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2021シーズン ライオンズ16回戦

F 3 - 3 L inメットライフドーム 対戦成績7勝6敗3分

苦しい試合展開。苦しいピッチング。
空気までもが重苦しく、結局勝ちきれなかった。

「新人一番乗りの10勝目」を賭けたマウンドとなった先発・伊藤。
簡単にアウト2つを取ったあと、
天敵・森友哉に高めのストレートをあっさり2塁打される。
迎えた4番中村剛也はセンターへタイムリー。
簡単に1点を奪われる。
森への2球目がわからない。
この球、伊藤は要求通りのところへ投げた。
相性の悪い好打者相手への配球としては甘すぎなかっただろうか?
前回完封出来たのは、森が特例2021で抹消中だったからだ。(と私は思ってる)
それをバッテリーがどの程度感じていたか、やや疑問が残る。
その結果が5回104球に繋がったのではないか?
つまりここで失点したことで「慎重になりすぎた」(伊藤談。各紙より)
結局この後、森に対して真っ向勝負は一切できず、かわすピッチングで四球2つ。
投手としては完敗である。
次回対戦でどの程度やれるかが課題。
そしてランナーを置いてからの中村との対戦も課題。
頼りにしているスライダーを狙い打たれていた気がする。
球界屈指のホームランアーティスト。
「一発を嫌った」(伊藤談。各紙より)らしいが、前回は抑えられている相手。
中村の前にランナーが出なければ抑えることは可能だということだ。
つまりやはり「森を抑えること」が必須となる。
同世代、これから先プロでやっていく中では絶対に避けられない相手。
伊藤なら乗り越えられる。
必ずやってくれると信じたい。
毎回ランナーを背負う苦しい展開だったが、伊藤の表情にはまだ余裕があった。
しかし5回、栗山にあっさり犠牲フライを打たれたところで一変する。
続く山川を迎えた場面でものすごく時間をかけた。
ギアを入れ直し、首を何度も振り、捕手をマウンドに呼び寄せた。
外いっぱい高めのストレートで空を切らせてガッツポーズ。
しかし、マウンドを降りた伊藤の様子は、5月に負けた時のそれだった。
今回は勝ち投手の権利を持っての降板だし当時より点数も取られていないが、
内容的には確かに5月の対戦時に近い「かわす」ピッチングだった。
そういう内容を目指しているわけではない伊藤にとっては、決して納得のいくものではなかったということだろう。
継投は6回宮西、7回堀と左腕2人が三者凡退で抑えた。
8回の井口、先頭を2塁打で出すと続く栗山に初球を痛打され、同点。
伊藤の勝ちはなくなった。
しかしそこで踏みとどまった。
最終回、守護神・杉浦がマウンドへ上がる。
先頭に際どいところを見極められて出塁を許すが、得点は許さず。
今季17度目のドローとなった。
井口の投球、2球続けて打たれたのはどちらも高めに浮いたフォーク。
相手が違う(左右も)とはいえ、同じ球を要求した配球にはやや疑問。
この日の井口のフォークが、本当に選択肢になるいいボールだったのか?
同点云々よりも、そこを問いたい。
そこを乗り越えなければ次につながらない。

打線も先週末のような元気がない。
1番淺間、3番野村、5番高濱、6番佐藤、8番今川がノーヒット。
2番の西川と4番の王が2人ですべての点を叩き出した。
投手との相性はあるかもしれないが、繋いでいかないと点は取れない。
打順を見ても、1番ごとに凡退していれば中々点は取れない。
96年組野手5人は揃ってスタメンだったが清水以外は爪痕を残せず。その清水も9回にバント失敗。
毎回ランナーを出しながらもホームが遠かった。
9回の攻撃はベンチにも疑問が残る。
バント失敗の後、相手のエラーと敬遠で満塁として、代打にロドリゲス。
同じ代打なら木村で良かったのでは?
9回2アウト満塁、そういう駆け引きにラテン系イケイケの外国人が向いているとは思えない。
切符の切り方を考えた方がいい。

1敗1分で迎える第3戦、
勝ち越せば最下位脱出も見えていただけに痛い状態だが、
ここを勝てれば5分で終えられるのだ。
今日の試合がカギとなる。
エース上沢で勝利をもぎ取りたい。

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