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和田誠展

私が高校生の頃に聴いていたトライセラトップスのボーカル和田唱さんと、よく見ていたテレビ番組「マシューズベストヒットTV」マシューのおば・レミさん(料理家の平野レミさん)。その二人が親子だということを知った時は驚きでしたが、さらにレミさんの夫で、唱さんの父親、和田誠さんが著名なイラストレーターだったことにも衝撃を受けた記憶があります。いやすげぇ家族。

残念ながら2019年に和田誠さんは亡くなってしまいましたが、つい先日東京オペラシティアートギャラリーで開催された「和田誠展」で、知っているようでまるで知らなかった彼の人生と作品たちに触れることができました。

「和田誠といえば似顔絵」と語られるほど俳優、音楽家、タレント、文筆家などジャンルを問わず多くの人物を描いていたらしい。壁一面に著名人の特徴がわかる似顔絵が貼られていました。

これいいなあ。マイコー。
「ラストエンペラー」めちゃかわいい。
会場にそびえ立つ柱に1936年〜2019年の和田誠ヒストリーが書かれています。必然と柱の周りをクルクル回りながら奥へと進んでいきます。
幼少期の絵と文。すでに遠近法や配色、バランス感覚が伺えますが、何よりこれが残っていることもすごいなと思いました。
広告制作会社ライトパブリシティ時代の仕事。右上のたばこ「ハイライト」のパッケージデザインも手がけているそうです。
一コマ漫画が挿れられた広告も。
谷川俊太郎氏の翻訳による「マザー・グース」の挿絵を336編も描いたそう。その世界に魅了され、のちに和田誠訳版「オフ・オフ・マザー・グース」も出たそうな。
映画の脚本・監督なども手がけていました。テーマ曲の作詞、挿入歌の作詞・作曲も。Wikipediaによると当初は主演が大竹しのぶと野々村真の想定だったらしい。それはそれで見たい。
クリスマスによく見るおじさん
そして現れる壁一面の・・
週刊文春。
ご家族のコーナーもありました。笑
ご子息のお名前(唱・律)はレミさんの名前が由来だそうです。
(ド)レミ→音楽っぽいもの
膨大な量の仕事、ブレない姿勢、ユニークさ。
プロフェッショナルとはこういう人のことをいうのだろうな、という展示でした。

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