2週間でMOレート200UPを達成したジャンドホガークガイド後編【MTGO Legacy】

0.はじめに

こんにちは。くまです。今回も読んでいただきありがとうございます。また前編を購入いただいた方本当にありがとうございました。まさか実績の無い私の記事を買ってくださる方がいらっしゃると思っていなかったので本当に嬉しかったです。

前編をまだ読まれてない方は下記リンクより確認していただけるとより楽しんでいただけると思います。

モダンホライゾン2では優秀な墓地対策が多く、ホガークが終わったと思っていましたが、メタが回ると立ち位置がだんだん良くなっていき、リーグ12連勝なども絡めながらレートをさらに60程度上げ1860程度にすることができました。

後編ではサイドボーディングにフィーチャーして整理していきます。あくまで筆者の考えていたことの整理および備忘録として記事を作成していますのでサイドボードIN OUT以外のことを多く書いています。サイドのみをご覧になりたい方は4章まで飛ばして頂いて全く問題ありません。

今回も有料に設定していますが、全てご覧いただけます。前編と同じく缶コーヒー1杯くらいの価値があったなと思っていただけたらサポートいただけると嬉しいです。

1.サイドボードIN OUTするカードの考え方の整理

本題に移りますが、サイドボードを行う目的は、サイド後のゲームに勝つという"理想"を達成するためだと思います。言い方は色々あるかと思いますが大筋で納得いただけると思います。ただそのままだと漠然としすぎてどのようなカードをいれるのかがわかりません。
そこでサイドで"理想"の逆の"現実"、つまり負け筋を考えてみます。

かか

押し付けデッキであるホガークの負けパターン大きく2つに層別できると考えています。ここでは相手のトップが良かった等の事象は考慮しません。サイドボードで解決できないためです。ここで2つの事象を説明すると

①"勝ち手段が揃っていたのに負けた"
 ・ANTやDepthといった自分より早いコンボを先に決められた
 ・先手《虚空の杯》X=1で置かれて手札が全部腐った
②"勝ち手段を押し付けたのに負けた
 ・LOコンボ開始したら《引き裂かれし永劫、エムラクール》が落ちた
 ・ゾンビトークンを横並びさせたら《輪作》から《The Tabernacle at Pendrell Vale》が出てきて全てのトークンがいなくなった。

といった感じです。事象としてはホガークデッキを使ったことのない方でもイメージしていただけると思います。しかしまだサイドボードとして入れるべきカードの言語化が難しいです。ですので"理想"と"現実"の間にどのような問題が生じているのかをさらに考えてみます。

しし

"理想"と"現実"の間には"ゲームレンジ""勝ち手段"に関する問題が発生しており、この2つの問題を解決するためにサイドボードを行うというのが筆者の結論です
ただここでいきなりゲームレンジ等のお話ししても、頭に入ってこないと思うのでジャンドホガークの特徴を一度おさらいしてから説明します。

ああ

"ゲームレンジ"の問題

この問題はサイドボードを加えることで解決します。最速1キルデッキに対して平均キルターン3.9ターンのデッキがどれだけブン回ろうが勝つことができないので、相手のゲームレンジを遅らせてこちらのゲームレンジにできるようなサイドボードを加える必要があります。具体的にはANTに対して《冥府の教示者》を抜けるハンデスを追加するようなイメージです。

また《虚空の杯》等のロックカードはこちらのデッキを機能不全にしてこちらのキルターンを実質∞にしてくるという風に考えられるので、こちらのゲームレンジを遅くさせないようなサイドボードを行っていきます。

これらををActive (積極的)なサイドと勝手に呼んでいます。

"勝ち手段"の問題

この問題はデッキからカードを抜くことで解決していきます。ホガークは押し付けることのできる勝ち手段が4種類と多くあり対応が難しいことが魅力的な一方で、デッキによっては勝ち手段が効かないこともよくあります。例で挙げた《引き裂かれし永劫、エムラクール》の入っているデッキに対して《狂気の祭壇》でLOを狙うのは最たる例です。

