私立中学生の不登校

一般に不登校というのは随分と広がってきて、その対策も充実してきています。
しかし、これは主に公立学校に話であって、実は私立ではほぼ無策です。
せいぜい、様子見で担任が面談したり、電話をかけてきたりする程度です。
保護者もどうしていいかわからず、その対応はまちまちです。
でも共通しているのは、なぜ学校に行かないのか?
一日も早く戻ってくれないと…そういう考えが殆どで、この際わが子をもう一度じっくり見守っていこうとする方は残念ながら少数派です。

この私立不登校の主な原因は学習や成績に関係しています。
一口に私立と言って、そこにたどり着く方法はいろいろあったはずです。
入学してみて、思っていたここと違う、もっとできるはずなのに…そんな挫折感から不登校になってしまった例をよく耳にします。
またそういう相談も舞い込んできます。

不登校対策を専門にしている先生と連携をさせてもらって門戸は常に開放していますが、なかなか相談とか指導には至りません。
単刀直入に言いますと、私立に入った、それも結構な難関校である…そういう自負の心が不登校という現実を受け止められない理由になっているのではないかと思っています。

お子さんも好き好んでそうなったのではありません。
何年もかけて準備してきた中学入試。
それを終えてさぁこれから!と周囲の期待もさらに膨らんだのを十二分に感じているはずです。
それでも学校に行けなくなったお子さんのこころはどんなにつらいだろうか…。
この一点に思いを寄せれば、周りの大人、特に保護者は、それこそ一刻も早く動くことが必要と思っています。

ちょっと休んだらまた行くだろう…その根拠のないお考えははやく捨てるべきです。苦しいと言っているお子さんに耳を傾けてあげてください。
なにも言ってくれなくても見守ってあげるだけで十分です。

まずは小さな一歩を!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?