今しか遊べないミステリーがミステリー好きに届いてない気がするから推したい♯ギ・クロニクル

ミステリーというと硬く聞こえるかもしれないが、
ナゾトキやクイズ、そういったものまで裾野を広げて問えば、
多くの方に親しみやすく楽しく遊ばれている物かと思う。

毎日どこかしらのテレビ局がクイズ番組を流し、長期シリーズのテレビドラマもあれば、ミステリーを主題として扱うバラエティ番組も数多い。

リアル脱出ゲームをキッカケに体験型・参加型のミステリーを楽しむ方も増えた。

もちろん、小説やゲーム、漫画など各媒体で常に一定のファン層があり、数多くの新作ミステリーが世に出続けている。

そうして世界中で幅広く親しまれているからこそ、
ミステリーとの距離感や親しみ方は人それぞれに差がある。
色々と接し方がある中で、こういう方にはこの作品がお勧めだ!
とミステリー作品を紹介していきたい。



①友人や家族とワイワイ盛り上がりたい方

近年の流行もあって家族や友人同士で体験型のイベントに参加したり、
はたまた自分たちで規模にかかわらず主催したりという方もいるだろう。

ミステリーを肴に同好の士が集まり、
あそこの伏線がどうだ、キャラの心理がどうだ、と話し始めれば
新しい見方や発見と出会えるのもたまらない。

しかし、
コロナ渦の現在では少し気兼ねするところがあって心から楽しめない、
遊びにも行きづらいという方もいるかもしれない。

そんな貴方に、『ギ・クロニクル』というものが存在する。

これはスマートフォンかパソコンさえあれば参加でき、
家の中だけでも、もしくは友人と離れた場所にいても、
リアルタイムで同じ体験を共有することができる。

さらに言えば同時進行で数多くのプレイヤーが参加するので、
新しい友人と出会うきっかけになるかもしれない。



②一人でこってり謎を解き明かしたい方

mystery(ミステリー)、で辞書を引けば推理小説とある。

ミステリーの中でもジャンルが細分化し、遊び方がいろいろ増えたといえども、その意は推理し、謎を解くことにある。

解法、そして解答が「存在することが分かっている」、というのは素晴らしいことで、
答えの出ない難問や出口のない迷路と普段向き合い続けている社会人にも(学生にも)、明確に答えを出せることが保証されている、
というのは悩みがいがあるというものだ。


しかし謎ととことん向き合いたい派のミステリー好きには最大の敵がいる。感想や要約、さわりの紹介、はたまた他のミステリ好き仲間のうっかりなど避けようのない形でもたらされる、ネタバレ・・・俺たちは幾度も涙をのんでいる。


どうにかまっさらな状態で謎に挑みたいと思っていても、
良質な作品を新しく探そうとすれば、
どうしてもその作品に関して語られている部分を目にしてしまう。
この作品叙述トリックだな・・・と作品自体に触れる前に察せた事がある方も多かろうと思う。
どうにかネタバレなしでいい作品に出会いたい・・・

そんな貴方に、『ギ・クロニクル』というものが存在する。

これは、今現在まさに進行中の参加型企画であるため、
世界中のどこを見てもネタバレされる心配はない。

レイジングループなど評価の高いミステリー作品を世に送り出してきた amphibian氏の手掛ける企画・シナリオであり、ミステリー好きに是非お勧めしたい。



③無料で手軽に遊びたい方

もはや多趣味じゃない人類は存在しないのではないかと思う昨今。

ミステリーが好きというのでも、ミステリー+ゲームだったりミステリー+読書だったり、他の趣味とのつながりがある。

色んなエンタメが無料やサブスクで楽しめるようになってきており、
たくさんある趣味の中でミステリーの優先順位は低い、時間やお金はあまり使いたくない。そういった方も当然いるだろうと思う。

そんな貴方に、『ギ・クロニクル』というものが存在する。

これはTwitterとweb記事内で進行するミステリー企画であり、
参加にお金はかからない。

さらに現在までに企画はだいぶ進行しており、残すは最後の公演のみという状況。(全6回の公演中、第5回まで終了)

