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Why Delphi?

Delphiを使い始めて20年くらい経ちました。
最初はDelphi4で、途中でDelphi2007を購入したのですが使いにくそうだったので断念して、どうせ大したことはしないのでDelphi4をそのまま使い続けてきました。さすがに新しいWindowsになるにつれてインストールもできなくなってきたので、時間ができたこともあり最近ようやく10.4にバージョンアップしています。
と言っても、Community Editionですけどね。

どうしてDelphiを使い続けているのか、振り返ってみたいと思います。
学生時代はフォートランやアッセンブラを授業でかじり、就職後は自分で富士通のFM7を購入してBASICをかじりました。かじっただけで何にもなっていませんけど、その時の経験がのちに役立っているとは思っています。
その後、MS-DOS上でLotus123や一太郎が話題に出てくる時代にEPSONのPC-286を購入して、autoexec.batやconfig.sysをいじって空きメモリを増やすようなことで遊びつつ、一太郎と花子を使ってソフト要求仕様書を書いたりしていました。

その後Windowsがあらわれ、PCの能力もどんどん上がっていった頃、仕事でモニターソフトが必要になりました。
このモニターソフトは、製品を制御しているマイコン(当時はNECの78K2でした)の情報をPC上に表示するものでRS232Cでやり取りをする単純なものですが、外部に発注すると数百万円かかってしまいます。ソフトに興味はあったので、開発費削減のためにも思い切って内作することにしました。
最初はVisual Basicで作って仕事で使っていたのですが、結構固まることが多く、そして一度固まるとPCのリセットから必要だったので、現地法人のスタッフからは不評でした。そんな時、Visula Basicがバージョンアップされたのを機会に、モニターソフトを作り直すことにしました。

ところがビックリ、新しいバージョンではPC上にただコンポーネントを表示させるだけでもメチャクチャ遅くて使い物になりません。使っていたPCは466と呼ばれる80486の66MHzのCPUで、当時としては高性能のものでハード問題ではありません。ひょっとしたらソフトの使い方に問題があったのかもしれませんが、使えない、と当時は判断しました。
何が原因だったんでしょうね?

じゃあどうするか、と悩んだとき、Visual C++に移行するという手もあったのですが、喫煙所でソフトエンジニアからDelphiを紹介され、UIもVisual Basicと大きな違いもなく、そして早い動作が確認できたのでDelphiに決めました。文法の違いはそれほど気にならなかったですね。

それから20年以上、本業の合間にモニターソフトを機能追加に合わせて何度か作り直したり、GP-IBを使って計測器を制御して自動計測や自動評価ソフトを作ったり、DSPの係数計算ソフトを作ったりしてきました。

結局、Cに移行するのは敷居が高く、Visual Basicでは動作速度が遅すぎて使えず、最終的にDelphiが残り、やることが限られているせいか大きな不満もなく年月が経った、というところでしょうか。
ただ決してVisual Basicを否定しているわけではなく、自分の能力ではソフトの性能を引き出せなかった、と説明を付け加えておきます。

今後もDelphiでアマチュアプログラマーを続けようと思っていますが、どこからかソフト開発が受注できればやってみたいですね(仕事として受けるのであれば無償というわけにはいきませんが、通常の半分くらいにお安くしますよ)。
その時は正式にDelphiを購入しなければ!

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