予習は先取り学習よりハードルが低く、即効性がある【中学受験・算数】

「予習」という言葉は一般的ですが、「先取り学習」は予習に比べると少し馴染みが薄いのではないでしょうか。
「先取り学習がいい」と聞いて「予習すればいいのか」と思われる方も多いかもしれません。

未習範囲を事前に学習するという意味ではどちらも「予習」ということになりますが、直近の授業範囲を事前に学習するのが「予習」であるのに対し、数ヶ月~1年分を前倒しで学習するような大幅な予習は「先取り学習」ということになります。

先取り学習は難関校対策としても有効で、実際、多くの難関校受験生が実践しています。
ただ、先取り学習は通常の学習に比べるとハードルが高く、必ずしも万人向けの方法ではありません。
塾の授業や課題を十分にこなせていない受験生の場合、その状態で先取り学習に取り組むことは無理があります。

一方、予習は先取り学習に比べるとハードルが低く、短期間で成果を得られやすいという特徴があります。
先取り学習が上級者向けの方法だとすれば、予習は万人向けの方法だと言えるかもしれません。

予習が機能すれば、算数の学習全体が効率化されます。
特に、塾の授業や課題をこなせていない受験生ほど、成績向上(偏差値45→55など)や塾の復習時間短縮(週5~6時間→2~3時間など)といった点で大きな成果を得られる傾向があります。

高校生の数学について、翌日の授業範囲を学習する「予習」、高校1年生が高校2~3年範囲を学習する「先取り学習」と聞くと、予習の手軽さと即効性をイメージしやすいのではないでしょうか。
復習中心の学習で思うような成果が出ていない場合は、予習を試してみる価値があるかもしれません。

予習の具体的な方法については、次回の記事で書きたいと思います。


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