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仕事の基本はタイムマネジメントだと再認識

プロジェクトマネジメントという知識体系がある。僕は、米国のPMIという団体が認定したPMPという、プロジェクトマネジメントの資格を取得したわけだが、それを習得したからと言ってプロジェクトを上手にマネジメント出来るわけではない。

ただ、まったく学んでいない人よりは、困ったときの対処法を知っているので、行き詰まることは少ないように感じる。

そのプロジェクトマネジメントには、8つの知識体系があるのだが、ビジネスパーソンとしてもっとも重要なことは、タイムマネジメントだと感じている。

タイムマネジメントというのは、時間通りに物事を進めることは基本中の基本であり、本質はそこではない。日々の時間の使い方を考え、どうすることでもっとも良い時間の使い方が出来るか、という予定を立て、実行後にその確認をすることだと感じている。

もう少し砕いて書いてみよう。例えば2月9日から13日までの平日の予定を考えているとしよう。この週は11日(建国記念日)という祝日を挟んでいるため、「平日」は4日しかない。もともと営業やマーケティングをやっていた僕としては、「人に会うのは、平日の昼間にしよう」と考えがちだ。しかし、本当にそうあるべきだろうか。

たしかに、アポイントをとって商談をする、あるいはプロジェクトの打ち合わせなどには、その時間帯が適しているはずだ。しかし、日本の商習慣の中には「挨拶」という訪問が混じっていることがある。いわゆる「表敬訪問」というものだ。日本の政治家やビジネスパーソンが、海外の人たちからもっとも理解されづらい行動でもある。

目的のない訪問は、自分と相手の両方の時間を奪ってしまうということを考えなくてはならない。
「いや、そこから何か生まれるかも知れないじゃないか」という反論をする人がいるだろう。では、具体的に過去何回の訪問に対して、何回の実績があるだろうか。それは、具体的にいくらの利益を産んだだろうか。それが説明出来ないのであれば、それはあくまで「感覚値」であり、さらには自己満足であり、何ら具体性はないということにほかならない。

僕自身で振り返ってみると、人に会うのが好きなものだから、ついついそちらに時間を割いてしまいがちだ。しかし、本質的なことを放置してしまい、人に会うことを優先してしてもロクなことがない、というのは実績として痛感している。

僕が創業時、お客様との商談以外では3ヶ月くらいは知り合いに会いに行かなかった。そんな時間よりも、会社としてやるべきことが山積みだったからだ。一人会社でスタートしたとはいえ、様々な届け出が必要だったし、税理士の選定、メールサービスはどうするのか。一刻でもムダにしてはいけないと考えていた。

そして何より、自分自身の不得意分野を補うために、十二分な時間を確保したかった。何が不得意だったか、ということは割愛するが(汗)、不得意分野を克服できそうなものは、しっかりと勉強をする時間を確保し、克服が難しそうなものに関して、外部に委託するのか、そもそもやらない、というチョイスがあるのか、ということを検討した。一人で大きなホワイトボードに向かって、すべて書き出して整理した。

そのおかげで、1年半後に採用を始めたときも、特段困ることもなく、いろいろな手続きもスムーズに進んだのだ。

その頃から6年経った今でも、日々の時間の使い方は毎日考えている。そのおかげで、業務量の割には時間に余裕を持って行動することができている。やるべきこと、依頼されたこと、相談を受けたこと、どこかからパトリオットが飛んできたこと(笑)などを整理し、自分がやりたいことを棚卸しする。

僕にとって、寝ること、映画を見ることと、どこかのセミナーに参加することはすべて同列だ。どれも「自分がやりたいと思っているだけ」なのだ。ただ、どうしてもやりたいのであれば、やることを自分で認められるだけの時間を確保しなくてはならない。そう考えると、必死で取り組んでその時間を確保するようになる。

それが出来ずして時間を浪費するのは、ただの子供にほかならないのだ。

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