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行動力を上げたければブルーインパルスは観るより絶対に操縦した方がいい

記事:くろだ しゅんすけ

行動力の本質を知るきっかけとなる二つの質問をします。

質問1 「あなたは行動力がありますか?」

質問2 「ブルーインパルスを操縦できますか?」

あなたはどう答えるだろうか。

以前の僕なら、こう答えただろう。

行動力が無いとは思わないが、行動力に自信は無い。

あと、ブルーインパルスは操縦できないし観る側でいい。

そもそも何で操縦しないといけないんだ……

まず、この質問に何であれ答える事ができたあなたには

大なり小なり達成したい目標があるという事を認めたうえで

読んで頂けると名パイロットへの第一歩となるだろう。

一度、話はそれるが

人間の基本的欲求である三大欲求について考えてみると

行動力の有無に関してわかる事が一つある。

食欲、睡眠欲、性欲

生きていれば勝手に空腹になり

生きていれば勝手に眠くなり

生きていれば勝手に性欲がわく

もちろん、性別や、年代、個人の差はあることを前提とするが

人間が生きるため、そして途絶えないための本能的な欲求であり

意識しなくとも勝手に生まれては満たす事をくり返している。

三大欲求を満たすための人間の行動力は凄まじく

食べたい時に、食べる行動を抑えることは難しく

眠りたい時に、眠る行動を抑えることも難しい

性欲に関して個人差はあるかもしれないが、種の存続として本能的に兼ね備えており、必ず行動力を発揮するのだ。

そう、ここで言いたかった事は

誰にでも「行動力は絶対にあるという事実」だ。

では「あなたは行動力がありますか?」という質問の答えを考えたとき

一瞬でも迷ったり躊躇したあなたは、何を思ったのだろうか。

もしかしたら、行動力が発揮できているものと

そうでないものが頭の中を駆け巡ったのではないだろうか?

これはできているが、これに関しては行動力があるとは言えない……

なぜこのような現象が起きるのかを、結論から言うと。

「言葉を必要とするほど行動力は発揮されにくい」と言う法則がある。

わかりやすく砕いていくと

人類は言葉を作り出し、言葉を使って進化してきた。

まだ言葉が存在しない時代

三大欲求は誰もが生まれ持つ原始的な「言葉を必要としない欲求」であって

それを満たす行動に対して「志」を一切必要としないからだ。 

満たさないと死ぬ、そこに行動しないという選択肢がない、ただそれだけなのだ。

行動力が発揮されにくい「言葉を必要とするもの」には

必ず相手、第三者が存在する。

プレゼン、勉強、恋愛、仕事、育児、考えれば無限にあるが

全て「人間関係」につながる事がわかるだろうか。

極論だが「相手に価値を感じてもらえないと、以後必要とされず関係が途絶える可能性がある」のだ。

この相手と自分との関係性や、相手とする対象や人数が大きければ大きいほど

人はどう行動したらよいか迷いやすく

その結果、考える事すらできなくなったり、行動する前に挫折したり

あるいは行動こそ続けていてもなかなか結果に結びつかないと言う現象が起きる。

これがまさにブルーインパルスを操縦できるかどうかと同じなのである。

あなたはブルーインパルスの機体について詳しく知っているだろうか?

燃料は何で、どのくらいの速度でどれだけの時間飛行できるか。

どうやって操縦して、飛べば体重の何倍の負荷がかかるのか

どうやってメンテナンスすればよいのか

そして何よりどうすればパイロットになれて、どんな訓練が必要なのか

勘のいい人は、薄々わかってきたところだろう。

そう、ブルーインパルスはあなたの肉体を表している。

行動力を発揮するために必要不可欠な第一歩として

自分という機体をよく知る事が必須なのだ。

知らない事には操縦できない、つまり行動できないのだ。

自分を動かす燃料こそ、行動力なのである。

燃料タンクを満たす前に、タンクにあいた穴を点検しよう。

行動力という燃料を漏らす穴の大小、身の周りの誘惑、長時間のSNSの閲覧

不摂生による心身の不調、目標達成にいたる根本的な勉強不足

日常に支障をきたす悩みを抱えているなど。

小さくとも確実に燃料は漏れるが、ふさぐ穴は大きいものに目を向けないと

燃料は一瞬で途絶え、残念な結果は最初から決まってしまう。

離陸以前の問題、万が一離陸してもすぐに墜落するのだ。

そうやって多くの人は飛ぶ事を諦め

観れたかもしれない素晴らしい景色を観ることなく

また、素晴らしい存在感を発揮して人を魅了する事なく生涯を終えるのかもしれない。

「過去があって今がある、今が未来をつくる」と考えがちだが

実は、これは墜落しやすい典型である。

今この瞬間に、過去の失敗や経験などを考えているようでは遅すぎるからだ。

種を植えてから、将来どんな実をつけようか考えている事と同じで

何を実らせたいかは、先に明らかにしておくものだからだ。

何の実を、どんな環境の土壌に、どの時期に植えて、どう育てるのが理想か。

これがパイロット、つまりあなたの心であり行動計画を表している。

あなたはまず、ブルーインパルスの機体の能力と特徴をちゃんと知る事をして、そしてはじめて目標を定めた日常の訓練に入るのだ。

訓練を繰り返せば定期的に、機体のメンテナンスもパイロットのメンテナンスも必要となる。

そうやって四苦八苦、試行錯誤しながら目標を達成する確率を上げていくのだ。

墜落しないようには願うだけでよい、どんな名パイロットでも落ちることはある。

そこを考える暇があったら、よそ見はせず、前を見据えたほうが安全ではないか。

僕が尊敬する人生の先輩たちは必ず、今この瞬間を大切に計画通りに生きている。

行動力に自信をつけて、目標を達成して。

自分という機体を乗りこなし、多くの人に感動を与えてみたいものだ。

人生はあっという間に進んでいく、ブルーインパルスのように。

《終わり》

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