『由宇子の天秤』(U-NEXT)

嘘の重みと真実の重み

それを量ることは難しい

そして非常に苦しい

だからどちらかに偏るか、誰かに転化する

それが社会であると私たちは思い知っている


由宇子はそれをひとりで背負って行く

「私は誰の味方にもなれません でも光を当てることはできます」

ドキュメンタリー監督である彼女に許されるギリギリの信念

それさえ覆されてしまう現実


私たちはどこに救いを求めれば良いのか

誰を悪者にしたら満足できるのだろうか


愛する者のために生きていく力強さと美しさ

その裏に誰もが抱える弱さと醜さ

全員がそれぞれの天秤の上で揺れ動いて行く


シリアスなテーマだけど根底には愛が流れていて

次はどうなるんだろう?とついつい引き込まれる

優しい世界も見せながら同時に見る者を安心させない

映画でしか描けない中立性が見事に成功している


あなたはどちらに傾くか?

答えは私たちに委ねられている


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