練習校受験は本命校合格への「投資」になる【中学受験・算数】

首都圏の中学受験生の多くは、2月1~3日の本命校入試の前に1月入試を受験します。
難関校受験生にとっての渋幕など、進学先の確保を狙って受験するケースもありますが、全体的には練習(試験慣れ)目的で1月入試を利用する受験生が多いと思います。

練習校受験については、プロの受験指導者でも意見が分かれるところです。
練習校を多く受ける方がいいという考えもあれば、少なくていい(または受けなくていい)という考えもあります。

個人的には、練習校を積極的に受験することで2月入試の成功率は上がると感じています。
実際、過去に私が家庭教師として関わってきた受験生の2月1日入試結果を見ると、1月入試で4校以上を受けた受験生の合格率が80%前後、2校以下の受験生の合格率は55%前後という結果になっています。

25%の差を大きいと捉えるか小さいと捉えるか、意見が分かれるところかもしれませんが、私は大きいと感じます。
練習校を1校しか受験せず2月入試に成功する例もありますが、確率的には、練習校を多く受験しておく方が有利だと考えていいかと思います。

練習校受験については、回数を重ねるごとに勝負度胸がつき、2月入試を自信と余裕のある状態で迎えられる可能性が高くなるという点で、本命校合格のための「投資」という見方もできます。

受験生によって向き・不向きがないわけではありませんが、本命校の合格率を上げるための1つの手段として、練習校受験の積極的な利用を検討してみてはいかがでしょうか。


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