考えたビジネスアイディア1.5buyer

藤「なんか前に描いた漫画から随分と時間がたったのに実現してないな。
さてはタイムマシンを管理する世界一の会社を作るとかのたまうのが恥ずかしくなって逃げ出したか」
熊「いやそうじゃない。実際にサービスを自力で作ることにしたからそれに時間が経っているだけだ」
藤「とかいって、実際にサービスを作るのに挫折したんじゃないのか? 正直に言えよ。誰からも相手にされなくなったからもう逃げ出したいんですってさ」
熊「まあ、実際にはブログでどうでもいい悪口を言ってくる奴もいるから、誰からもでもないんだけどな」
藤「タイムマシンなんてない。だから、お前の妄言なんて皆信用しない。馬鹿だろお前ってみんな思ってるぞ」
熊「他人がどう思っているかなんてのはどうでもいい。タイムマシンは実際にある。将来僕が世界一の大金持ちになってタイムマシンを将来作る会社を作るんだ。だから、未来の人間も未来から現代にやってきて僕の会社を妨害してくる。僕がタイムマシンを作る会社を作れなかった時、その時はその人間に世界中を乗っ取られた時ということだ」
藤「何を根拠に言っているんだ?」
熊「貧富の格差がここまで広がっているのは、僕がタイムマシンの会社を作るのを妨害しているためだ」
藤「馬鹿かそんなわけないだろ。そんなのが貧富の格差がある理由にはならないだろ」
熊「だって、国家はいくらでもお金を擦れるんだぜ? お金を刷って貧乏人にばらまいていけば偉い奴は総理大臣に何度もなり放題じゃないか。何故それをやらない?」
藤「馬鹿言えよ。そんなことをしたら円の価値が下がって通貨危機が起きて日本が貧乏になるかもしれないだろ?」
熊「アメリカだったら出来るかもしれないだろ? 大統領になるのにたくさんのお金持ちからお金を出してもらって、その上で選挙戦を戦うんだから、勝った暁にはお金を刷りますってやっても、アメリカだけでなく世界中にばら撒きますって言えばどこの国も反対しそうにないぜ? 何故やらない?」
藤「それは、とにかく世界が滅茶苦茶になるからだろ? だったら、お前はなんでそんなことをしないと思っているんだよ」
熊「だから、言ってるだろ? 将来タイムマシンを作るどこかの会社があって、その会社がタイムマシンを作れないようにその会社が儲からないようにしておく必要があるからだよ。それ以外に格差が必要な理由なんてあるか?」
藤:「一時期の貧しい中国が通貨が安くて人件費が少なくて済むという理由で世界の工場として儲けていた時期があったじゃないか。それを狙っているんじゃないか?」
熊:「それはお金持ち側の論理だろ? それでお金を儲けてそれで結果的にどうなるんだよ? 結果的には本国の人間たちの賃金が安くなって一部の人を雇える大金持ち以外の世界中の人々が儲からなくなった。そもそも金持ちはなんで大金持ちでいたいんだ? 一昔前はアメリカの10%の人々がアメリカ経済の半分を牛耳っていた世界が、今ではアメリカの1%が大半の経済を牛耳ることになったりしてだんだん経済の偏りが酷くなっている。そんなに経済が傾いているのに何故大金持ち達は金持ちでいたい? 貧困している人間は卑しいから嫌だからという理由だけか? 
