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川崎大師大開帳参拝 23 南無阿弥陀佛

南無阿弥陀仏とは

 念仏である.お題目は,一般的に「南無妙法蓮華経」のことを指す.案外,念仏とお題目との区別がつかない人が多い.
一般的な,南無阿弥陀仏の解釈は,「阿弥陀仏に帰依します」となる.南無は,サンスクリット語のnamasがnamoになって,南無と音写されたものである.

なぜ南無阿弥陀仏か?

 川崎大師は真言宗の智山派で,智積院を総本山としている真義真言宗である.真義真言宗は,覚鑁(興教大師)(1095~1444)を祖とする.
 覚鑁は,密教的浄土教を確立し,真義真言宗はその色合いがこく反映されている.それ故,浄土に対して南無阿弥陀仏と唱えるのは,教義上特にあり得ることだと思われる.南無大日如来でも南無毘盧遮那仏でもないのは,この影響なのではないかとのこと.

なぜ南無大師遍照金剛ではないのか?

 まず,南無大師遍照金剛の意味を考えることが必要だが,これは,項を改める.

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