まつりの行方

箱根駅伝の合間に、ちょっとあいさつまわり。いつも挨拶にお伺いする愛川町のとある自治会長さん。この地区には長年続く伝統的なお祭りがあるのですが、昨年はコロナで中止に。今年も難しく、後継者不足もあり、このお祭りは「今年を含めて今後行わない」ことになりそうです。このお祭りは町の産業まつりの一部として行うことができるように愛川町と交渉中とのこと。
あまりなショックなことに創価大が駒澤大に抜かれるところを見失いました。

「コロナ中止→今後も中止」の流れは今後も出てきそうです。
今まで町からあまり支援を受けれていなかったお祭りなんで、町が受け入れるのか正直心配です。完全になくなってしまわないか。

そして。
町は動画などで移住者をばんばん募集するのはいいですが、
「今ある文化」「今いる人」を大切にすることも考えてほしい。
せめて移住者が「愛川町楽しー」だけで移住し、今の愛川町の現状を理解できていないことになれば、既存のコミュニティと別コミュニティを作成され、気づけば何年後かに今の文化も民俗も歴史に紐づけされていない「新しい愛川町」が生まれてはいないだろうか。「文化継承」はめんどくさく、労力がいる。移住者は愛川町民である。そういうめんどくさいことに目をつぶり、動画やインスタ映えする風景に囲まれているのは「単なるお客様」である。現在の住人に後継人が確保できないなら、移住者に後継者を見出すしかないだろう。

愛川町が移住者を今後も求め続けるなら、それはそれでいい。
ただ、かれらが移住の扉を開ける際に、「町の負の部分」「町として、住民として望むところ」もしっかり伝えてほしい。拍手喝采だけで迎え入れることはしてはいけない。

移住とは「その町の土地に住む」だけのことではなく、「町の人間になること」だと、ある意味移住者の私も思うところである。


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