直前期はインプット不足に陥りやすい【中学受験・算数】

過去問演習の開始時期については受験指導者の間でも意見が分かれるところですが、6年後期から直前期の志望校対策として過去問演習を本格的に開始するケースが多いと思います。

直前期の学習において避けたいのは、アウトプット(過去問演習など)に偏りすぎてインプットとアウトプットのバランスを崩してしまうことです。
特にインプットが不足すると少しずつ実力が目減りしてしまいますが、その変化は緩やかなので自覚症状がなく、気付いた時には深刻な状況に陥っているケースもあります。

インプット不足による実力の低下を避けるためには、過去に実施(完了)した課題を定期的に復習し、メンテナンスしておくことが有効です。
その際、必ずしも全問を丁寧に解き直す必要はなく、一通り目を通して怪しいと感じた問題を解き直すだけでも十分に効果が期待できます。

メンテナンスを行うことについて「時間がかかるのではないか」と心配されるかもしれませんが、実力が維持できている場合は、思ったほど時間はかからないものです。
逆に多くの時間がかかるようであれば、実力が目減りしている証拠でもありますので、尚更、メンテナンスを行っておく必要はあるかと思います。

直前期のインプット不足は、自覚症状が現れる前に対処することがポイントです。過去問演習の消化に追われている場合は、現在の取り組みを少し見直してみるといいかもしれません。


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