3月27日


母親の夢を見た。天気がよく、すぐ近くに青い山の見える寂しい広い場所で、私は母親に土下座をしていた。母親は私に向かって「◯◯ちゃんは何にもできないんだから。私は何もできませんって言いなさい」と言った。私は白い砂利に額を押しつけたまま何も答えなかった。母親は「仕事も辞めて、家に戻ってきなさい。会社には私から連絡をしておくから」と続けた。

私の夢には週3回から4回程度母親が登場するが、記憶にある限り夢の中の母親が穏やかだったことは殆どない。確かに、時々信じられないような凶行に走る人ではあったが、ここまで酷い人だったかなと思う。


目が覚めて、自分が今寝ているのが一人暮らしの部屋であること、母親とはもう何年も会っていないということを理解するのにしばらくかかった。夢の中の母親が私にとっていつも酷い人なのは、私が母親を見限ろうとしていることを正当化するためなのかもしれない。

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