見出し画像

起筆の打ち込み

(中国通販Temuで購入した「新一代文房」の水書シートから)

筆を使う場合には、斜め45度に筆を置いて始めると、筆先が斜めに鋭く残ってキリッとした感じになる。「露鋒」ってやつ。
でも、ボールペンなどの硬筆の場合には、ペン先が硬くて細いので斜めの起筆が表現できず、「蔵鋒」になってしまう。
(例外:鉛筆はもちろんボールペンでも筆のように表現できる、恐るべき筆圧・ペン先コントロール能力を持つ達人がいる。例えばこちら

そこで、斜めに置いてからちょっとだけ伸ばすと、トップ画像のように「お約束」の打ち込みの起筆になる。
(トップ画像はNHK出版『手書きに自信がない人必見! 人気書道家による“美文字テク”を大公開』の「もっと知りたい美文字テク②」から)

ただ、打ち込みを入れすぎると、いやらしく見えることもあるらしい。また、ペン字で打ち込みを入れていると、「クセのある我が強い性格」と判断されることもあるようなので、要注意かも。
(字の書き出しでわかる、意地っ張り度/暮らしに役立つ筆跡診断)


⭐︎45度以上から水平、さらにひねった打ち込みが必要な場合もある?
「学」の中の「子」の2画目のように、弧を描くような角度がついている場合、その前に打ち込むなら、45度では足りず水平に近い角度で打ち込まないと、続く弧と明確に区別がつかなくなる。私は、無理やり2度書きして太くしたりしてみてたが結果は思わしくなく、やがて、太さではなく、角度の差をつけることがポイントだとわかった❗️
ボールペンを知らない昔の中国大家の書を見たが、筆の場合でさえ、45度以上から水平、さらにひねった打ち込み(と言ってよいかわからないが)もあることが確認できた^ ^

本来、筆ならこれで十分だろうけど。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?