世界の色

目覚まし時計とか仕掛けてない限り、起きて最初に飛び込んでくるのって色だと思うんですよ。
これが明るかったり暗かったら話は単純で、まあ朝か夜の二択じゃん。

問題は仄かに薄暗い時よ。
さて、これは夜明け前か、それとも日没直後か、見た目だけじゃ判断つかない頃合いといいましょうか、俺の部屋は東向きに窓があるもんで日さえ昇っちゃえば一発で朝と分かるんだけど夜明け前のちょっと明るくなった段階だとそうはいかない。

寝たのは何時だったっけな? と目覚めきってない頭で軽く思考して睡眠時間を予想することでしか時間の予想が経たないタイミング。
まあ二度寝無しで二十四時間以上寝るのは並大抵のことじゃないので、朝に寝たことだし夕方かな? でも十時間近く寝たことになるな、もしかして一時間くらいしか寝てないのに寝た気になってるのかな? そんな風に思いながらとりあえず一言


「アレクサ、今何時?」

『午後五時五分です』


うん、夕方だった。
俺はちょっと寝過ぎたなーと苦笑しながら布団から出て、机に転がしてあるスマホを手に取るのであった。


俺「今起きたわ、今日の飲み会また今度にしようぜ!!!!」

とらへ「この野郎」


めでたし、めでたし

これそもそも口座設定してないから多分押しても無駄だよ!