【感想】「RRR」を見てきたよ。(ネタバレあり)(ネタバレ回避ゾーンあり)

感想

面白かった。
ひたすらに映像と演出で殴りかかってくるのはインド力を感じた。






















































ネタバレ開始ゾーン



ネタバレ含む感想

雑多編

  • いくらなんでも「ラーマ」「シータ」を主要登場人物に名付けるのは豪快すぎると思いました。「神話の人物やぞ!? しかも悲恋寄りの!!」と思ったけど、まあホライゾンで言う「あやかり」ならあるよなーと。

  • 実際、結末は上手く行ったのでよかったけどさあ!

  • 全体的に「タフすぎて そんはない!」という言葉が主要登場人物に当てはまりました。

  • 特に「いやー…さすがにこれは死ぬでしょ…」という拷問シーンやダメージ描写が通っても、「は? 死ぬわけがないが?」「イケメンは死なない」理論で生き残っているのがインド感ありますね。

  • 雑にバンバン死ぬ英国兵っぽい人たちは面白かったです。特殊部隊も強そうだったり、夜の森の中をバイク二人乗りで射撃しながら疾走するのは、まるで北斗の拳のモヒカンみたいでやんした…。

  • お前のような英国兵がいるか。

  • いるかもしれねェ…。

  • エンディング、おそらくは近代インドの偉人大連発だったのでは?(描写見る感じ、インド偉人列伝みたいなノリに思えた)

  • でも「このメンツなのにガンジーいなくね?」って気がついて、「ああ、この作品だとガンジー出せねえわ…」と思い直す。暴には棒を。暴力には暴力を。

  • 暴力がダメなら核を使えばいいじゃない。ガンジーはそんなこと言わない。言わない。………言わないよ!?

  • 核がダメなら暴力を使えばいいじゃない。うーん、無法者。

ストーリー編

  • 正直なところ、「バーフバリ」に比べると話の荒唐無稽さが落ち着いて、復讐モノ路線なのかなーと感じた。

  • 近代ベースゆえに「インド」「英国」という国の歴史があり、それだけに、こう、余計な前情報や知識がありました。

  • 特に最後の「日の落ちぬ国、大英帝国」に血が掛かる下りは「本当に必要でしたか?」と思ったり。

  • とはいえ、この辺は「インドだからこそお出し出来る演出・物語」でもあるし、ぶっちゃけ「B級映画におけるナチ」みたいなもんだよなーと。(「雑に扱っても良い存在」という役回り)

  • 「貴種流離譚」というドチャクソ強いテーマ・ストーリーラインを持った「バーフバリ」の方が納得感強かっただけに、やや評価し辛い点ではある。

  • 言葉ネタを序盤に持ってきたのは大変良かったです。文化もそうだけど、言葉の壁は想像以上に高くてデカい!

  • 言葉が分からない人に向けた英語は、ちゃんと聞き取りやすい英語表現だったので、この辺もちゃんとしてるなーと思いました。吹き替えだと通じない部分かも。(吹き替えあるか知りませんが)


アクション編

  • 近代ベースだからといって、アナログなアクションに手抜かりはなかった。殴る蹴るはもちろん、締めるし投げるし、飛ぶし落ちるし!

  • 序盤、河に取り残された少年をロープで救う時に「なんで旗持ってくんだろう…」と思ったら、その後の展開で上手く活用していたなーと。アレは手持ち無沙汰なだけじゃなかったんだね…。

  • その後、水中握手シーンはギャグなんだか感動なんだか分かりませんが、「これスゴイな…」と圧倒されました。

  • ………いや、やっぱギャグだろアレ!?

  • 中盤の総督府襲撃シーン。ダイナミック放獣アタックとたいまつ持って飛び出していくアクタルは完全にギャグでしたね…。
    「あのモーションで飛んでいくヒーローがいるか!?⇒いたわ…」で心と常識が揺さぶられました。ヒーローだもの、飛ぶよね。

  • ラーマとアクタルのバトル、作中で何回もありましたが、お互いに躊躇というかとどめを刺しきれない場面があるあたり、二人の友情がとても素晴らしいものだったのだなーと納得できました。
    後半でも致命打を刺せないシーンの葛藤は、「美しい日々がお互いに大切であった証左」だったんだろうな、と。

  • ラーマによる狙撃とその幼年時代の連発シーン。狙撃、銃の存在が薄い日本だとあんまり伝わらねえんじゃねえかな…。とはいえ、分かりやすく「ラーマの人生」を描いてくれたので良かったです。

  • バイクと馬のアクション融合、スタイリッシュでしたね…。近代と神話の対比なんだろうなーと思いつつ、「走るものってかっこいいよね! 混ぜようぜ!」なノリもする。

  • 後半の「兄弟合体! 俺が下で兄貴が上で!」のあたり、実は結構感動してました。まさか、第一部のキャッキャウフフシーンが伏線になるだなんて…。

  • 一心同体の表現だろうけど、二丁拳銃(ライフル)を交互に発射してからの息の合ったリロードシーンが入るのはとても良かったです。

  • 最後の「バイク発射! バイクに向かって火矢発射! 引火して爆発! 弾薬庫に引火して大爆発! 要塞崩壊!」は完全にカレー風味のピタゴラスイッチでした。

  • 要塞崩壊後、瓦礫の中から総督がなんとか立ち上がったところ、目の前で奥さんが「し、死んでるー!?(ガビーン)」という流れは完全にギャグでしたね…。

  • 尺足りなかったよね!? 尺足りなかったよね!?(とはいえ、この人死ぬところやっても盛り上がらんけども)

  • 奥さん、有刺鉄線で巻かれているのは拷問用鞭で絡め取られたように見えて、上手い意趣返しだなーと。血は見れたかよ?

  • 最後はハッピーエンドだったけど、若干の打ち切り漫画感もあった。まあでも、エンディングで全部オッケー感はあった。


キャラクター編書こうと思ったけど、ネッチョリしそうなのでまた別の機会に。

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