【入試問題分析】開成中2023年算数

開成中2023年の算数について分析してみましたので、よろしければご参考ください。

【各問題の難易度】
大問1(1)A☆(2)A+☆(3)A+☆
大問2 1回目:A+ 2回目:B☆
大問3(1)A+☆(2)A+☆
大問4(1)A☆(2)A+☆(3)B☆(4)B+
大問5(1)A☆(2)A+☆(3)A+☆(4)B☆

【考察・所感】
・各問題の難易度は、基本的には受験者の自己採点結果と、四谷大塚の開成入試同日体験受験の資料をもとに判定しています。(☆は正答率が高かったと推測される問題です)
・☆の問題(全14問)から12問正解すればボーダー付近、14問正解すれば合格者平均点を超える結果となります。
・大問1は処理的にもミスをする要素が少なく、必ず完答したい問題です。
・大問2も考えやすい問題でしたが、2回目の処理はミスしやすく、意外に差はついたのではないかと思います。
・大問3は立体図形としては取り組みやすい問題でしたが、(2)の体積は正解したものの、(1)の作図でミス(線、点線の書き漏れ)をした受験者も一定数いたと思います。
・大問4は2009年麻布中の問題をアレンジした内容でした。(4)は解答の方針は立ちやすいものの正解しづらく、今年の中で最も正解者が少なかった問題だったのではないかと思います。
・大問5は決して易しい内容ではないのですが、誘導が親切なので取り組みやすく、(4)の正解率もそこまで低くならなかったと思います。
・今年は合格者の平均得点率が90%(85点満点で76.4点)、ボーダー得点率が81%(同69点)と異例の高得点勝負となりました。来年は今年の反動で難化するか、例年並みの難易度に戻る可能性が高く、来年の受験生にとっては、ある意味、対策を立てやすくなったのではないかと思います。

【入試結果・ボーダーライン】
合格者平均:76.4点(15問中13.5問)
受験者平均:61.7点(15問中10.9問)
ボーダーライン:69点/85点満点(15問中12.2問)

※2023年度の合格速報を掲載しています。
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