過去の公演はアーカイブで確認することができるし、
アーカイブの確認だけなら1公演5分もかからない。
無料で質の高いミステリーを体験したい方にこそお勧めしたい。



④伏線回収や謎が解けていく瞬間がたまらない方

伏線回収には抗えない魅力がある。ありすぎる。

ミステリーと一切関係ないようなジャンルの作品でも、

伏線を全部回収するのが良い作品、
伏線をばれないように張れるのが良い作品、

という評価が蔓延してしまうほどで、
もはや伏線の扱い方でネット上での作品評価、星の数は決まるといっても過言ではない。

ミステリーを主題に扱う作品であればなおさら、
ちりばめられる謎とヒント、後から見直してわかる描写など、
色んな要素がつながっていく瞬間、その快感を目的に手に取る方は多いだろう。
しかし実際に伏線がきれいに回収されるって作品って有名になりすぎてるというのもあるし、なかなか求めてるほど出会えるもんでもなかったりする。
ああ・・・きれいに伏線を回収していく快感をまた得たいぜ・・・

そんな貴方に、『ギ・クロニクル』というものが存在する。


なんとこの企画、今まさに謎の提示まで終わったところである。

今読める過去公演のアーカイブ範囲に数多くの伏線やヒントがあるはずで、次回公演がそれらをつなぎ合わせる最終編となる。たぶん。

この作品はリアルタイム進行型であり、次回公演は最初で最後の回答編だ。

伏線が回収されていく体験が大好きな方に、次回、リアルタイムで参加するチャンスを是非お勧めしたい。



⑤8月31日19時に暇な方

そんな貴方に、『ギ・クロニクル』というものが存在する。

まさに8月31日19時から第6回最終公演が始まる。

月末の19時。平日。冗談きついぜ。


★ギ・クロニクル 紹介 遊び方・あらすじ 

★ギ・クロニクル  過去公演アーカイブ

☆本稿のパロ元



ここまではネタです。
ここからはギ・クロニクルを簡単に紹介しつつ、
過去公演第1夜から第5夜までを整理して、
第6夜に備えていきます。
これまでの公演分についてはネタバレするのでアーカイブ読んでください。

7月29日から人狼風Twitter企画として電ファミコゲーマーのTwitterアカウントと特設サイトでこれまでに計5回展開された。
■第一夜 7月29日(金)19:00
■第二夜 8月1日(月)19:00
■第三夜 8月8日(月)19:00
■第四夜 8月16日(火)19:30
■第五夜 8月18日(木)19:00

そして、最終第六夜が8月31日(水)19:00から開催となる。

プレイヤーはTwitterのアンケート機能を用いて、人狼ゲームの様に、
吊る人間を選択する。
アンケートの結果がゲームの展開に反映されて物語は進行していく。


『設定』

  ・世界観
  村が「黒の軍勢」によって壊滅し、生き残った6人。
  隙を見て逃げ出し、雪山を超えて人里を目指すが、
  6人の中に「狼」が紛れ込んでいるらしい。

  ・キャラ
  フレイグ 彼視点で物語は始まる。巫女の盾であり剣。つよい。
  ビョルカ 巫女。6人のリーダー。
  ヨーズ フレイグの幼馴染。女だてらの猟師。
  ウルヴル 爺さん。鍛冶師。
  ゴニヤ 女児。
  レイズル 初日犠牲者。いつもお世話になってます。


『5夜の共通点』

  ・進行
  プレイヤーには通りうる道筋(チャート)が提示されるが、
  5回共このチャートは共通。
  

  ・吊り指定
  
プレイヤーにはゆだねられるのはどのキャラに投票するか、であって、どのキャラを吊るか、ではない。
  投票した先が吊られないこともあるし自分が吊られることもある。
  また、プレイヤーがどういった投票をしたとしても、ほかの村人の指定が変わることはない。
  ex)最初の投票の指定はフレイグ(プレイヤー)が誰を選んでも、ビョルカはウルヴルへ投票。ゴニヤはヨーズへ投票。他省略。

  ・確定イベント
  
最初に必ずレイズルは死ぬ。
  初日にだれを吊っても二日目の朝は犠牲者は出ずに迎えることができる。
  二日目にはクマの襲来イベントが発生。
  分岐前の時点でもクマの襲来はあるが、ヨーズとフレイグがいたので安全に倒すことができた。
  二日目の時点でどちらかがいなくなっていると・・・