このような勝ち手段に関するカードを引いても意味がないのでデッキから抜いて引く確率を下げつつサイドボードを入れるスペースを稼ぎます。

さささ

図にするとこんな形ですが、いきなり③が出てきます。
これは単純では相手もサイドボードを行う、しかも墓地対策を入れてくるのは明白なので受けるカードを入れましょうというだけのことです。これらをPassive(受動)なサイドと勝手に読んでいます。

ここでのポイントはPassiveなサイドは必要最低限にとどめるということです。単純に腐りやすいためです。(例:対Elves!の《虚空の力線》対策の《活性の力》)

『でも墓地対策の対策をちゃんと入れなければゲームレンジ遅れるよ!言ってること矛盾してる!』と突っ込まれそうですが、実はサイド無しでも墓地対策を乗り越える方法がいくつかあります。そこに関しては2章&3章をご覧いただけると見えてくるかと思います。

2.サイドカードに関して

基本ホガークのサイドボードの目的はハッキリしていますが、今回のキーワード"Active"と"Passive"に着目してサイドボードを説明していきます。

2.1 ゲームレンジを調整するカード(Active)

《虚空の力線》

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ゲーム開始時から場にいる最強墓地対策。

自分よりも早いデッキのゲームレンジを遅らせて自分の展開を行うための猶予をつくるためにサイドインします。赤黒リアニ・The SPY・ANT等の墓地が絡むコンボデッキが仮想相手です。ゲーム開始時に手札にある必要があるため、どこまでマリガンするかの判断が難しいですが、筆者は一貫してゲームレンジ基準で考えています。

赤黒リアニ・TheSPYのような自分より早いデッキに関しては4~5回マリガンしてでも探します。1章で書いたように速度差で負けるシチュエーションがあるためです。

逆にホガークミラーなどに対してはあればいいなくらいの感覚で見つかるまでマリガンしたりはしません。ゲームレンジが同等なので無理に時間を遅らせずともゲームが成り立つためです。

《思考囲い》

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最強のハンデス。墓地対策の効かないSnT,DoomsDayのようなコンボデッキのキーカードを抜いてゲームレンジを遅らせるためにサイドインします。もちろん前出の墓地利用コンボデッキにもサイドインします。

このカードの便利なところはゲームレンジを速めることもできるということです。具体的には純正UWミラクルなどの妨害手段が多くあるデッキに対しては満遍なく対応されてゲームレンジを後ろにされがちで最終的にカードパワー差で負けてしまいます。そこでピンポイントで妨害札を落としてゲームレンジを前に前にします。隙のできたところにオールインします。
(最近はバントミラクルが多くて《夏の帳》怖かったりしますが、、、)

ならば妨害札を抱えながら攻めてくる青の代表格デルバーにも入れる?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、今の環境では絶対に入れません。
理由は、クロックを出されている状態でのハンデスはこちらのアクションを1Tスキップすることと同等でゲームレンジ調整に寄与しないと考えるためです。

《骨の破片》

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主な仮想敵はエルフの開墾者です。

今までは、《致命的な一押し》を採用していましたが、モダホラ2で出てきた新星に差し替えました。《致命的な一押し》で対処できなかった大型クリーチャーやPWを対処できるのが魅力です。
消耗戦の後に出てきた《濁浪の執政》や《精神を刻む者、ジェイス》に当てて勝てたことは1度や2度ではありません。

デメリットであるディスカードやサクリファイスはホガークデッキではメリットになる場合も多く、見た目より使いやすいカードです。

ここでの注意点は、手札の《黄泉からの橋》をディスカードする時は自分のクリーチャーを対象にする必要があるということくらいでしょうか。皆さんはされないかもしれませんが、筆者は対戦相手の《エルフの開墾者》を除去しつつコンボスタートしようとして《黄泉からの橋》が追放され猛烈にグダった負けたことがありますw

2.2 墓地対策の対策カード(Passive)

《活性の力》

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《虚空の力線》と《安らかなる眠り》対策です。
モダンホライゾン2以降流行っている"親和"や"エンチャントレス"などの置物多めのデッキに対してはActiveなカードとしても使うことができます。

