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つくる  ー丑年の破壊と創造ー

毎月、市役所の人たちとゆるい勉強会を行なっている。

勉強会なのかもよくわからない。
みんなで好きなように話しているだけだが、とても楽しいので、できる限り参加するようにしている。

今月は「ワールドカフェ」の月なので(事例研究と交代で行なっている)話し合うテーマを決めなければならない。

「今年は丑年ですね。」

「牛といえば・・COWCOWですかね」

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「当たり前体操・・」

「伊勢丹のやつの・・」

「話・・いきなり脱線しましたね

「牛と言えば・・シヴァ神ですかね。」

シヴァ神?

シヴァ([ˈʃivə]; サンスクリット: शिव, Śiva、「吉祥者」の意)はヒンドゥー教の神である。現代のヒンドゥー教では最も影響力を持つ3柱の主神の中の1人であり、特にシヴァ派では最高神に位置付けられている。
トリムルティ(ヒンドゥーの理論の1つ)ではシヴァは「破壊/再生」を司る様相であり、ブラフマー、ヴィシュヌとともに3柱の重要な神の中の1人として扱われている。また、シヴァ派では世界の創造、維持、再生を司る最高神として位置づけられている。(Wikipediaより参照)
牛 :シヴァのヴァーハナ(神の乗り物となる動物)であるナンディン(またはナンディー)がシヴァとともに描かれる。シヴァと牛のつながりは彼の異名である「パシュパティ」(Paśupati、पशुपति、牛の王の意)にも表れている。ステラ・クラムリッシュは「パシュパティ」を「獣の王」という意味にとる。
ナンディン(Nandin)、あるいはナンディー(Nandī, サンスクリット:नंदी)は、ヒンドゥー教に伝わる、シヴァの乗り物とされる乳白色の牡牛である。乳海攪拌の時に生まれた牝牛スラビーと聖仙カシュヤパとの子で、シヴァが踊りを舞うとき、そのための音楽を奏でる役を担う。全ての四足動物の守護神でもある。

確かに牛が出てくる。ヒンドゥー教にとって牛は重要な意味合いを持っている。

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「じゃあ、テーマは破壊創造にしますか」

ということでテーマが決まったので、そのことについて月末に話し合う予定となっている。

破壊と創造。

「物」であれば「スクラップアンドビルド」ということになるのだろうか。

老朽化して非効率な工場設備や行政機構を廃棄・廃止して、新しい生産施設・行政機構におきかえる。生産設備・行政機構の集中化、効率化などを実現する。 

わたしの住んでいるまちも、昔は栄えていた駅まわりが今は閑散としている。幼少の頃におばあちゃんと一緒に通った商店街は、今は見る影もない。「シャッター街」などと一時期はよくニュースでも報道されていたが、今はシャッターどころか建物もなくなってしまった。

私はそんなまちの様子を見てさみしく思う。どのように創造し再生するのか。地域住民はまた、商店街に活気が戻る事を待ち望んでいる人も多いようだが、わたしは自分なりにどのようにこの課題と関わっていけるのかをずっと考え続けているが、まだ答えは出ていない。

この本を読んで、自分なりに少し関われるようなヒントをもらえたような気がする。暮らしの保健室をやりたいというのも、まちづくり・居場所作りの一環として考えた末の結論だ。どのように地域住民とつながれるのか、住民同士をつなげるかを仲間と一緒に思考し続けていきたい。


「関係性」でいえば、この新型コロナウイルス感染症の出現によってかなりのものがこわされ、失われてしまったように思う。

「不要不急」と言われるが不要不急の判断基準は何だろう?

音楽や演劇、エンターテイメント、旅行などの様々な文化は不要不急なのか?

いのちを守る為には文化はあきらめるしかないのか?

関係性が断たれ、孤立する。

孤立したものたちが、文化や人とつながるために、どのように世界を創造していくのか。

私はこれから自分の目で見届けたいと思う。

どんな逆境でも、どんなに過酷な状況でも、何度でもしなやかに立ち直ることができる力。人間はそのような力をつくりあげることができると私は信じている。


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