ザ・スクエア 思いやりの聖域 U-NEXT

正直者がバカを見る

とは子供の頃よく言われた無性に腹が立つ格言である。が、一理ある。

最近「論破」が流行っている。彼らは正直者だろうか?「言っちゃいけないことはだいたい正しい」と堂々と言えてしまう世の中になった。
正しさを求める彼らにしても敵は多い。それなりにお金を稼いでいるようなので、バカを見てはいないのかもしれない。だとしたら少し小気味良い心持ちである。

さて、論破することによって人類は救われるのだろうか。正しさの共鳴によって安心できるコミュニティができているだろうか。私は知らない。

少なくとも「スクエア」は、安心できる領域ではないようだ。
宗教や法律は私たちを規制によって守ってくれるはずである。が、そこには沢山の抜け穴があり、いつでも何かドロドロしたものが虎視眈々と侵入しようと狙っている。そしてそれは力や知恵を持っているものには簡単だ。

このサバイバルを勝ち抜くことは安住の「聖域」をもたらすだろうか?

答えはノーだ。ノーと言える時代になった。宗教も法律もスクエアも、なにも「聖域」にはなり得ない。

これは絶望なのだろうか。
それとも、新たな希望なのだろうか。
私たちは「選べる」時代に生きている。

サバイバルを生き抜いていく。そこに「思いやり」を選ぶかどうかは、己次第だ。
選べ。よりよきものを。

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