  ・全滅
  
5回の公演すべて、最後には必ず全滅する。

  ・プレイヤーが介入できること
  
①その時点で「視点」を持っているキャラクターの投票先
  ②夜、「視点」のキャラが他の誰かに会いに行くことがある。
   誰に会いに行くか、選ぶことができる。
  ①②ともにプレイヤーは電ファミニコゲーマーのツイッターアカウントで実施されるアンケートに投票し、多数の選択肢が結果として反映される。

  2日目にクマ来るから気をつけろよ、とかそういう介入の仕方はできない。


『バックステージで明らかにされたこと』
  
5公演とも、キャラクターは全滅して終了する。
  そのあとに、ヴァルメイヤ(イクサオトメ)とアオイトリという2体の精霊の
  総括というか、バックステージコメントというか、漫才が繰り広げられる。
  メタい。

  ・巡礼は繰り返されている
  プレイヤーにはチャートで12種類のエンドがあることが提示されている。
  その12個の終わりを、6人のキャラクターは何百回と繰り返しているらしい。なんで?どうして?どうやって?いつから?どの時点から?

  ・アオイトリの縦読み
  
我々は12種類の終わり方がある人狼ゲームを遊んでいたと思っていた・・・
  なんかそうじゃなさそうだとプレイヤーが気付いたのは、
  バックステージの不自然なアオイトリのコメントに
  縦読みが仕込まれていることがわかってから。
 
  (第1回公演のアオイトリの縦読み)
   「あの、さっきから何度か『次』
    と仰いますが、また別の人らを
    よせ集めて死の雪原に放つ気な
    んです?
    かーッ!
    イカれてますねー旦那ァ!
    電柱にアタマぶつけて
    死んじゃえばいいのに」

   「かわいこぶりは無駄ですが……
    決着した死を『やりなおす』?
    ループもの、みたいな話?
    回数を重ねると何か分かる?
    疑問しかないですもんね、今」

   「をわ──ー!? 刃物ッ!?
    さくっとウソついて刃物!?
    ガチなら受けて立ちますよ!!
    正義の晒し上げRTをくらえ!」

   →あとよんかいでしかけるかぎをさがせ

  (第2回公演のアオイトリの縦読み)
   →あとさんかいでやるおおかみをさがすな

  (第3回公演のアオイトリの縦読み)
   →あとにかいでおわらせるかぎはことば

  (第4回公演のアオイトリの縦読み)
   →ちゃばんはあといっかいくろまくはしなず

  (第5回公演のアオイトリの縦読み)
   →しなせたくないけどころさないといけない

  人狼だとおもっていたら狼探しちゃダメとか言われたし、
  5回目までは茶番だったらしいし、
  もうやるっきゃねえよ。
 

『舞台装置』
  
・雪渡りの護符
   これがあると雪山でも体が温かい!不思議!
   でも3日間しか効果がない。
   だから4日目までに人里に出ないと全滅する。
   この護符を持っているキャラの視点で物語は進んでいる。
   つまり、この護符を持っているキャラクターは、
   プレイヤーからTwitterのアンケートの結果という干渉を受けている。
   それはキャラクターの意思に反することもある。


『チュートリアル』
  
5公演とも全滅した後に漫才があったといったが、
  実は5公演とも最初にチュートリアルもあった。
  なぞなぞみたいなもんで、本編とは関係ないんだってさ。

 ・A,B,Cを吊った時の違い
  (Aを吊った時)
    ──講堂が開いた。
    狂った長老が指さして、
    群衆たちは巫女Aこと
    アルマに襲い掛かった。
    『ああ我が神ヴェズルングよ、
     全てはお告げのままに──』
    少女は八つ裂きにされ、
    村の北側にまき散らされる。
    その死骸に引き寄せられしは
    双頭の狼。
    全ての終わりが始まるのだ──

   (Bを吊った時)
    ──講堂が開いた。
    狂った長老が指さして、
    群衆たちは巫女Bこと
    ブリジットに襲い掛かった。
    『ああ、嫌、嫌、神さまぁ!
     こう言えば私とシンディは
     助かるって仰ったのに──』
    言い終わりを待たず、
    数多の農具が打ち込まれ、
    村の痩せた土地へと、
    少女は鋤きこまれてゆく……

   (Cを吊った時)
    ──講堂が開いた。
    狂った長老が指さして、
    群衆たちは巫女Cこと
    シンディに襲い掛かった。
    『……やっぱり、こうなった。
    言葉通りにしかとれない者に
   我らが神は早すぎるもの』
   群衆の怒りと悪意が、
   石炭をあかあかと燃え滾らせ、
   涼し気に微笑む少女の
   顔面へと注がれた……

