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がじゅまるくんのともだち

私たちの先輩が十年以上前に、郵送で突然プレゼントをくださいました。


送られてきたのは「がじゅまるの木」


がじゅまるって・・・沖縄の木じゃん!!

あのおっきいやつだよねー。

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そうそうこんなやつ。
私たちはその頃は、年に1回程度、沖縄旅行に行くのが定番でした。その先輩も沖縄が好きで、私たちも好きな事を知っていたので、このような物を送ってきてくれたのかもしれません。
がじゅまるの木を、町や村のあちこちで見かけて「大きいなー。雄大だなぁ。」とよくもたれかかったり、下から見上げたり、木陰に入ってひんやりと日差しを防いだりしたものです。

キジムナーが住んでいて、ツリーハウスが乗っていたりするあの大木が・・。

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こんな小さいんだね。

何はともあれ、育てることにしました。

子どもたちは「がじゅまるくん」という名前をつけてくれました。(えらいそのままや。)

がじゅまるくんはうちの狭いマンションですくすくと育ちました。

途中、飼い犬におしっこをひっかけられる大惨事がありましたが、それにもめげずにがじゅまるくんは健気に成長を遂げました。

意外と大きくなってきたな・・と段々と存在感を増していく彼に、少しドキドキしていたのですが、数年前に私たちは戸建てに引っ越すことができました。


天気が良い日はお外に出していたのですが、私たちの地方は日本の中でも暖かい所であると言えども、沖縄に比べると冬などは当然気温が下がります。

なので、寒い日や風が強い日にお家へ入れるのを忘れてしまうと、葉っぱがしょんぼりして、色が悪くなって、姿勢が悪くなり、たちまち元気がなくなります。

それを見つけると子どもたちもとても心配し始めます。
「大丈夫かな~」「また元気がでる?」子どもたちの成長とともにがじゅまるも一緒に育ってきました。仲間のような意識があるのかもしれません。

逆にあたたかい日や日差しがある日に外へ出すと、葉っぱは緑が深くなり、艶々として、大きく枝の形が広がります。

かわいいやつです。

この度、天気が良かったので、植木鉢をワンサイズ大きい物へ変更することにしました。

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5月に剪定すると良いとの事なので、剪定を計画しています。素人なのでどの辺を切るのかいつも悩むのですが・・・。(詳しい方教えてもらえると嬉しいです。)

そして隣のちょっと寒々しい彼女は「ハナミズキちゃん」です。

ホームセンターへ行った時に、あまり物欲を示さない夫が「これを買いたい」と急に言い始めました。植え付けの時期はとっくにすぎていたし、ハナミズキもかなり大きくなるやつなんですが、夫が「欲しい」というものは買ってあげたいなと思い、購入してこの度おうちへやってきました。


何でハナミズキ?

と思ったので、その晩聞いてみました。

「あぁ、だってハナのお墓作ってあげたいじゃん。」

飼い犬は戸建てに引っ越した年に亡くなりました。火葬して骨壺の状態のまま、棚の上にお供えをしています。

樹木葬でもないけど、いつか自分たちの家の庭に埋葬してあげたいね・・と話していました。(調べたけど自分たちの土地なら法律違反ではないようです。)

飼い犬の名前は「ハナ」でした。

夫はハナをよくかわいがっていました。散歩にも毎日連れて行きました。「ブロークン・フラワーズ」という映画を観た日に飼ったから「ハナ」という名前にしました。今度は「ハナミズキ」の字の「ハナ」とひっかけて育てていきたいと思ったようです。

ハナミズキは「ハナミズキちゃん」だそうです。
理由はわからないけど、女性だそうです。
そんな風に考えている夫を見て、私はやっぱり理由はないんだけど、なんだかおもしろくて、毎日を楽しく過ごしています。

がじゅまるくんのともだち、私たちの新しい家族。これからもよろしくね。



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