ここでのポイントは、このカードを《墓掘りの檻》や《大祖始の遺産》等に向けてはサイドインすることは無いということです。これに関しては次のセクションでより詳しくご説明させていただきますが、ザックリいうと《虚空の力線》と《安らかなる眠り》以外の墓地対策は除去せずとも勝てるためです。

《暗殺者の戦利品》

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クリーチャー・置物・土地・想定外のデッキから出てきた《虚空の力線》etc.なんでも破壊できる最強のPassiveカード。もし1ゲーム目がぶんまわって相手のデッキがよく分からなかった場合はとりあえず入れます。

《暗黒の深部》の妨害をできるのは有名な話ですが、最近(21/7現在)は緑POSTも数を増やしており《Glacial Chasm》という割りたいカードも増えているので《突然の衰微》との入れ替えを考えているカードです。

《突然の衰微》

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《暗殺者の戦利品》より壊せる範囲が狭いが、"打ち消されない"の一行が強すぎる唯一無二のカード

対青が使ってくるヘイトカードは大抵3マナ以下なので確実に壊せるところがメリットです.

ただ《虚空の力線》や《Glacial Chasm》が破壊できないデメリットの方が目に着くので最近は《暗殺者の戦利品》と変えています。その辺りはメタゲームとの相談になります。

3.墓地対策に関して

3.1墓地対策のランク

完全に墓地を経由する必要のないホガークデッキは目線でいうと墓地対策にもランクがあると筆者は考えています。ランクは消える勝ち手段の数で付けています。手札からホガークがキャストできるかどうか?と言ってもいいかもしれません。(下図)

墓地対策リスト

ランク毎に対応が変わってきます。

SSランクの《ヴェクの聖別者》はプロテクション(黒)のおかげで除去もできなければビートもまともにできなくなるため特に書くことはありません。出された瞬間『相手サイドめっちゃ上手やな~』とか思いながら投了してOKです。
どうしても対応するには《虐殺》を積むしかないですが、一番採用するであろうデスタクですらあまり積まれてないようなので素直に諦めたほうが全体的な勝率はUPすると思います。

S.Aランク差はハンデス落とせず《突然の衰微》で破壊できないという差でつけています。ただテキストはほぼ同等で《虚空の力線》《安らかなる眠り》が設置された場合、ホガークがキャストできず、ゲームレンジが著しく落ちる&勝ち手段がほぼ無くなるためこちらも《活性の力》を投じてゲームレンジをこちらに有意な方向に戻すことが必要です。

Bランク(それ以外)の墓地対策はケア次第でいくらでも立ち回れます。少なくとも《活性の力》は入れません。なぜならホガーク側の一番行いたいアクションである2T目ホガークキャストを完全に封じることができず(前編参照)、ある意味ゲームレンジが変えることのできない墓地対策と考えることができるためです。(誇張表現かもしれませんが)

従って、これらには腐りやすい《活性の力》入れるよりも最速ホガークキャストを狙った方が良いと考えています。前章の《活性の力》の所で《墓掘りの檻》等にサイドインしなくていいと書いたのはこの考え方を基にしています。もちろん《暗殺者の戦利品》《突然の衰微》などの汎用性あるものをサイドインすることは問題ありません。

3.2 Bランク墓地対策のケア方法に関して
Bランクの墓地対策は、上手い立ち回り方があるというだけで完全ノーケアでOKということではありません。ノーケアだと普通に刺さって負けます。
ここでは筆者がケアしている項目を簡単に記載していきます。

《外科的摘出》

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・ルーティングで《甦る死滅都市、ホガーク》を墓地に送らない
 →当然抜かれないようにするため。
  直後にホガークキャストする場合は問題ないです。
・《縫い師への供給者》を1T目にキャストしない。
 →運悪く《甦る死滅都市、ホガーク》が墓地に落ちるリスク下げる
  具体的なハンドで説明します。

