デザインとアイデア。(18/366)
無意識的ですが、デザインという言葉よりも、アイデアという言葉を多く使っていると思います。デザインという言葉を使って語ることを避けています。あくまで無意識的で、デザインという言葉は意識的に使っていると思います。
たぶん、自分の出自に引け目があるんでしょうね。世の中でデザイナーと言われるひとって「美大出てないといけない」とか「業界経験が3年以上ないといけない」とか言われる世界で生きてきて。でも、幸せなことに文学部出身でフリーターからキャリアをスタートさせた自分は、いまでもクリエイティブな仕事に携わらせていただいていて、そんな条件は絶対条件では決してないと確信している自分がいるんですが。
過去はどうしても、どんなに頑張っても変えられないと思って、未来の目指すべき一点だけを見て走り続けてきたんですが、気づいたんですよね。知り合いの経営者の方が大学に通って、博士号を取ったというニュースを聞いて。過去はアップデートできること。塗り替えられること。上書きできること。
幻冬社の見城社長とサイバーエージェントの藤田社長の著作に次のようなタイトルがあります。
人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない
たぶん、私が気にしているほど私以外の誰かが私の過去とか出自について気にしてはいないし、気にしているのは自分だけなんだろうな。それよりも、未来に対して、自分のビジョンに対して公言したことを気にしているし、その実現のプロセスをウォッチしている。つまり、自分の過去を気にしているのは自分だけ。
公言したビジョンを実現して、過去を吹き飛ばすような実績でアップデートができるまでは「デザイン」という言葉を使うことに引け目を感じるのは変わらないと思いますが、このことに気づかせていただいた経営者の方には感謝しています。有り難うございます。