2021シーズン イーグルス19回戦
F 4 - 2 E in札幌ドーム 対戦成績9勝8敗2分
宮城投手の背中が見えてきた。
ルーキー伊藤がイーグルス早川投手との投げ合いを制し、9勝目を挙げた。
新人王争いも佳境を迎えている。
この日の伊藤はそんなに良くなかったように思う。
期待値が高いからそのように見えてしまうのか。
相手打線との相性というものがあるかもしれない。
前回対戦が自己最低の被安打10で失点6だったこともあり、
イーグルス打線はよくバットが振れていた。
毎回ランナーを背負いながらも5回2アウトまでを0点に抑えた。
そう、5回、2アウトからの失点が痛い。
しかも前の回に味方が点を取ってくれた後だけに、本人もそこを粘り切りたかったに違いない。
7回のピッチングは5回の反省を活かし、2アウト満塁を防ぎ切った。
投手は調子がいい時に投げられることの方が少ない、と聞いたことがある。
悪い時は悪いなりに投げられるのがいい投手だと。
昨日の伊藤はまさに、そんな感じだった。
7回を投げて被安打7失点2奪三振5与四球3。
伊藤の数字としては物足りないが先発投手としては普通だろう。
良く抑えました。
後ろを受けた8回堀はしれっと抑えた。
自身初のタイトル(ホールド王)が見えてきた。
伊藤と話す姿をよく見かける。
相手先発早川とも親交がある。
同世代としてやっぱり負けていられない。
若きホールド王の誕生が楽しみだ。
ロドリゲスはまだやや不安が残る。
ツーシームが際々を責めるため、前回登板のようにボールと判定されると厳しい。
昨日は最後、西川の好捕に助けられた。
杉浦不在の今、最後はロドリゲスに頑張ってもらうしかない。
もう少しキレがあると楽になりそうなのだが。
5月までの対戦で3戦3敗と相手先発早川に完ぺきに抑えられていた打線は、
この日も3回までノーヒット。
しかし4回に西川が初ヒットを放つと、足を絡めて4番近藤がタイムリー、
5番高濱が倒れるものの6番佐藤龍世がタイムリー、苦手早川から2点を奪う。
同点とされた5回、ランナーを溜めて再び近藤がタイムリー。
3打点を挙げた。
タイムリー欠乏症が嘘のようだ。
佐藤龍世が打線の中でいい仕事をしている。
同じ右の二塁手でも渡邊とのタイプの違いが大いに機能しているのがわかる。
起爆剤にもなっているだろう。
イーグルスよりも安打数は少なかったが勝てたということは、効果的に点が取れている証拠だ。
四球に足を絡め、らしい野球が出来るようになってきた。
100試合目でようやく…というのが残念だが、来年を見据えれば好材料だろう。
この日から始まったHOKKAIDO be AMBITIOUSシリーズにふさわしく、
スタメンは全員20代平均年齢25.2歳。
残り43試合、そのユニフォームのように青々しくグランドで羽ばたいていってほしい。
伊藤が勝った試合はエラーが少ない。
シーズン当初勝てなかった頃はエラーに足を引っ張られることも多かったが、
初勝利を挙げた後、特に連勝中、伊藤がマウンドにいる間はエラーがほとんどない。
つまり、伊藤がいいピッチングをすると相乗効果で守備が良くなるのだ。
チームを勝ちに導くピッチングが出来ていると言ってもいい。
これは誰にでもできるものではないだろう。
「伊藤が投げれば勝つ」という認識がファンだけでなくチームにも浸透しているのだ。
並のルーキーではないと思っていたがこれほどとは…
HOKKAIDO be AMBITIOUSシリーズ、
幸先の良いスタートを切った。
縁起のいいユニフォームになるよう、連勝頼みます。
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