やはり痛みはありました。

爆発

そして、迎えた5/20。
この日もダブル(7イニング制×2試合)。
1試合目の練習試合では、2試合目に捕手で先発予定ということで、DHとして出場。
2試合目は公式戦。スタメンマスクを被ります。
が、やはりすぐに痛みが。
投手への返球自体も結構な負担になっており、山なりでしか投げられません。
二塁まではもちろん1~2バウンド。
打撃でもスイングするたびに鋭い痛み。
そんな状態でも、なんとか5イニング守り切りました。
そして6回から登板。
今思えばこの時にNGサインを出しておくべきでした。

案の定、球速も制球も何もあったものじゃありません。
2個の死球と暴投でランナーを溜めたところに長打を浴び、逆転を許してしまいました。
結局この回だけはなんとか投げ切り、ベンチに戻ったところで監督に肩が限界であることを申告。
その後、打線が奮起しチームは再逆転に成功、最終回を監督が抑え勝利こそしましたが、一歩間違えば大変なことになっていました。
そんなわけで私の肩は、見事に無残な状態となり果てたのです。

整形外科へ

さすがに日常生活においても痛みが常時気になる状態なので、自宅の近所にあるスポーツ障害の治療でそれなりに有名な整形外科で検査を受けました。
結果は単なる投球障害。つまり投げすぎです。
骨とか腱とかに異常が無かったのは不幸中の幸いでした。
ドクターの見立てでは、3週間ほどノースローで様子を見て、そこから徐々にキャッチボールを再開していくことになるとのこと。

ノースロー期間はそりゃあまあ暇でしたし、チームに迷惑かけてる申し訳なさもありましたね。
せっせとスコア書いてました。
で、約3週間後に試しに投げてみたら、やっぱりまだ痛いわけですが、投げられなくもないかな、という感じで。
そこでゲームに復帰したわけですが、このシーズンの私は野手なら大半が外野での出場。
投げられなかったら話にならないわけです。
投げました。
タッチアップ刺したりしました。
その代償として、1回全力送球すると3日くらい肩の痛みが残るような状態で……。

ようやっとまともに復帰

そんな感じで、騙し騙しのプレーをしばら~く続けていましたが、まもなくシーズンも終わろうかという10月上旬。
キャッチボールをしていたら、あれ? これいけるんじゃ? みたいな感覚が。
試しに強度を上げてみます。あ、痛くない。 

捕手をやってみました。問題なし。
外野からの返球。これもOK。

いけますね。

そんなわけで10月末、即席連合チームにて先発投手として満を持して復活のマウンドへ登りました。
3回が限度だろうなと思いつつも、相手チームは強力打線だったので、初回から出し惜しみなく全力でいきました。
結果は3回2失点でしたが、球の走りは悪くなかったようです。
球威も戻ってたそうで。
ちなみに、昨シーズン途中から制球難改善のためにサイドスローにしていたのですが、この時からオーバースローに戻しています。
それでも結構まともにコマンドできてました。
渾身の速球を脇腹に当てた打者には申し訳なかったですが……(知り合いなので後で謝っときました)。

まとめ

こんな感じで、ほぼ1シーズンを肩の故障との戦いに費やした2023年。
まともに投げられるようになるまで、約5ヶ月かかりました。
この経験から得た教訓:

  • 痛いのは我慢するな

  • 同日中の投手捕手兼任は避けたほうがいい

痛いのに無理して、特にバッテリーに就くのはまあ最悪かなと。
特にまだ若くてこれからキャリアが長くなるだろう選手は、周りが気を付けてあげないと投げたがる傾向が強いですし。
投手捕手兼任については、これ捕手のほうが返球とか二塁送球で投手よりも肩肘への負荷は大きいとも言われていますし、個人的には同日中にどっちかやったらもう片方はやらせないほうがいいんじゃないかな~とは思います。
まあ、頑丈さは人それぞれなので、実情に即した柔軟な運用というのも必要でしょう。

来季の目標!
怪我なくシーズンを乗り切る!
以上。

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