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「VRxAI」の英会話学習を10日間無料体験してみたら、予想以上にハマった話

2021年の年始、今年は英語、それも、ビジネスにおけるスピーキング力を強化しよう、と決めた。

そんな時、Facebookに出てきた広告で知った、VRとAIを使った英会話学習「Smart Tutor」。何度もウェブサイトに行き、隅々まで見て、怪しくないか調べて。それでも1週間以上は迷ったけど、とりあえず10日間無料だから、ということで、試してみた。

※このnote記事は、個人の勝手な体験談であり、運営会社から一切金銭はもらっていません。

今年は英語を強化すると決めたわけ

私は24歳から外資系企業に勤め、28歳で米国MBAに留学し、それ以降もずっと外資系かつマーケティング部門にいる。そのため、仕事で英語は必須だったし、社会人になってから身に着けたとはいえ、MBA留学してたり、家が国際結婚で英語環境だったりするので、外資系の中にいても、帰国子女とかほぼネイティブな人たちの次点の「まあまあ喋れる人たち」というポジションだった。

自分の伝えたいことは言える。それが、正しい単語や言い回しじゃなくても、伝えることはできる。

それが、昨年9月に転職して、新しい上司と海外のリーダーシップチームとの会議に同席させてもらうようになってから、「このままじゃダメだ」と思うようになった。

かなりハイレベルな話題が短時間で集中して議論される。うまく質問に答えながらも、こちら側の成果をアピールしたり、交渉して、アクションを引き出したり。上司はそれが見事だった。私の「相手に努力を要しながら、伝えられる英語」とは、大きな開きがあることを痛感した。私の話す英語って、幼稚に聞こえるんじゃないだろうか。

もちろん、そこにはシンプルな英語力以外のビジネスの交渉術など、他の要素もあるだろう。

ただ、まずやるべきこととして、英語スピーキング力だけは、早めに改善しておこうと決めた。目指すは、「相手に聞くための努力を要さない、こなれて洗練されたビジネス英語スピーキング力の習得」だ。

スピーキング力をどうやって伸ばすか

今年の目標は立てた。でも、どうやってスピーキング力を伸ばすのか、という方法論は見つかっていなかった。

最初に思い浮かぶのは英会話レッスン。ただ、英会話だと、たぶんこれまで通り、わりと普通に話せてしまう。多少は言い回しを教わるかもしれないが、自分の癖はそんなに治らないだろうなと思った。あとは、時間的制限。通いならせいぜい週1回。これじゃ頻度が足りない。オンライン受け放題は良さそうだが、ある程度先に予約しなきゃいけないのと、私が時間を確保できる早朝とか深夜にわざわざ人に(オンラインでも)会いたくないという心理的なハードルもあった。

私の目的は明確。ビジネス会議でかっこよく発言すること。そして、そのための正しい英語の言い回しをたくさん吸収し、いつでもそれを引き出せるようにしておくこと。

VRの英語学習「Smart Tutor」なら、毎日好きな時間にできる、そして、ビジネスシーンの英語の言い回しが覚えられる人間を相手にしなくてもAIが英語力を客観的に判定してくれる、ということで、私のニーズには結構あってるなと思った。懸念は、レベル感が私が求めるものに合っているかどうか。そこで、まずは無料体験してみることにした。

VR xAIの英語「Smart Tutor」をやってみた

無料体験に申し込むと、Oculusのデバイスが自宅に送られてくる。そして、まずは最初の1対1のオリエンテーションがZoomであり、機器の使い方、教材の進め方について1時間程度で教わった。

そこで初めてOculusを装着した私は、まずそのクオリティに驚いた

すごい、自宅の部屋が一気に、都会の会議室に。

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首を左右前後にふると、自分の周り360度全部がVRの世界。感動して、つい、きょろきょろと周りを見回してしまう。

コンテンツとしては、それぞれビジネスミーティングのシーンなのだが、

・リスニングパート(聞いて要約を話す)

・リーディングパート(英語のセリフを読みながら話す)