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 →《甦る死滅都市、ホガーク》キャストのための墓地5枚はフェッチ×2+《縫い師への供給者》の誘発3枚で足りるため、1T目《墓所這い》→2T目フェッチ切ってから《縫い師への供給者》にします。《恐血鬼》の損が発生する可能性もありますが《甦る死滅都市、ホガーク》が《外科的摘出》される裏目のほうが痛いと感じています。

・《甦る死滅都市、ホガーク》をキャストできる状態で優先権あるなら何より優先でキャスト
→ハンデスや《狂気の祭壇》を挟むことで墓地対策が飛んできてホガークが無くなる。これは《外科的摘出》にだけではないですが

《忍耐》

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・《狂気の祭壇》はL.Oではなく盤面強化のイメージで使う
→L.Oにリソースをオールインした時に使われるのが一番痛い
→従来であれば対緑に対してはL.Oが最適な勝ち手段であったが、焦らず《黄泉からの橋》を一枚落としてトークンを並べたりして何とか使ってもらうのが
→揺さぶりで使われないなら素直に盤面にならんだクリーチャーで殴り勝つ。
・《陰謀団式療法》を1枚は残す。
→相手のライブラリー修復に使われることを防ぐため
→《陰謀団式療法》が終盤まで落ちなかった場合は、数枚自分のライブラリーを残しておいて大量に発生しているであろうゾンビトークンで返しのターンで勝つ

3.3 各デッキが使う墓地対策に関して
下表は各デッキのサイドボードに積まれている対策カードのリストです。
各デッキランダム5個リストを抽出しピポットテーブルにしたものです。

サイドボードのカードしか見ていないので《ボジューカの沼》がなかったりしますが大体の傾向はつかめるかと思います。ホガークをあまり回したことのない方は是非参考にしてみてください。

りすと

4.各デッキ毎のサイドボード

皆様お待ちかねの具体的なサイドボードについて記載していきます。
サンプルリストと対戦イメージ等も合わせて書いていきたいと思います。

また今回の想定サイドボードはこちらです。直近のメタゲームの都合上《突然の衰微》を《暗殺者の戦利品》に変更しています

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4.1 UR Delver

IN: 《暗殺者の戦利品》×3 《骨の破片》×2
OUT:《陰謀団式療法》×3 《恐血鬼》×1 《狂気の祭壇》×1

筆者のモダホラ2後のURデルバー戦勝率92%(24勝/26戦)とかなりの相性が良いです。ゲームレンジもこちらの方が早く、ラガバンではアドバンテージを取られないこと理由と考えています。

正直サイドボードせずともマッチを取れるくらい有利と考えていますが、ゲームレンジを変化させないハンデスと打消しに引っ掛かりやすい祭壇を抜き、除去を追加することでよりゲームを行いやすくします。注意するのは土地嵌めだけです。

デルバー側にやられて嫌なことは、初動打消し+《不毛の大地》です。基本テンポが取り戻せず負けます。基本的にはこれ以外ではほぼ勝てないとすら感じています。
また探査生物が《濁浪の執政》から《天上の餌あさり》に戻されることも同じくらい嫌です。止められないクロックを設置しつつ使い終わった《意思の力》を回収されるのは地味に痛いです。

4.2 Death&Taxes 

IN: 《暗殺者の戦利品》×2《骨の破片》×1 《活性の力》×3
OUT:《陰謀団式療法》×1 《黄泉からの橋》×1 《墓所這い》×1 《恐血鬼》×2《甦る死滅都市、ホガーク》×1

デッキ構造だけ見ると不利ではないマッチアップではないと考えていますが、使用者の腕がかなり出て難しいマッチアップでもあります。

DnTに対しては《スレイベンの守護者、サリア》で有効な勝ち手段となりにくい小粒クリーチャーとハンデスを減らして《安らかなる眠り》を割るカードと除去を入れます。

このマッチでは《屍肉喰らい》をベースにゲームを組み立てることが多いです。相手の《剣を鍬に》の的になり《甦る死滅都市、ホガーク》を出しやすくしつつ、隙があれば5/5くらいは簡単になるので《殴打頭蓋》がいたとしても盤面でプレッシャーをかけやすいです。

