ワニくん。

とうとう100日を迎えた。まずは、作者のきくちゆうき先生、100日間お疲れ様でした。

死んでしまった。いろんな捉え方ができる終わり方をしたと思う。

あの終わり方で、ワニくんはどんな最期を迎えたのだろうか。何かの発作?誰かに襲われたのか?何かに衝突したのか?あるいは、本当に死んでしまったのか。死んだように見せかけて、すっ転んで膝でもすりむいただけで、実はちゃんと生きている、とか。でも公式で天使の輪が出たワニくんのイラストが上がったということは死んでしまったのか。あれ、でも何をもって「死」とするのか。何をもって「生」とみなすのか。

読者の想像を掻き立てさせられる終わり方だったと思う。「生と死」について考える機会を与えられたようにも思う。そして、考えだすとなかなか深みにハマりやすい。深みにハマりながらこの文章を書いている。これは1日かけてゆっくり考えたいものだ。

そして、この作品は一つの「発明」だと思う。

「100日後に死ぬ」とはいいながら、本当に死んでしまうのか。100日後まで生きながらえない可能性もあるし、100日過ぎても何もなく生活しているかもしれない。それは我々にも言えることで、今日まで何もなく平和な日々を送っていたとしても、明日死ぬ可能性もある。今日の夜寝てそのまま二度と目を覚さないとか、90も100も過ぎてもまだまだ元気、ということだってあり得ないとは言えない。私にも同じことがあり得るし、偶然これを読んでいるあなたにもあり得る。ワニくんと共に100日後まで生きるのか。ワニくんの日常を覗いているつもりで、実際は鏡の向こうを見ていたようなものではないだろうか。

いきものがかりとコラボした動画が上がった。曲の歌詞と映像(イラスト)がピッタリ合っていて、とてもいい動画だった。リンクを貼っておくので是非ご覧いただきたい。

見終わって、なんとも言えない充足感。改めてこの作品が素晴らしい物だと感じた。ワニくん、安らかに。

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