・翻訳パート(和訳をみて英語のセリフを話す)

・フリートーク

というだいたい4つに分かれていて、リーディングと翻訳に関しては、各登場人物ごとに実施する。

それで毎回、AIが、①エナジー(声の大きさ)、②発音、③スピーチペース、④ポジティブさ、⑤アイコンタクト、を判定してくれる。

①から③までがクリアまでに必要な最低限のレベルが設定されていて、全部クリアすると次に進める、という具合。

発音に関しては、レビューで、ちゃんと発音できていなかった単語が赤く表示され、個別に練習もできる。

10日間やってみての感想

学習の目安は1日30分、1週間で180分(3時間)を目指しましょう、と言われたけれど、最初は、このVRの世界が面白すぎるのもあり、十分に超えられた。また、VRゴーグルつけてると、他のものが見えないし、携帯をみることもできないので、気が散らず、没入できる

気になっていたレベル感だけど、話される内容については、ほぼ聞き取れるし、理解もできる。発音に関しても、まあまあ高得点が出て、それも自信になった。

でも、私が苦戦したのが、話すスピード。中級者が目指すリーディングのスピードの目安は160 wpm(word  per minute/1分間に話す単語数)とのことだけど、これが結構早い。気合いれて喋らないと、130くらいしか出なかったりする。160を目指して繰り返していると、舌の動きのトレーニングにもなって、だんだんスムーズに動かせるようになってきた気がする。

あと、翻訳パート。意味も理解しているし、読みながら話している時は理解して喋っているはずなのに。いざ自分で話す、となると、あれ、ここってどんな表現だったっけ?って意外とわからなくなる。聞けばわかるのに話せない。表現が完全に身についていないことを痛感して、何度か繰り返し練習する。

翻訳パートでは、AIが元の文章と照らし合わせて整合性を判断するので、自分のオリジナルで文意を話すより、元のセリフの表現を再現した方が点数が出る。だから、私の「伝わればとりあえずOKな英語」は封印され、元の文章を徹底的に叩き込む。

さらに、このプログラムで私がすごく気に入っているのが、通常のプログラムとは別に、Weekly Challengeとして毎週金曜に出てくる3つのトピックだ。

毎週金曜に更新されてしまうので、これだけは木曜中に終わらせておかなきゃ、という期限効果もある。さらに、今話題のトピックが良く出てくるため、タイムリーな話題の英単語や表現が身に着けられる。シーンも、会議室じゃなくて、レストランだったり、ステージでのプレゼンだったり、と多様。

最近だと、サッポロビールのスペルミスの話だったり、コロナ関連だったり、先日の森さんの"sexist remarks"について、食事しながらみんなで話してるシーンがあったりして、海外の方と雑談する際の引き出しも増やせそうだ

無料体験を終えて、いよいよ本契約へ

無料体験を通して、これは自分のニーズにすごく合っているし、VRも楽しいし、続けられそうだと思ったので、本契約した。

キャンペーンで、1年契約をすると、Oculus Quest 2本体プレゼント、というのがあったので1年契約をして、晴れて、レンタル品ではない、自分だけのOculusも手に入れた。まだ、今はあまり活用できていないけど、今後、英語学習以外でもOculusは使えそうだ。

先日、米国本社のプロダクトマーケティングマネージャーとマンスリーの1 on 1があった。この月1の1時間が私が最も集中的に英語を話す機会になっているのだが、学習の成果か、先日の1 on 1は、普段よりスムーズに、流暢に話せたように思う。

この英語学習を通して、私の英語スピーキング力がどれだけレベルアップするのか。

まだわからないけれど、手応えは感じているので、まずは1年間続けてみようと思う。

ちなみに、私がやっているのは中級編だけど、初級編もあるので、そもそもあまりビジネスで英語を使う機会がなかった方はそちらから始めてみるのもありじゃないかと思う。

VRとAIというテクノロジーを駆使した学習。英語に限らず、これからの時代、かなり「アリ」だなあと思った。

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