デスタク側にされると嫌なことは単純に《剣を鍬に》&《安らかなる眠り》セットでキープされることです。流石にこちらのゲームレンジが後ろに行き過ぎるのでキツイです。

また個人的にホガーク戦で《石鍛冶の神秘家》でのサーチは《カルドラの完成体》よりも《殴打頭蓋》をオススメします。
MOではゲームレンジを前にするためか《カルドラの完成体》をサーチされる方が多くいらっしゃいますが、こちらもクリーチャーを横並びさせて抵抗しますのでダメージレースで本当に勝てるかはかなり怪しいと考えます。であればいざという時《黄泉からの橋》を追放できる殴打頭蓋の方が勝つ可能性が高いと思います。

4.3 Elves!

IN: 《暗殺者の戦利品》×3 《骨の破片》×2
OUT:《サテュロスの道探し》×2 《屍肉喰らい》×2 

勝 て ま せ ん

正直筆者が一番苦手なマッチアップです。基本先手3T目に《狂気の祭壇》でコンボ完走させる以外のビジョンが見つかりません。唯一の救いは《ガイアの揺籃の地》のおかげ現実世界ではエンカウントすることがほぼ無いくらいでしょうか。

ゲームレンジは微妙に相手の方が早く、横並べさせても《垣間見る自然》を絡めて相手の方が横並びさせてきます。クリーチャーを再利用できるという以外コンセプトが被っていてスピードも上な気がしています。

少なくとも《屍肉喰らい》でくるくるさせる時間がないのでそれらを抜きながら除去を入れて最速でコンボを狙います。もしかしたら《思考囲い》をいれたりした方がいいかもしれないのですが正直わかりません。ホガーク詳しい方いらっしゃったらコメントで教えてください。

4.4 Affinity

IN: 《活性の力》×4《暗殺者の戦利品》×3
OUT:《陰謀団式療法》×3《屍肉喰らい》×2《恐血鬼》×1 《黄泉からの橋》×1

アーティファクトがメインのデッキのため《活性の力》がActive になるので喜んでたくさん入れます。ただ想定墓地対策は《外科的摘出》と《ウルザの物語》から出てくる1マナ置物なため必ずしも初手にある必要はありません。抜くカードが《歩行バリスタ》や《電結の荒廃者》などクリーチャーを墓地に送る手段が多いので《黄泉からの橋》を使ったトークン横並び手段を減らします。

ゲームプランは最速ホガークを狙います。8/8トランプルは《練達飛行機械職人、サイ》・《湖に潜む者、エムリー》で多少横並びしてもある程度安心して攻めることができます。ただ《思考の監視者》まで絡むと盤面とれないのでその時はLOに切り替えます。

以上より《活性の力》は速度を出す《イラクサ嚢胞》と《電結の荒廃者》《歩行バリスタ》あたりを狙い勝ち手段を複数残します。

4.5 Doomsday

IN: 《思考囲い》×2 《暗殺者の戦利品》×1
OUT:《黄泉からの橋》×1《サテュロスの道探し》×2

自分より早いコンボに対しては大体このようなサイドボードを行うことが多いです。1T KILLされたら諦めましょう。

イメージはハンデスと1マナクリーチャー絡めて疑似クロパしつつ《復讐蔦》で決めることを狙います。《暗殺者の戦利品》はサイドボードからいきなり出てくる《僧院の導師》等に対するお守り程度です。
抜くカードとは《サテュロスの道探し》をメインで抜きつつ、手札に来て仕事のできないカードを抜きます。安定感が欲しいとか言っている試合ではないし無駄ツモしてる余裕もないためです。

