’20年12月の内閣支持率

2020年12月14日 15:50

’20年12月の内閣支持率

　12月のＪＮＮの内閣支持率が発表された。
先月の66.8%から11.5%下がって55.3%になったとの事だ。

内訳は、
　　非常に支持できる 4.7%　　（↓-3.8pt）
　　ある程度支持できる 50.5% （↓-7.9pt）
　　あまり支持できない 32.0% （↑+10.1pt）
　　まったく支持できない 9.1% （ ↑+2.7pt）
　　答えない・わからない 3.7% （↓-1.2pt）

有効回答数1,163人のうち支持は642人。そのうち本当に支持と言える「非常に支持」は、54.7人。「ある程度」が587.3人。

今月も支持率のうちのほとんどが「ある程度」だ。

グラフは↓
https://kumataro.net/x/wp/%e5%86%85%e9%96%a3%e6%94%af%e6%8c%81%e7%8e%87/%e5%86%85%e9%96%a3%e6%94%af%e6%8c%81%e7%8e%87-20%e5%b9%b412%e6%9c%88/#jump_rituJNN

内閣支持率や’20年11月の内閣支持率、コロナ禍で露出する政府やメディアの嘘・情報操作にも書いているが、安倍政権になってから世論調査の方法が変わり、「内閣支持率」は「非常に支持」と「ある程度支持」の合算になっている。
「ある程度」は非常にあいまいな言葉だ。「全体としては支持できるとは言えないもののある程度は支持できる」という「あまり支持できない」と同様の意味だってありうる、ニュアンス次第の言葉だ。
このような「ある程度」という非常にあいまいな言葉、その言葉を見えなくして支持率としている。

答えを不明確にするためとしか思えない変更。
こういった定義を変える変更により数字が操作されている。
自民党政治は内閣支持率に限らず経済でもコロナでも定義の変更で数字を操作している。

本当に支持と言えるのは「非常に支持」の4.7%。
高い支持率は、定義を変える事により操作された数字だ。

（FNNやNNNやNHKの発表される数字は、この合算のみだ。内訳は見る事ができない。そのためこれまで比較の対象にしていなかったが、今回はこれらの数字も比較しようと思ったのだが、12月の内閣支持率は12/14現在でまだ発表されていないようなので今回もなし。）

こういった操作をされている事に加えてさらに、大手メディアはデータ不正を行っている。（これについてもコロナ禍で露出する政府やメディアの嘘・情報操作の⑤にも書いている。）また、スガ首相の官房長官時代からのNHKクローズアップ現代キャスター降板と番組終了への圧力、電通によるテレビやメディアの支配、電通出身の自民党議員が多い事（平井卓也デジタル大臣や安倍前首相の安倍昭恵夫人も電通出身）などもあるためか、NHK含む大手メディアはまるで政見放送のようで信憑性は下がる一方だ。
そのため、操作されているその数字すら信憑性が低い状況。

その前提でありながらも、10%以上も下がった。

グラフは↓
https://kumataro.net/x/wp/%e5%86%85%e9%96%a3%e6%94%af%e6%8c%81%e7%8e%87/%e5%86%85%e9%96%a3%e6%94%af%e6%8c%81%e7%8e%87-20%e5%b9%b412%e6%9c%88/#jump_sijifusijiJNN

　内閣支持率や’20年11月の内閣支持率でも書いている、ネットアンケートの、日本アンケート協会の内閣支持率は、
　支持2.3%（↓3.3%）
　不支持97.5％（↑3.1%）
　有効投票数は5,651票。

グラフは↓
https://kumataro.net/x/wp/%e5%86%85%e9%96%a3%e6%94%af%e6%8c%81%e7%8e%87/%e5%86%85%e9%96%a3%e6%94%af%e6%8c%81%e7%8e%87-20%e5%b9%b412%e6%9c%88/#jump_sijifusijiNIHON

内閣支持率でも書いているが、JNNの「非常に支持」と日本アンケート協会の「支持」は近い数字だ。どちらも10%に満たない。これが本当の自民党の支持だろう。自民党の高い支持率は、ほとんどが「ある程度」であり、あいまいな言葉だから本当に支持かどうかもわからない上に、GoToや携帯電話値下げなどのバラマキをすれば左右できると思うからばらまきをするのだろう。

自民党の政策、予算は国の運営のためではなく、自民党の利権と支持率のためという以外には考えるのが難しい。

自民党の利権政治により極貧に陥ってしまった人は多いだろう。そういった人達が自民党を支持する事はないだろうが、その人達の意見はこういったアンケートに反映されているだろうか。

JNNもNHKもアンケートは固定電話か携帯電話だ。NHKも固定電話、携帯電話。
ホームレスになってしまったら持つ事ができるだろうか？
あるいは自殺してしまったら？
つまり極度の極貧に陥ってしまった人の声は、アンケートには反映されないのだ。結局自民党や富裕層が有利になるようにうまくできているのだ。

12/10日、加藤勝信官房長官が「社会全体で危機感を共有して対応していくことが必要だ」と述べた。
翌12/11日、スガ首相がニコニコ生放送で「こんにちは、ガースーです」
その直後に感染者の速報と警告音が鳴った。
官房長官は一体誰に危機感を共有しろと言っているのだ？
スガ首相のどこに危機感を感じる事ができると言うのか？

危機感の必要な状況の中、政府はGoToをやめるつもりはないようだ。

全国旅行業協会の会長が自民党の二階俊博幹事長。
副会長以下には旅行代理店の社長が名を連ねている。
コロナを理由に身内に金を流す横領。

それでもGoToの一時停止の話が政府から全く出ないわけではないようだ。
しかし、政府がGoToの一時停止をするとしても、それがあたかも人命のためであるかのように言ったとしても、人命のためではない。
支持率のためだ。

自民党政治のやっている事は税金で国を運営する事ではなく、税金と国の私物化、私的利用だ。
高い内閣支持率は事実ではない。定義を都合よく変えて数字を操作したり、メディアによる印象操作で政府に都合のよい数字が出るようにしているのだ。

本当の支持と確かに言えるのは「非常に支持」4.7%（↓-3.8）。
日本アンケートの「支持」は2.3%（↓3.3）。
これが実際の支持率だろう。