マネーロンダリングロンダリング

藤:「タイムマシンを管理する会社ねえ。タイムマシンなんてないから過去から来た人がいないんだろ?」
熊:「いや、わからないぞ。タイムマシンを自由に使いたい人間達は、タイムマシンを管理する会社を妨害しようとしている可能性もある。その管理していた会社がタイムマシンを作れなければ、この世界は恐らくその人間達のものになるんだと思う。僕がタイムマシンを管理する会社を作るんだから、僕が会社を作れなければこの世は終わるんだと思う。そうしないためにも僕は戦う」
藤:「現にお前が会社なんて無くっても世の中はちゃんと回ってるけどな。
何でタイムマシンがあると思うんだ?」
熊:「早い話が『人間が思いついているから』と言うのがある。そもそもこの世に存在しない代物だったら、人間が思いつかなくていいはずだ。思いつくと言うのは人間が作ることができるからという考え方を僕は信じている」
藤:「人間の考えることなんていい加減なんだから実現しない人間の考えもあってもいいと思うんだけどな」
熊:「タイムマシンがあるという証拠もある」
藤:「あるのか? そんなものが」
熊:「漫然と動いているかのように見える世界経済もタイムマシンがあって、それを妨害しようとしていると考えると辻褄があう部分が多い。
僕はそのタイムマシンを牛耳って世界を混乱させようとしている人間を“誰か”と呼んでいるが、その“誰か”が一体どういう行動をするかを考えると、

・石油を牛耳り、戦争を起こして石油の価格をつり上げてとにかくたくさんのお金を儲ける。(一時期高くなり過ぎて、発掘にお金がかかるアメリカのシェールガスの方が安くなって、産油国にメリットがなくなったために逆に値段を釣り上げられなくなったが)
・各国の政府を操って国債を発行させてお金を余らせる(詐欺師は年利で3%で100万円借りるとすると、年に3%さえ払えば100万円貰えると考えるが、その考えをそのまま国債に当てはめる。そのくせ自分達は借金を払わないのに、たくさんの貧困層の人間には国の借金を返させようとする)
・小さくて今後自分たちの存在を脅かしそうな会社は国債でジャブついたお金で買収する。
・その一方で世界に供給しているお金を減らしていき、会社が作りにくい環境を起こす(コンテンツをただにして、コンテンツが上手くやらないと儲からなくなるようにしつつ、自分の会社に関しては広告費でお金が儲かるようにする ←この部分は特にえげつないと思う)
・儲けたお金は豊富な情報網を使って、自分達のテリトリーの人間だけが儲かるという図式を作り、また新たな人脈を作って儲けていく。(逆を言えば、自分達に逆らう者は情報から弾かれ、儲けるのを困難にさせていく)
・学校などが顕著だが、将来的にお金を稼ぐために行なっていたら投資がだんだんお金がかかるようになっているのにも関わらず、お金を稼げる金額自体は減っていくという図式を作り上げ、それでも反抗できない流れを作り出していく。
・ユーチューバーなど全体的に儲けさせればたくさんの人間が潤うのにも関わらず、一部の人間だけが大きく儲かる図式を作り出し、結果的に多くの人間の儲かる機会を奪う。しかも、それをタダでやっているので、他のコンテンツを儲けられなくしていく。
・世界を不況にしてお互いに助け合いにくくする。
(貧困などで治安が悪くなっている国や地域に対してヘイトスピーチしても仕方ない状況を作り、自分達が招いた治安悪化でも悪い人間に対しては差別や排除が悪い選択肢ではないと思わせていく)

熊:「ほら、タイムマシンがあるような気がするだろ?」
藤:「うーん、裕福層と貧困層の格差が広まっているのはタイムマシンを作らせないためってわけか。一部情報に偏見もある気がするが。陰謀説自体は面白いと思うが、それがタイムマシンがあるからという考え自体は俺には判別がつかん。ていうか、普通の経済活動じゃねえ?」
熊:「普通の経済活動だと思われているものがタイムマシンがあるという事実を妨害しようという絶好のカモフラージュになっているわけじゃないか」
藤:「つうかさ、この中の100万円を貸りる時に年利3%だったら1年間に3万円払えば100万円もらえるって詐欺師的な発想を国家がやっているって発想、どう考えてもアウトだろ」
熊:「何がアウトなんだ? 個人がやれば犯罪も、国家がやれば犯罪じゃない。典型的なパターンだろうが」
藤:「あのな、熊谷君。お前が頭を回転させると、真っ当な事業も詐欺になってしまうんだよ。詐欺師は一個人じゃないか。でも国家は日本だけでも一億二千万人以上いるわけだ。その人数が担保になってお金というものが回っているんだ。それを詐欺と言い出したら、国の経済が破綻する可能性があるんだよ!!」
熊:「何だよ、その国民を人質にするみたいな言い方は。一時期たくさんあった負債額と関わっている人の数が大き過ぎて国の税金を投入しないといけないのを正当化しているような状況みたいじゃないか。国民的にそれで不正がまかり通っていいのか?」
藤:「そんなことを言ってたら国が破綻するって言ってるんだよ!! 国が潰れたらどうやってお前は責任を取るつもりなんだよ」
熊:「僕が買い取ってやるよ。国とやらを!!」
藤:「無理に決まってるだろ!!」
熊:「無理じゃない。日本中の人が日本のお金で僕の発行するダイスを買えばいいんだ。世界中の国がダメってんなら世界中の人が持っているお金でダイスを買えばいい。マネーロンダリングロンダリングだ」
藤:「世界の人々はお前が自信満々になるほどお前の発行するポイントの価値を信じちゃいない。どうやって世界中の人が信用するほどの通貨を作れるっていうんだよ」
熊:「世界中の人が通貨とみなすような画期的なサービスを作り出す。そのサービスが僕の頭の中にすでにある」
藤:「ほぅ。言ってみろよ」
熊:「世の中のコンテンツの価値を一変させる内容だ。
その名も個人オーディオドキュメンタリーだ。映画などを動画配信しつつ、その動画に自分の感想などを付け加える。それで映画の場合は一人一回200円払って誰かに見てもらえるようにする。90円が配給会社、90円が個人、20円を僕の会社が貰う。こうやって映画に誰でもコメントをつけて配信できるようにすれば、ただ同然で権利がサブスクに売り飛ばされていた映画も権利が蘇ると思う。これを金額を変えて全コンテンツでやれるようにすれば、映画配給会社もお金持ち、あなたもお金持ち、僕もお金持ちになれる可能性を秘めている。これを世界規模でやれるようにする。
好きなコンテンツのためにだったらみんなそれなりに喋れるだろうし、一度見たコンテンツも他の人が喋っていたらまた新たにお金を払うと思う。やってみる価値がある」
藤:「なかなか面白いアイディアかもしれないが、それが国家を買い取れるほどのコンテンツになるか?」
熊:「誰でもお金持ちになれる可能性を秘めているのだから、きっとなる!!」
藤:「精々頑張れ。実現できるようにな!!」
熊:「なる。絶対になるさ!!」

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