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ディープダイブ。(24/366)

「仕事に魂を込めるというのはどういうことなんだろう?」と考えていて思い出したので書いてみます。

5年前ぐらいにテレビで観たAmazon日本法人の特集番組。グローバルに展開する超巨大ECサイトで、販売企画とそのページデザインがどのように作られているかという番組でした。ディレクターとデザイナーがタッグを組み、ひとつの企画やデザインができあがるプロセス。何度も何度も会議が重ねられ、その会議のたびに使われていた言葉が「ディープダイブ(Deep Dive)」です。

AmazonのミッションについてはWebサイトに次のように書かれています。

地球上で最もお客様を大切にする企業であること
Amazon.comが1995年にビジネスを開始した際、Amazon.comは「地球上で最もお客様を大切にする企業であること、お客様がオンラインで求めるあらゆるものを探して発掘し、出来る限り低価格でご提供するよう努めること」を使命としました。 この目標は今日も継続していますが、今やAmazonのお客様は世界中に広がり、また数百万ものお客様、販売者、コンテンツクリエーター、開発者、企業を含むまでに成長しました。それぞれのグループに異なるニーズがあり、私たちは常にそのニーズを満たすために、より容易にかつより迅速に、またより良くコスト効率の良い新しいソリューションを導入するよう努めています。
https://www.amazon.jobs/jp/working/working-amazon

ディープダイブとは、いまつくっている企画やデザインが、このミッションに添ったものになっているかをひたすら繰り返し考え抜くというものでした。そして、ミッションに合致しないものは絶対に通らない。

ミッションという形のないものと向き合いながら、自分のアイデアやデザインと向き合いながら、深く深く潜っていくという行為には、ダイブという言葉が本当にしっくりくる問いかけだなと思います。

飛び込むのではなく、息を止めて静かに潜り始める。徐々に音も聞こえなくなり、光も届かなくなる。静寂と暗闇の中で感じるのは自分の呼吸と心臓の音だけになる。そこまで深く潜るからこそ、真っ直ぐに向き合うからこそ、本当に大切なものだけ浮き彫りになるし、本当に大切なものに気づくことがあるような。

仕事に魂を込めること、仕事の質の高めることは、小手先のテクニックではなく、このディープダイブのような心や考え方、その結果としての行動から生み出されるものでしょう。

#デザイン #あつまる #ATSUMARU

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