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1/9~乳がん患者のつぶやき :発見の経緯~

〇月×日、今年2度目の健診。
今年度より健保組合が変更になって、
わずか3カ月で再び健診を受けることになった。
元々家系が血糖値高めの為、血糖値の管理はうるさく言われていて、
それが年に2度も来ることがちょっぴりわずらわしかった。
当日の感触だと、3カ月前に比べて結果は概ね良好だと思っていた。

2週間後。
同日に受診した人の結果が届いたのに、私のはまだ来ない。
臨席のAくんも同日受診だったがやはり来ていない。
「怖いんですけど」と言いながら待つこと更に10日ほど。
ようやく届いた検査結果には要精密検査の文字。
血糖値や血圧など成人病関連じゃない。
右乳房の構築の乱れ
…マンモグラフィーで?
え、乳がんの可能性があるってこと?!マジ?!
すぐネットで検索してみる。
構築の乱れは、割とあることらしい。
思い当たる節はない。
しこりとかひきつれとか形の崩れとか聞くけど、
どれもしっくりこない。
検査を受けて異常なしと言われることも多いと知ってちょっとホッとする。
でももしガンなら、早期発見が大事でしょう。
乳腺外科で診断ということで、通勤の途中にある病院で予約をした。
ちょっと大きい病院だから、最悪の事態だったとしても
最後まで対処してもらえるだろう。
場所が場所なだけに、何人もの医師に診察されるのは
やっぱり気分がよろしくないもんね。

予約から約2週間後、午前中で会社を早退して病院へ。
再度のマンモグラフィーと胸部エコー。脱いだり着たり忙しい。
所見としては、やはり何かあるようです、とのこと。
右胸の体の中心寄り、上の方に黒い影。
次回、MRIと針生検(患部に細かい針を刺して組織を取り出す検査)
を受けることになった。
マジかー…やばいな、どんどん大事になってきた。
医師曰く、自覚症状があるようなサイズではないと。
ということは、万が一ガンだったとしてもかなり早期発見で、
ステージも軽いものだろうと予測する。
良ければ0、悪くて2、かなぁ…一体いくらかかるんだろう…

翌週、休みを取って病院へ向かう。
検査の前に準備が色々あるということで中々に忙しい。
造影剤の点滴が終わるとMRIを撮るために放射線科へ。
ガンガンうるさいと聞いていたが、その点は気にならず、
むしろ動いちゃいけない方が辛かったかも。
13時からMRI、14時から針生検と聞いていたので、
1時間くらいかかると思いきや30分程度で終了。
とにかく脱ぎ着が多い。前開きの下着が推奨されるわけだ。
針生検は手術室で行われた。
患部に針を複数回刺して組織を取り出して病理検査するのが
針生検。
あれですね、チーズとかお米とか検査するときにやるやつ。
理屈は一緒。
これがまあ、痛い。痛くないわけはないけど痛い。
チーズやお米は1回しかぶっ刺さないけど、
機械がぶっすぶす刺すわけです…麻酔は効いてるけど中々です。
傷は3㎜くらい。お風呂は翌日から入れるとのこと。
結果がわかるまで10日ほどかかるということで、
休みの都合で2週間後に予約を入れた。
翌々日、母と一緒に野球観戦。胸に響くのでメガホンが叩けない…
それ以外の部分は特に何も感じない。元気。
人事を尽くして天命を待つのみ。

そして、運命の△月▢日、
ステージⅠの乳がんと診断を受けた。

1度目の健診では特に異常は見つかっていない。
2度目の健診がなければ、がんは見つかっていなかった。
少なくとも治療にかかるのが1年近く遅くなっていたわけだ。
そう考えると本当にラッキーだった!
今でもつくづくそう思う。
だからこそ声を大にして言いたい。

乳がん検診受けてください。

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