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國破山河在~参政党について その2~

参政党問題(?)2回目。いよいよ本題に行きます。
「国やぶれて山河(さんが)あり」ですが、唐の詩人である杜甫が詠んだ詩で、この後、「城春にして 草木深し」と続いていきます。意味は国は戦争でボロボロになっても山や川などの自然はもとのまま。という事で国や家族、自分の事を憂いたことを詠ったとされていますが、今回もまた、最後にひとひねり加えます(笑)

さて、参政党の方針の中で、反対派の多くの人が指摘する事が、軍拡、核保有、改憲といった、いわゆる右寄りの思想ではないかというものです。
今回は軍や防衛に関して、参政党の意見というものを考えていきます。

次回は天皇制に関してです。
最後は『カルト化』に関してです。

そして繰り返しますが、参政党をこき下ろして『狡兎死して走狗烹らる』にするつもりは全くありません。こう書いておいて実際にはやるパターンのブログもありますが、私はやりません。

さて、確かに参政党のHP内に、それらしき再軍備に関する文章は散見されますが真意はいかに?

参政党のHPの中の『10の柱』という、たぶん重要政策と思われるものがあります。

この10の柱の中の6番目に”国防力と危機管理力づくり”とあるので、これがアヤシイという事なのでしょう。ですが、、、

なんと!?細かく書いてあった掲載を取りやめたそうです(笑)
結構いろいろと書いてあったのですが、残念。
「参院選後に党員で決める」という事ですので、以前書いてあったことや一般論を元に考える事にします。

ここまでで、とても大事なのは《参院選後に大きく期待を裏切られる可能性》がありうるという事です。
そして、《参政党は「内外に誤解を与える」という声を拾って改善も出来る》という事でもあります。

先日、某SNS上に
人生初の暴行を受け。。で始まる投稿がありました。
本人の同意を得てはいないので、名前は伏せた状態で抜粋します。
こういうケースがあったと覚えておいてください。

今日の午前中一方的に殴られる暴行を受けました。そのシーンを見ていた人の話では私の上に馬乗りになって20発くらい頭と脇腹あたりをこれでもかというくらいグーパンチしていたそうです(頭を殴られて脳震盪を起こしていたらしくよく覚えてません)
警察がきた時も正当防衛だとしたり顔で言っていたようです。本当に狂人という人はいるんですね。
日本人同士でも話してもわからないんだもの
「話せばわかる」
「専守防衛」はムリ

FBFの投稿より

という事です。
これを国家間に置き換えてみましょう。
よく言われるし、参政党も以前は書いていたように記憶しているのは防衛力、つまり自衛隊の強化というものです。

この一方的に殴られた人が、強化されていたらどうだったでしょうか?
突然殴り掛かられ、馬乗りになられたのであれば、防ぐことが出来ますかね??まずありえないように思います。相手より余程強ければ別です。

では、どこぐらいまで強化すれば、こうした事態を防げるのでしょう?

肉体強化であれば、世界最強クラスになっても無駄でしょうね。
なぜって、力道山も突然刺されて亡くなられたし、元格闘家の須藤元気(現参議院議員)も通り魔に刺された事があります。
この殴られた人も書いているように、相手は『狂人』なのでしょう。
やられる時にはやられます。

肉体強化(兵力強化)でなく、道具(兵器力)の場合はどうでしょうか?
個人のケンカに例えると、拳銃を持っていれば安心?
国家で言えば核兵器を持てば安心?

拳銃を持った警察官が襲われて、拳銃を奪われた事件というのが数年に一度は起きています。調べるとすぐに出てくるのですが、奪われた拳銃を使って結構な被害が出ていますし、犯人も拳銃も見つかっていないケースもあるようですね。
それに拳銃を持ってるなら、腰にぶら下げて見せびらかさないとなりません。そうでなければ抑止力になりませんから。
周りの人はドン引きでしょうけど。

個人の戦いで拳銃を持ってる場合に関しては、また別のとても興味深い記事を見つけました。ナカムラクリニックの医師による『娘を人質に取られたら』というものです。これは是非、読んでおいていただきたいです。

いかがでしたか?
衝撃的ですよね。娘を人質に取られたら、娘をまず打てですよ。
でも、とても論理的な説明です。
そして、相手の火力が自分より勝っていた時は、降伏せよです。

参政党に限らずですが、核兵器を持つとして、持つべきだと思っている人はどの程度の核兵器を持つことを想定しているのでしょうか?
必ず相手より火力を勝っている状態にするには、世界で最も多くの核兵器を持たなくてはなりません。そうでなければ実際に戦争になったときには降伏すべしという事になります。
降伏せずに核兵器を打ち合えば、当たり前ですが世界は滅びます。
自分の国も消えてなくなるのですから、防衛もへったくれもありません。
全滅です。

すこし脇道にそれると、日本には多くの原発があります。
これに向かって、核兵器でないミサイルを撃ち込まれたら、どうします?
核兵器で報復しますか?
相手は核兵器を使っていないのに、核兵器で攻撃をしたら、こっちが先に核を使ったことになってしまいませんか?
「狂人」の仲間入りですね。
核兵器を持って抑止力にするという理屈と、原発で電力をまかなうという事とは、防衛上矛盾します。参政党は原発推進と国防強化(核武装?)なのですから、矛盾していることになりますね。

先ほど引用した、馬乗りになって殴られた人は「専守防衛はムリ」で結んでいます。参政党が書いている専守防衛は、

※「先手対応」は、平時から非軍事的手段でオールドメインに安全保障対応を行うことを意図しています。

という事です。オールドメインの意味はよくわかりません(笑)。
どこかでちゃんと説明してもらいましょうか。
本題はそこではないですね。
先に手を出せば「狂人」扱いされて孤立します。
資源のない日本で世界から「狂人」扱いされて孤立すれば、やはり国は滅びます。
では、武器や兵器、軍事力の強化をどのようにしていけば国が平和に、世界が平和になるのでしょうか?
軍事力の延長線に平和はあるのでしょうか?

国破れて山河在り
現代の戦いだと、国破れる時には山河も残らないです。
よく考えて、防衛の事や政策を考えてもらいたいと思います。

よーく考えれば答えはでます。

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