植物暮らし半年

前から育てていたいくつかの植物に加えて観葉植物を新たに迎えた。木っぽいものと草っぽいものと多肉とを数種類。それが数か月前。その後調子に乗ってエアプランツとシダ系を追加した。それぞれ水やりの量やタイミングも違えば光の加減も好みが違う、成長スピードもまちまちで、見た目だけじゃなくすべてがばらばらで個性的だ。毎朝様子を見、新しい葉の兆候が見えれば成長ににんまり喜び、いつもと様子が違うと思いきや花のつぼみだった時には驚きと期待につい小躍りした。半年ほど植物たちと楽しく暮らせたので今日は更にシダ系とエアプランツをそれぞれ2種買足した。ホームセンターで売っているような小さな株がほとんどだが我が家はちょっとした植物園になった。今あらためて数えたら15種もあった、短期間に増やしすぎたかもしれないがかわいくてかわいくて楽しいのだから仕方ない。

問題はこれからだ。春夏はどんどん成長する季節だからいい、日々刻々と姿かたちが変わり毎日のように鉢は乾いて水を必要とする。でも冬はそうはいかない、大体の植物は寒さに強くない。植物にも私にとっても我慢の季節が来る。寒すぎてはいけないし水を与えすぎてもいけない、たまには日光浴が必要かもしれないし葉の色が変わって不安になるかもしれない、心配ばかりだ。世話を焼けばお返しのように成長してくれていたつやつやの彼らが一様に元気をなくし反応が薄くなり世話を拒む、想像しただけでさみしい。世の植物愛好家はどのように彼らといい距離感で春まで過ごしているのか教えてもらいたい。

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シダ

ふさふさ感に一目ぼれして、きっと枯らしてしまうとは思いながらアジアンタムスノーフレークを初夏に買った。普通のアジアンタムよりも更に葉が薄い。葉脈は小さな熱帯魚の尾びれのような繊細さで、少しの風でかさかさと揺れる。斑入りの特徴を表す名前なのだろうと思うがホームセンターの安物のためかほとんど緑だ。他の植物と並べて風に当てていると彼だけ強風に吹かれているような様子でかわいそうになり化粧机の端に特等席を用意した。葉水は夜にやるといいとどこかに書いてあったので寝る前にエアープランツと共に霧吹きをする。購入直後の植え替えのせいか葉がまばらな感じになりみすぼらしい見た目だったものの大きく枯らすことはなく順調に葉を増やし夏を持ちこたえたらしい。葉の裏に虫が沢山ついていると思いきや胞子とのことで、自分の甲斐性にすこし自信が持てた。

結構昔の作品ではあるけれどフレンズという大人向けのコメディ洋ドラが大好きで、そろそろ2週目を終わるところだ。後半の方のシーズンで登場人物のリビングに大きめのシダ系と思しき半球体に茂った魅力的な植物が置かれ始める。あれがなんなのか知りたい。欲を言えば私のテレビ横にも欲しい。近所では似たようなものに巡り合えなかったのでツデーを一鉢買ってみた、これはこれで飾り羽のような一本一本が美しい。もりもり茂らせたい。

アスプレニウムも安くなってたので変わり種シダとして仲間入りした。大きくなったら見栄えすることだろうな、ワカメみたいでおいしそうかもしれない。

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