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2021シーズン ライオンズ17回戦

F 3 - 1 L inメットライフドーム 対戦成績8勝6敗3分

エースってやっぱりこういうのを言うんだろう。
自覚とか、責任感とか、そんなものじゃない。
何と言うかマウンドに君臨しているという存在感
昨日のマウンドの支配者は完全に上沢だった。

前回登板が納得のいくものでなかったこともあっただろう。
各紙の記事によれば、若手の(上沢だってまだ28歳なのだが)刺激を受けたことも影響したようだ。
ストライクゾーンでどんどん勝負を仕掛け、サクサクとアウトを重ねて行く。
その姿勢が好守備も生む。
いつもはエラーの多いサード野村が、2度もファインプレーを見せた。
特に6回のピンチの場面、森の打球をライナーで好捕。
抜けていれば失点する場面だっただけに、チームも、観ている人も心を揺さぶられた。
本人も思わず笑顔が浮かんだ。
上沢は8回を投げて5安打1失点8奪三振。
長い回を投げようとしたのは前日の伊藤が早い回で降りたことも影響していると思われる。
先発投手陣の本当の意味での主軸になった。
さらにドラフト順位なんて関係ないことを証明してくれた。
これぞエース。
失点したシーンも焦りはなかった。
チームトップタイの9勝目。
競ってどんどん勝ち星を重ねていってほしい。
9回のマウンドには守護神杉浦。
こちらも問題なくあっさり三者凡退。
何かを悟ったかにも見える。
覚醒、しましたか?杉浦さん。

実は打線は殆ど変わらない。
前日も7安打、昨日も7安打。点も3点。
投手の出来の違いが勝ちを生んだという試合である。
ただ、点の取り方はバラエティーに富んでいて、調子が上向きなのを感じさせる。
2回にロドリゲスのポール直撃のHRで先制すると、5回は8番9番が連続ヒットで1点、
6回はクリーンアップが3塁打からの犠牲フライで1点。
取れる時に点を取るという形が出来ているように思う。
特に、6回の攻撃は見事。
1アウトから野村が初球を右中間を抜ける3塁打にすると、王が初球をセンターへ犠牲フライ。
2球で1点。
野村が3塁まで行ったことで、王は「犠牲フライでいいよね」な感じで軽く外野フライを打った。
意図して打ったような当たり。
バットコントロールはさすが。
昨日のファイターズは「強い」と評していいチームだった。

シルバーウィークを迎える週末、日程は変則になる。
土曜日から苦手マリーンズを札幌に迎えての3連戦。
ホークスの時のように伸び伸びプレーで勝利を伸ばせるよう祈りたい。

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