合格可能性は「相性」で、どれだけ変わるか
ほぼ同じ難易度とされている学校でも、入試問題との相性次第で合格可能性は大きく変わることがあります。
私が関わってきた難関校受験生も、同時期に受験した学校別模試で下記のような変動がありました。
開成模試:合格可能性30%→聖光模試:合格可能性80%(聖光に進学)
開成模試:合格可能性40%→聖光模試:合格可能性80%(聖光に進学)
開成模試:合格可能性20%→聖光模試:合格可能性70%(聖光に進学)
桜蔭模試:合格可能性40%→女子学院模試:合格可能性80%(女子学院に進学)
桜蔭模試:合格可能性30%→豊島岡模試:合格可能性60%(豊島岡に進学)
開成と聖光学院、桜蔭と女子学院と豊島岡は(サピックスや四谷大塚の合格可能性50%偏差値で)ほぼ同じ難易度評価をされていますが、上記のように、問題との相性次第で合格可能性が大きく変わるケースもあります。
特に、標準的な実力テスト(サピックスオープン、合不合判定テストなど)の成績は良く、算数が思考系寄りの学校別模試(開成、桜蔭など)で厳しい結果が出ている場合には、知識系寄りの学校別模試(聖光、女子学院、豊島岡)で判定結果が上がる傾向があります。
学校別模試が実施されていない学校についても、過去問を複数回解いて結果を比較すれば、相性の良し悪しを見極めることができます。
6年生半ばで厳しい状況に陥っている場合には、入試問題との相性に注目して戦略を立て直すことも1つの対処法となるかと思います。
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内容紹介(目次)
https://note.com/kumano_takaya/n/n0fabcc15c344