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無題3

小学生の頃は大工になりたかった。
中学生の頃は自動車整備士に。
高専の頃には設計者を夢見た。

今はなにを目指しているんだろう?
変わらず設計者?それともコーヒー屋さん?

はっきり答えられない自分に呆れてしまう。

そもそも、いまやっている「設計」ってなんなんだろう。

我が大いなる師である、
wikipedia先生にはこう書いてある。

“設計(せっけい、英: design)とは、建築物や工業製品等といったシステムの具現化のため、必要とする機能を検討するなどの準備であり、その成果物としては仕様書や設計図・設計書等、場合によっては模型などを作ることもある。”

実は、これをちゃんと理解して設計してる設計者って、
そんなにいないんじゃないかな。(僕もその一人かも)

例えば、「世界一速い車を作る」っていう、
明確なビジョンを持ったプロジェクトが立ち上がったとする。
設計上流の人はこのビジョンをしっかりと共有していて、
大きな熱量を持って他の設計者達を引っ張っていくはず。
そうして話し合いを進めて少しずつ形になる。

大きく方向性を決めたら、要素を分解して割り振っていく。
君は冷却、君は吸気、君はボデー、君は…って、トップからツリー状に仕事が振られる。

そしたら振られた人達が更に細かく分解して振り分けていく。
君は冷却のココで、君はボデーのこの部品で…

そうして末端まで行き着いたときに、
最初に共通認識として持ったはずの、
「世界一速い車を作る」ビジョンって共有されているのかな?

途中で仕事を振り分ける事が目的になってしまっている設計者がいて、その人達を発端に、徐々に冷めた設計者が増えていく…なんてことはないのかな。

エネルギーっていうのは、
与える過程で絶対に減ってしまうもので。

与えるだけじゃなくて、
相手の中にある火種を焚き付けて、
エネルギーを生み出す仕組みを作ってあげないと、
冷めた設計者で世の中が溢れてしまうんじゃないかな。

…って、設計者を続ける事を悩んでる僕が心配することでもないな。

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