違うだろ? 今の経済格差が進んでしまった世界では経済を支える人間達も貧困になっていっているから多額のお金を払って価格競争をしないと自分たちもいつ倒産するか分からない。だから、金持ち同士は金持ち同士で命を削って戦わないといけない」
藤:「それが世界の流れなんだろ? それがどうしてタイムマシンと繋がる?」
熊:「それが繋がるんだ。
僕は予言する。この世の中には最終経済というこのまま進んだら実際になってしまうであろうディストピアの世界がある。大企業同士が価格競争の果てに合併を繰り返し、元々は儲かってはいたであろうが結果的に儲からなくなった大多数の貧乏人向けの商品を生産し続けて疲弊していく一方で、どう考えても必要になってくる産業(まず石油、電気、通信、交通など)を牛耳って掌握し、その価格をコントロールしていく超大企業がサービス全てを買い占めて、世界中の人々の支配を集めるようになる世界がこのままだと来てしまう。
 この世の中で運などではなくてその超大企業を掌中に納める方法が確実にあるとしたらどうだ?」
藤:「そんなのないだろ? 運以外では」
熊:「そうだな。この現在で生きる上ではもう運以外しかない。それも、何億何兆分の1という確率にかけるしかない。
 でも、未来に行って、長い年月を生きて、全人類の知識を全て使える人間がいたとすると、それが不可能ではなくなる。
その方法とは何だ?」
藤:「もしかして、タイムマシンを使う、か?」
熊:「ご名答だ。そして、タイムマシンを使って現在に来て、その超大企業のトップ、いや、世界を裏で何でも牛耳られる存在になって未来にタイムマシンを作った会社をただひたすら妨害する。それが今現在の社会で経済格差がなくならない一番の理由だ」
藤:「そんなの信じられるわけがない」
熊:「そうだとしても、今の世の中はタイムマシンで未来に来た"誰か"がいるとしか考えられないくらい彼が存在する理由に満ちている。一部の人間だけが儲かり、その他大多数の人間を貧乏にしていくロジックばかりが世の中まかり通っている。
藤:「そんなのあるのか?」
熊:「例えば就職先の話。過去の人間達は少なくとも日本では人が多かったからという理由で大学の学費は今よりも安かったし、大学に入った後は成長していくであろう企業もたくさんあって、給料はそれなりに貰えた。でも現在はどうだ? 少子化ということで段々大学の学費は上がっている一方で、入れる会社の給料は非正規雇用が蔓延ったために減っている。このように学校に通う学費は上がる一方でそこに入って貰える給料は段々減っている現象が社会全体で見られる。これは未来に生きる人間は段々過去の人間に搾取されていく縮図なわけだ。さらにこれまでの図式に加えてAIによって、たくさんの産業が機械化し、お金が儲けられなくなっていく可能性も含まれている。
 しかも、過去の人間は今の売り上げを伸ばすためにえげつなく過去の産物の値段を安売りしていく。今まで大儲けしていたコンテンツがもう売れないからという理由からタダ、あるいは一定料金の安売りをされて、今売らなきゃいけないコンテンツを売れない状況にしていく。
大企業は大量のコンテンツを安売りし自分たちだけが儲けられるお金だけを儲けて、コンテンツでは儲けられない状況を作り出していく。サブスクリプションなどが典型だ。だから、僕は「コンテンツはタダにしてみんな貧乏人になりましょう」という社会から「昔のコンテンツもお金をとって紹介者にお金をあげることでみんなでお金持ちになりましょう」と言っている。それが前に作ろうとしているシステムだ」
藤:「でもできてないじゃんかよ」
熊:「今は口出しすんな。
で、今回、僕が今の世の中に一石を投じたいのは、ものを安売りするシステムだ。
ものを安く売ることでしか儲けられないと思っている人達のサービスは結果的に自分達の従業員に安い賃金を払うことしかできないから破綻する」
藤:「お前馬鹿だなあ。そんなわけないだろ? なら何で安売りする会社が大儲けできているんだよ?」