  Aを吊った時にだけ、すべての終わりが始まるんだって、へぇ~
  まあチュートリアルは本編関係ないらしいし、関係ないだろ。

  ・アルマ
  
5回目の公演の最後に、ヒトと狼を行ったり来たりしたウルヴルが、
  狼形態の時に、アルマがどうとか言ってた。へぇ~どっかで聞いたな。

  ・嘘
 
 チュートリアルで吊られた巫女たちは、
  嘘をつくこと、という教義を信仰していたとのこと。
  へぇ~、まあ関係ないって言ってたし関係ないだろ。


『シンクロとの符丁』
 ここまで書いてきてナイショにしてたけど、このゲームはスマートフォン用RPG「シン・クロニクル」の外伝コンテンツ。
 外伝と言われても、正直どこまで設定や世界観を共通と考えていいのかが難しい。特に以下2つ。

  ・精霊について
  
 バックステージの2体、なんかいろいろやってるらしい。
   繰り返しの黒幕か?原因?もしかして全部この2体が作り出した箱庭か?
   と、ギ・クロニクルを遊んでいると、この2体についての考察が、
   大きなウェイトを占めてくる。
   でも、シンクロの方の精霊ってそういうレベルの存在じゃない。
   危ないところに行くときに、周りの危険な空気をきれいにしてくれてバフかけてくれる。そんだけ。
   上位だと喋れるのもいるけどペットとか友だちに近い存在。
   ギクロで精霊に対して想像を働かせてしまうような大層なことを、
   シンクロ世界の精霊で考えると、う~んしっくりこない。

  ・ヒトの異形化
   
ギクロの6人はなんか全員が狼になる可能性を秘めていそう。
   実際にウルヴルは異形化するところ絵で描写されたし、文中で示されているキャラも多い。
   じゃあ、シンクロ世界で似たようなことはあるのか?というと、
   あてはまるのは魔人化だろうけど、
   シンクロ世界の魔人化は、精霊が近くにいないなどで瘴気を吸いすぎると発症。
   そうなるとコミュニケーションは不可能、人類の敵になる。
   あと定期的に味方のはずのキャラがなぜか魔人化してレイドイベントがある。今現在もやってる。
   味方のキャラが魔人化してって言っても、その味方のキャラは普通に自陣営にいるから、魔人化してるのと合わせて2体存在する。
   どういうことなのか不明。作中でもわからんって言ってた。
   まぁコスト削ってキャラ増やしてるだけだろ。
   言いたいことはシンクロ世界でギクロで起きてるような異形化は今のところ起きてない、ということ。

『作中に登場する宗教』
  
こ~れかなり重要です。
  いくつか出てくるし、それぞれ、何か起こしてる。
  つって見直してまとめるつもりだったけど、
  時間かかりそうだし時間かけたら最終公演間に合わないから誰か頼むマジ。


『第6夜ではプレイヤーは何をするか』
 
 わからん。
  第6夜で新しくチャートが示され、これまでの12通りとは違う道を行くことは示された。
  アオイトリの縦読みをもとに考えれば、5回目までの公演の中に、
  第6夜のためのカギがあるんだろう。
  関係あるかはわからないが、ギクロのキャラのTwitterアカウント(鍵垢)があるらしい。

 ・レイズル
  新チャートでは死ぬ前に分岐が発生!
  初日犠牲者先生が生き残るなんて・・・
  第6夜での活躍に期待したい。あとなんかアオイトリと通じてるらしい。



★人狼風ダークファンタジーADV『ギ・クロニクルif』
 
8月29日本日、人狼風ダークファンタジーADV『ギ・クロニクルif』が遊べるようになった。
 これまでの5公演「以外」のルートも、12個のルートすべて確認できる。


 お~~~~~~~~~~~~いこの記事5公演までと思ってもうめっちゃ書いてんすけど~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。
 ン・モウ・・・めんどいからもう投稿しちゃう。
 FF14もパッチ直後だし日曜はイカ3前夜祭があるんだ。

 
 ということで以上。
みんなも人狼風ダークファンタジーADV『ギ・クロニクルif』を遊んで、31日に備えよう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?