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私流、ギターの音作り-スタジオのスタックアンプ編

はい、20キロ増で失った女性の連絡先は星の数、いのくまです。

時々ギタリストの交流会などに呼んでいただく事があるのですが、時々愕然とすることがあります。
それはアンプの使い方……セミプロレベルでも日本では嘘と迷信に惑わされている人が多いんだなと感じることが時折あります。
なので原理の話は抜きにして、僕の何時もの音作りの手順を解説したいと思います。
試して、ダメなら止めればいいです、でも文句や何かを言う前に一回試して見てください!

とりあえず今回はスタジオでスタックアンプを使うとき編!!

1.使うもの

スタジオの真空管スタックアンプに対してのアプローチの場合(例外はありますが)
・ギター
・ブースターペダル(欲しい歪量によるけど、ある程度しっかり歪ませるならOverDriveでもいい)
で大丈夫です。
シンプルに考えましょう、とりあえずこれだけで大丈夫です。
ローゲインなサウンドが欲しい場合はVolumeが0にもできるタイプのクリーンブースターがあると尚良しです!

2.とりあえず初めにやること


結線してアンプの電源を入れます。
ハイゲインサウンドが欲しくて……でもライブハウスなどでノイズを気にする場合はPAさんにアースを取れるか相談してみましょう。

それではまずはイコライザーは適当でいいです、全部10とか0はあんまりやらないかな、後者は絶対やらない、それ以外は適当で……後で合わせればいいです。
まずはゲインを上げましょう、欲しいゲインではなく欲しいトーンバランスに1番近いところまで上げましょう。
歪みの量は考えないでください、出音の硬さ、柔らかさ、ローの出方、それらがしっくりくるまで上げましょう。

ある程度いい具合のところが見つかりましたか?

JCM2000なんかの多ch複数モードがあるアンプの場合、歪みが欲しいけどUltra Gain Chだと明らかに歪すぎる……そんな時はClassic Gain Chのクランチモードなんかをチョイスしてみてください。

欲しいバランスのギタートーンが得られたら、次は歪みの量を工夫しましょう。
チャンネルを弄ったらしっくりくる音ではない全然違うフィーリングになった……その時は戻しましょう。

もう少し歪ませたいならブースターでプッシュしましょう。
逆に減らしたい場合はアンプより前で減らしてください。

ここまでのまとめ
・ゲインで欲しいトーンを得ましょう
・アンプにチャンネルやモードが複数ある場合は1番欲しいフィーリングに近いチャンネルをチョイス
・アンプの手前でゲインを最終調整
補足
・音が硬い、トレブルが多い、耳に痛い
→ゲインを上げてみてください
・ゲイン7くらいが好きな音なんですがこんなに上げていいの?
→いいよ

3.イコライジング

適当でいいです。耳を頼りに、つまみの位置のイメージより耳を頼りに……
強いて言うなら僕はトレブルから順番に触ることが多いです。

アンプのイコライザーは歪ませた後の音を弄ると思ってください。
歪みの前の音を弄るのはゲインコントロールやペダルで動かしてくださいね。

プレゼンスはその時の感覚で微調整にいじってみてください。
(ほんとこの辺はいつも適当なんだよぉ……ここまでの手順を踏めばそれでも大丈夫だとわかると思う)

4.終わり

マスターボリュームを触って終わりです。
ライブの時はキャビネットの向きも工夫して、ボーカルさんに適度な音量で聴かせられるように工夫しつつしっかり音量を出して上げるといいです。
少なくとも自分の音をモニターでもらうのはあんまりやらない方がいいですよ、ハウるし、不都合が多いからね。

5.なんでこんな記事を書くか

キンキン言うからトレブルを下げる、ゲインを下げる、余計キンキンいう……
そんな人を沢山見て来ました。
ゲインの高いアンプであまりゲインを上げないで音を作ってアンプに文句を言う(ゲインが3くらい)
そんな人も沢山見てきました。
ギターはローをカットしてカットして……
その前に自分の音がいいか考えてくれ……
そんな現場を沢山見てきました。

ちゃんとアンプのポテンシャルを引き出してくれ、マーシャルに文句を言ってデジタル機材をJCに入れる前に試してみてください。

バンド内での周波数帯があれこれ言う前に各パートが死ぬほどいい音を出してください、帯域の整理はその後です!

とりあえず、何か言う前に試してからディスってくれ、試さずにディスられても無益だからな!




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