ANTの場合は《炎の中の過去》と《陰謀団の儀式》に若干刺さるので《虚空の力線》もサイドインします。この場合は《サテュロスの道探し》と《沼》等で枚数調整します。

コンボ側は特にクリティカルなサイドも飛んでこないのでサイド入れずに最速コンボを狙うのが良いと思います。

4.6 WUG Miracle

IN: 《暗殺者の戦利品》×3 《虚空の力線》×3
OUT:《甦る死滅都市、ホガーク》×1《狂気の祭壇》×2《黄泉からの橋》×2《汚染された三角州》×1 

コントロールに対しては、《墓所這い》などの軽量クリーチャーでコツコツ攻めます。
ウーロや《瞬唱の魔道士》といった墓地を活用してアドを取られることが多いので《虚空の力線》をいれつつヘイトベアー処理するために《暗殺者の戦利品》を少し入れます。
《虚空の力線》は正直懐疑的なのですが置くことで意外に楽に勝てるシチュエーションが多いので入れてます。ホガークマスターの方に"それないわー"といわれそうですが

抜くカードは相手にクロックが刻めず打ち消しに引っかかる《狂気の祭壇》とスキの割に《剣を鍬に》や《カラカス》で容易に返されるホガークを少し抜きます。

ミラクル戦の《終末》ケアは言語化が難しいのですが、バントミラクルとなって横並びオールインが許される場面が増えました。

ここでのポイントは狂気の祭壇の取り扱いに関して2点です。
まずは《虹色の終焉》が流行しており触られやすくなったため不用意な先置きNGと言うこと
次に《神秘の聖域》で有効牌がデッキトップに置かれた際は、忘れずに相手を対象に祭壇を起動しましょう。MOでなんとなくF2を連打することの無きよう。

筆者はコントロールを触ったことないのでコントロール目線のToDoは割愛します。

4.7 Mono R Prison

IN:《活性の力》×4《暗殺者の戦利品》×3
OUT:《陰謀団式療法》×3《屍肉喰らい》×1 《墓所這い》×1 《サテュロスの道探し》×1 《黄泉からの橋》×1

《虚空の杯》《血染めの月》《三なる宝球》どれを出されてもゲームレンジをガクッと落とされる上《大いなる創造者、カーン》という天敵もいてかなり厳しいマッチなります。エルフの次に勝てません。

想定される墓地対策が《虚空の力線》なのでとりあえず《活性の力》と《暗殺者の戦利品》を入れます。抜くカードは《虚空の杯》で腐り勝ち手段となりにくい1マナのカードを抜きます。
赤プリズンで勝てるシチュエーションは大抵相手が《ゴブリンの熟練扇動者》から入ってきてこちらが《狂気の祭壇》のコンボが決まるパターンです。

ですので赤プリズンと対戦するときは組み分け帽子の下のハリーポッターのように『ゴブリンでお願いします。ゴブリンでお願いします。』と念じましょう。

ここでのポイントは《活性の力》を持っていたとしてもT1のフェッチで持ってくる土地は《沼》推奨です。慢心してデュアルランドを持ってきたときに限って《月の大魔術師》が出てきてしまいゲームプランが崩壊します。

4.8 Dark Depth

IN: 《暗殺者の戦利品》×3 《骨の破片》×2
OUT: 《陰謀団式療法》×2 《屍肉喰らい》×1 《サテュロスの道探し》×1 《恐血鬼》×1

ホガークを使いの方が一番苦手と言われるデプス戦です。

《エルフの開墾者》を処理できるカードを入れつつ2T目《復讐蔦》を複数並べることをイメージします。《甦る死滅都市、ホガーク》ではカラカスが飛んでくるのであまりプレッシャーをかけられません。

デプス戦ではすべての勝ち手段が効くはずなのに《エルフの開墾者》によってとても多くの駆け引きがおき、筆者が一番ヒリつくことができる対戦です。

5.最後に

サイドボードのご質問や筆者へのアドバイスございましたらコメントやTwitterのDMいただけたらと思います。

また情報を言語化できたのは、ホガークデッキを使い初めに回し方のアドバイスを頂いたKさん、デッキ構築のアドバイスをくれたO君のお二方のおかげと思っています。勝手に名前を出して恐縮ですがこの場でお礼申し上げます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

おまけ

前回サポートしていただいた方に申し訳ないな気持ちがあったため購入者特典として本編と関係ないおまけを作成しました。

ストリクスヘイブン&モダンホライゾン2後、筆者が試した変わり種ホガークのメモです。あくまでおまけですのであまり期待せずご覧ください。

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