熊:「それは周りが安売りをしていないからだ。安売りする会社が高売りする会社を裏切って安く売ったから儲けられた。この値で売ればみんな儲かるという義理を裏切った。だから本当はそれで大儲けした安売りした会社は潰さないといけない。でも、不況がそれを正当化させてしまった。デフレになっていち早く安売りをしたマクドナルドは安売りをして儲けたが、他社が追随したら途端に儲からなくなって潰れそうになった。この流れが社会的に止まらないから世の中はデフレを脱却できずに大半の人の給料は下がり続け、給料が上がっている会社もただ年数を経ての人手不足での給料上昇だから、売り上げとしては下がり続けてお店は潰れ続けて、従業員は無職になって負のスパイラルが続いていく。
高いものも売れないからという理由で段々安くなっていき、高く売れる商品が段々なくなっていく。国は大借金をしているのにそのお金を返すのに必要な商品がなくなっていく。その結果、国の借金は増えて、国債を買えるお金持ちはどんどん富み、買えない貧乏人は借金が増えていく。経済格差は増えていく一方だ。タイムマシンを牛耳る誰かの思う壺だ。
だから、この流れを断つために僕は世間の人間達に安売りをやめさせる必要がある」
藤:「無理だろ」
熊:「無理かどうかは人々が決める。
ものを高く売っても買った本人が納得できればそれでいいのだ。
そこで僕が考えたサービスはこれだ。
『1.5buyer』だ
藤:「1.5倍屋?」
熊「その通り。定価の1.5倍で物を売買することができるサービスだ。
例えば今の世の中でだって人気で店頭で売り切れてどこにも売ってない商品は定価よりも高値で売買されてるだろ? まあ、高値で売っているところは総じて叩かれているけども。
ただ、希少性があれば高値で売ることができるというのは一つの結果ではあるわけだ。
このようにして定価があるものに対して1.5倍でも買いたいと思える付加価値をつけて売買すればいいんではないかと思ったんだ」
藤:例えば?
熊:「例えば、コンビニ商品をその人の家まで届けるという理由なら1.5倍で売っても良さそうなものもあるよな」
藤:「そうだな」
熊:「他にも、例えば100円で買った大根を料理して、150円で売るというのも成り立ちそうだろ」
藤:「原価としては高過ぎるが、一応それで儲けは出るな」
熊:「他にも書店で売っている本にその本の中身を30ページくらいにまとめた物を添付して1.5倍で売ると時間がない人が添付した中身だけを目当てに買うかもしれない。
最新の漫画にそれまでのあらすじを詳しく書いた本なんかを添付して1.5倍で売ればもしかすると買って読んでくれる人もいるかもしれない。
最新の映画のおまけ付き前売り券も公開してから1.5倍で売ってみると買う人がいるかもしれないし、音楽CDに譜面をおこしたものを添付して1.5倍で売ったりすると買う人もいるかもしれない」
藤:「添付して売れるのは商品に関係するものだけか?」
熊:「まあ、自分のサインをしたものを1.5倍で売るというのも合意がなされればそれでいいし、一緒に映画を見る権利を1.5倍で売ってみて買ってくれる人がいるのか試すのも面白そうだろ」
藤:「そりゃあな」
熊:「僕が言えるのは、このサービスが普及した時にどれだけ多くの人が精神的に楽になるかということだ。みんな定価よりも安くしか買わないという常識があったから、必死こいて商品を作ったり賃金を稼ぐ為に働いたりして購入していた。
 でも、これは他人が丹精込めて作った売れている商品を自分の裁量次第でそれよりも高い値段で売って自分のお金にしても文句を言われないかもしれない。いや、自分の力で物を売って、自分が儲かるだけでなくて作者も儲けていいことしたねって思えるかもしれないってことだ。自分の好きな物を自分の好きなように売って自分も仕事を辞めて暮らせるかもしれない。そういう時代が辛酸を舐められてきたネット社会の到来で本当に来るかもしれないことなんだよ。このサービスを利用しないでどうするって話だ」
藤:「誰が買うんだよ」
熊:「好きな人が考えて付加価値をつけて売るんだから必ず売れる。これを機に安売りででしか商品は売れないと思っている人達に風穴を開ける。そして、儲けることができた一部の人たちから高い値段で価値のある物を買っていくことで安売り一辺倒で経済格差をどんどん生み出す最終経済への経済進展に抵抗していくんだ!!」
藤:「ま、頑張れよ」
熊:「言われなくてもやるさ!!」

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