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人なっこくて、可愛らしい野鳥 ヤマガラ

 身近で見られるカラ類の中で、シジュウカラと双璧をなすのが、ヤマガラです。

 ヤマガラは、漢字表記の「山雀」が示すように、山に生息するカラ類ということで、山中の林や森林公園などで見られます。
 体長約14cmで、頭は黒色、頬から後頭部は白っぽい色、背や羽は青っぽい灰色、尾は黒っぽい色、喉から胸、腹は黒色の帯があって、少し白っぽい色を挟んで、褐色をしています。

ヤマガラ(2023/2/23)

 ヤマガラは、人なっこい性格のようで、近くまで近づいてきてくれます。真正面から見ると、胸の黒色部分から上が台形に見えて、おにぎり顔で、まんまるの目が可愛いです。

おにぎり顔のヤマガラ(2022/1/30)

 幼鳥は、最初、お腹は灰色ですが、成長してくると褐色部分が増えてくるので、成長してきている姿を確認することができます。

ヤマガラの幼鳥(2021/7/10)
ヤマガラの幼鳥(2021/7/10)
少し赤い部分が出てきたヤマガラの幼鳥(2023/7/30)
中央のみが赤くなっていないヤマガラの若鳥(2023/4/29)

 ヤマガラは、昔は人に飼育されていたようで、人とは関係の深い野鳥です。私は見たことはないのですが、神社の境内などで、おみくじをヤマガラに引かせるという芸をやらせていたということです。
 今は、鳥獣保護法によって、飼育することはできなくなっているのですが、ヤマガラ本人には法律は関係ないので、場所によっては人慣れしていて近づいてきます。手のひらにピーナッツを乗せると手の上に乗って、ピーナッツを咥えて行きます。

手に置いたピーナッツを食べるヤマガラ(2018/10/21)

 ヤマガラは、身近なところで出会えます。裏山には当然いますし、我が家の庭にも現れます。

 裏山のヤマガラは、林の中で虫を食べていたり、水場に現れて水浴びをしていきます。

巣材を運ぶヤマガラ(2019/5/12)
イモムシを食べるヤマガラ(2018/9/13)
裏山の水場に現れたヤマガラ(2016/9/4)
裏山の水場に現れたヤマガラ(2017/8/20)
裏山の水場に現れたヤマガラ(2017/9/30)
裏山の水場に現れたヤマガラの幼鳥(2022/7/9)

 庭に現れたヤマガラは、水場で水浴びしたり、庭に置いた食べ物を食べています。

庭の水場に現れたヤマガラ(2021/12/29)

 ヤマガラは、殻のついた硬い実を食べ物が水ない冬に備えて、備蓄するようです。

木の実を備蓄するヤマガラ(2019/8/3)
木の実を備蓄するヤマガラ(2019/8/3)

 我が家の庭には、エゴノキを植えています。エゴノキが実をつけ、まだ熟していない頃に、ヤマガラは現れて、実を摂って、庭に植えているコブシの木に隠している姿を確認しました。

エゴノキの実を咥えるヤマガラ(2017/9/30)

 たわわに育ったエゴノキの実が、1週間ぐらいでなくなっています。エゴノキの実は、ヤマガラぐらいしか、食べないので、ヤマガラが独り占めできる貴重な食事場所です。夏ぐらいから、定期的に実の育ち具合を確認しに来ています。

 10年程前から庭に巣箱を設置しています。住宅街の中なので、庭の飾りという感じで設置したら、1回だけヤマガラが営巣しました。気にも留めてなかったら、ヤマガラが突然、巣箱に入っていく姿を見て、初めて気づきましま。

ヤマガラが巣箱を使っていることを初確認(2016/4/16)
雛鳥の糞を咥えて巣から出てきたヤマガラ(2016/5/1)

 その年は無事6羽が巣立ちしました。朝から順番に巣立ちしていたようですが、気付いたのは最後の2羽の巣立ち前。やけにヤマガラが鳴いているなと思ったら、巣立ちを促しているという時でした。

巣立ちを促すヤマガラの親鳥(2016/5/10)
巣立ちを促すヤマガラの親鳥(2016/5/10)
巣立ち直後のヤマガラの幼鳥(2016/5/10)
巣立ち直後のヤマガラの幼鳥(2016/5/10)
巣立ち直後のヤマガラの幼鳥(2016/5/10)
巣立ち後の巣の様子(2016/5/10)

 全員が巣立ちしたら山に帰っていきます。巣立ちした幼鳥を見れたのは数時間でした。

 ヤマガラは、非常に身近な野鳥で、おまけに人なっこいので、色々と楽しませてくれる野鳥です。


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