2021シーズン ライオンズ6回戦

F 5 - 4 L in札幌ドーム 対戦成績2勝3敗1分

みんな、よくがんばった。ほんとに。

前日の陽性者3人に加え、再検査の為今川が抹消。私でさえ不安になる。現場の人たちはいかばかりか。今川の代替指定で万中が再登録。

先発はエース上沢。今季初の石川亮とのバッテリー。立ち上がり2回は三者凡退に抑える。
迎えた3回、先頭に内野安打で出塁を許すも、バントとゴロで2アウト3塁の場面。バッターは白老出身若林。インコースに構えた石川がいないところへ暴投。1点を献上する。ランナーがいなくなってから若林を三振に打ち取った。
この場面、3塁にランナーはいたものの、既に2アウトを取っていて、明らかにバッター勝負で良かったと思うのだが、上沢が緊張しているように見えた。
早い回だし、そんなに鬼気迫る必要があったようには思えないが、力んだ結果の暴投。チームが大変な状況で、余裕がないのはわかるが、もうちょっと力を抜いて良かったと思う。
4回5回も三者凡退に切って取った。6回、先頭にヒットで出塁を許し、バントで1アウト2塁、バッターはふたたび1番若林。若林がタイムをかけたが審判はタイムをコールせず、上沢がプレートを外したため、ボークの判定。監督抗議も実らず、ノーアウト3塁、粘られて四球ノーアウト1,3塁。牽制を2球挟んだ初球をスクイズ。3塁ランナー生還。1アウト2塁、スパンジェンバーグに四球で1アウト1,2塁。栗山をフライに打ち取り最少失点で凌ぐ。
四球が良くない。この回腕が振れてないように見えた。臭いところを攻めた結果とは明らかに違っている。この回の上沢は打者でなく、己と戦っていた気がする。
7回2失点。降りてみればQS達成である。
中々組まない2人ではあるが、バッテリーは慎重すぎた。もっと大胆に攻められる実力があると私は思ってる。
8回は前日に登録された公文。2アウトからスパンジェンバーグに1発を喰らう。甘かった…見逃しては貰えなかった。続く栗山にヒットを許し、球援失敗。本拠地初登板の谷川にチェンジ。この回を0に抑え、イニング跨ぎで9回のマウンドにもあがる。
先頭打者に二塁打を許し、送って1アウト3塁。ここで野手の間を抜かれ追加点。後続をダブルプレーで抑え逆転を待つ。
打たれはしたものの、公文も谷川も向かっていく気迫が感じられた。２人ともまだ今季は始まったばかり。今後が楽しみ。

打線は組むのが大変そうだ。ユーティリティなプレイヤーが多くて助かった。1番に杉谷を置き、2番に平沼、中田は3番、4番近藤、7番に万波。
一巡目を三者凡退で抑えられた4回、2アウトから中田に四球、続く近藤も四球をえらび2アウト1,2塁、渡邉が同点タイムリーを放つも、泰示が倒れて勝ち越しならず。とりあえず同点。
ここからしばらく見どころがやってこない。先頭を四球で出したりもするが、繋がらない。
それぞれの回は最少失点で凌いできたが9回裏を向かえた時点で3点差。場所は今季1勝の札幌ドーム。諦めムードが漂う中、先頭の平沼が今季初ヒットで出塁すると、3番中田、カウント2-1からの高めのストレートをファンの待つレフトスタンド中段へ放り込む。球場の空気が一変する。4-3。まだノーアウト。近藤もヒットで続く。渡邉三振の後、初球を大田がフェンス直撃のタイムリー。近藤が帰って同点！負けはなくなった。
続く石井を歩かせ、ライオンズの守護神増田降板。これは大きい。今後の戦いに響いてくるだろう。ランナー1,2塁で万波。右方向へ良い当たりを打つもセカンドライナー。2アウト1,2塁で打率0.68の宇佐見。ストレートの四球。2アウト満塁で今季まだ初日が出てない杉谷。試合後の本人曰く、ベンチから｢振るな振るな｣の声が届いていたらしい。バットを出したかっただろう。ヒットを打ちたくない選手はいない。だが、我慢した。ストレートの四球で押し出しサヨナラ。今季初のサヨナラゲームとなった。
何と言っても大将・中田だ。選手を欠く中、チームもファンも、重苦しい空気を纏っていた。その暗雲を切り裂くような大将のひと振り。大将は私たちにとっても大将なんだと改めて判らせてくれた。恐らく狙っていたボールを狙っていたように仕止められた。ベンチでの久々の笑顔がそれを物語っていた。
そして全員よく繋いだ。勝って、この漂うイヤな空気を変えるんだ、そんな気持ちが届いた。

試合後、更に陽性者が増えた。対応協議のため、2日の試合は中止になった。

罹患した人は勿論、残った人たちの不安は計り知れない。
私たちは応援しか出来ないのだ…
#コロナに負けるなファイターズ

後遺症なく無事戻ってこられること、これ以上拡がらないことをひたすら祈ります。