アイディアで本屋は救えるか?

藤「Amazonって便利だよな。そりゃあ、ここまで大きくなるのも頷けるよな」
熊「そうかもしれない。ただ、大きくなったのだから、その弊害に関する義務を請け負ってくれないと、色々と問題が起きる」
藤「何だよ問題って、本屋が潰れるってことか?」
熊「それだよ。本屋がたくさん潰れて、色々と弊害が起きている。
 一般的に企業はこぞって会社を大きくしようと画策するが、その陰では競争に負けて潰れるところがたくさん現れる。そこに勤めている人達はいったいどうするんだ? そこだけがデカくなったって、今まで成り立っていた会社がダメになって、赤字になったらそこの社員だけじゃなくてそこの家族も露頭に迷う。国債はでかい企業だけが払うものじゃないし、経済はでかい企業だけが回していくものじゃないんだよ」
藤「でも、それって変化をしようと努力していない会社を守ろうとしてないか?」
熊「でも、努力しても潰れそうな企業を助けることは経済活動的に間違っていないと思うぞ」
藤「まあ、それが本当にできればの話だがな」
熊「Amazonがデカくなって本屋に弊害が出ているっていうが、弊害が出ているのは本屋だけじゃない。漫画家、特に新人漫画家に弊害が出ている。
 欲しい本を買うのにAmazonで注文するのが普通になった今の世の中では、本屋で本を探そうとしなくなった。出版不況下では、入荷した人気の本が必ず売れるわけではないし、本屋にも仕入れるリスクとかがある。特に新人漫画家の本は売れるのかどうかわからないから仕入れを渋る。1巻が売れないから2巻も仕入れないし、単行本が売れないからすぐに打ち切りになるという負のスパイラルが巻き起こっていく。
 だったら、Amazonがリスクを背負ってたくさん仕入れてくれればいいが、Amazonはそうはしない。300くらいしか注文を集めず、それ以降は品切れ、実店舗で買ってくださいとなる。しかし、今はテンバイヤーが乱立している世の中なので、数少ない店舗売り分も、転売屋が買い取って、定価以上で売ろうとして、欲しい人になかなか行き渡らなくなっていっている。なかなか手に取ってもらえないからネット上で感想を言ってもらうこともできず、結果的に漫画家は厳しい生活を余儀なくされる。
 だったら、Amazonももっと新人の漫画を入荷しろよって思うが、そうはしない。何故ならAmazonは漫画の将来を潰したいからだ。将来的にいつでも誰でも参入できる漫画家という職業をなくし、人々を稼げなくさせることで経済を回らなくさせて、タイムマシンを我が物にしようと企んでいるのだ」
藤「真面目路線でずっと話を進めるのかと思ったが、急にお前の妄想が入ってきたな」
熊「タイムマシンがどうのは正直僕の妄言だが、日本の経済を回らなくしようとしているというのは本当のことだと思う。日本を再び経済大国にしたくないアメリカ側の意向はあると思う」
藤「何のために? タイムマシン云々言ってた方がまだ説得力があるぞ」
熊「若い人ほど漫画に親近感を抱きやすい。その中で、日本は好きだけど、自分の国は嫌いという人間を少しでも減らそうと思っているんじゃないのかと推測する。単純に日本ヘイトの気分があるのかもしれないし。個人的には、タイムマシンを実際に作っているという事実が漫画家に公開されない様に独創性のあるアイディアを考える漫画家は潰そうって考えがあるんじゃないかと思っている。独自のアイディアというのでは映画とかでもそうだけど、漫画はより少ない人数で作れるというところもあるし。まあ、ここらへんは本題ではないので、割愛しよう。
 アマゾンによる新人漫画家潰し。
 これをアイディアによってどうにかできないかと考えてみる。
 早い話が、本屋を応援するプロジェクトだ。僕なりに一生懸命考えたんだけど大したアイディアはないかもしれないけど、ご容赦を。
 まず最初のアイディアはmy本屋の登録ができるアプリの開発だ。
 そこでは巻数がたくさん出ている漫画のどこまでを読んで、どこまでを買ったかを記録でき、次の最新刊を買おうと思っている漫画に関しては最寄りのmy本屋で自動的に取り寄せてくれるシステム。このシステムがきちんと行き届けば、どこの本屋でも売っていないから本を探す手間が省けて、本は本屋で買おうという気になるのではないかと思う。
 ウーバーイーツや出前館などとも提携して、出前もついでに取ると、本を自宅まで届けてくれるシステムとかもあってもいいと思う。
 で、本屋のアプリを通して漫画を買うと、ポイントが溜まって、漫画家のイラストや、漫画家アシスタントやこれからプロを目指している人たちのイラストが見れる様にする。その漫画家アシスタントやこれからのプロの人の足取りを追える様にしてあると数年後の未来が面白いんじゃないかと思う。
 他には、アプリでは漫画の単行本が発売された日に一行だけ自分がどんなことをしたのかを記録できる様にすると、その漫画が完結した際に自分がどんなことをしていたのかを思い出せて面白いんじゃないかと思う。
 後はランダム感想とかかなあ。本屋のアプリを開くと誰かが書いた漫画の感想がランダムで届いて、それを見て漫画を買うと、漫画の感想を書いた人が少しポイントがもらえるとか。
 まあそれが成り立つならば、感想を募って、一番良くて他の人が本を買ってくれた感想百人中、一人に単行本の2倍の金額あげるというシステムで、漫画を売るのはどうかと思うんだけど、どうだろうかな?
 最後に考えたのは、電車の中吊りでにQRコードを貼り付けて、それを買うと中身の半分ダウンロードできて、買ったQRコードを本屋に見せると、本屋で紙の本を一冊もらえるとか、電子書籍と本屋を織り混ぜて売ることはできないのだろうかということくらいかな。
 一応、色々と考えてみたけど、確実に本屋が助かるってアイディアは思い浮かばなかったなあ」
藤「まあ、お前のアイディアがすごいのかどうかはこれを読む人次第だろうな」

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