![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141056795/rectangle_large_type_2_36f0b29473e3ed713b444052bf3a6569.jpeg?width=800)
イノベーションを起こす5年目的・目標設定 ~私を変えるゴール設定法~ |#008
『目標達成の駆け込み寺』主宰 佐々木 邦治 です。
前回 #007 は、行動を続ける秘訣をお伝えしました。
人間にはホメオスタシス(恒常性維持機能)という本能があるので、3日坊主になるのは当たり前だということ。
ホメオスタシスの特徴を利用すれば、行動を続けられるようになるということをお伝えしました。
今回は、「どうしても自分を変えざるを得ない状況に自分を追い込むには?」というテーマの回答として、5年目的・目標設定法をお伝えします。
1.成長を加速させる目的・目標設定のやり方
いきなり答えからお伝えします。
それは、
「今の自分では達成できない目的・目標にすること」
です。
具体的なその条件を上げます。
①自分1人では達成できないこと
②本当はやりたいけど、生きている間にはできそうにないくらい壮大な夢であること
③本当はやりたいけど、諦めていること、自分には無理だと思っていること
過去の経験や体験をもとに目的・目標設定をしても成果は限られるということです。
![](https://assets.st-note.com/img/1716041158126-Fu4Ulv8x3y.jpg?width=800)
2.なぜ、「今の自分では達成できない目的・目標」を設定するのか
ここで偉人の言葉を紹介します。
どんな問題も、それをつくり出した時の意識レベルでは解決できない
相対性理論で有名なアインシュタイン博士の言葉です。
![](https://assets.st-note.com/img/1716040083063-s7jL4Za7Gu.jpg?width=800)
これは、
今ある問題は現在の自分では解決することができない。
自分のステージ、レベルを上げて、相対さないと解決することはできない。
今ある問題を解決するためには、自分のステージ、レベルを上げるしか方法はない、
ということです。
目的・目標をたてるなら、過去からの延長線上で目的・目標を考えるのではなく、
今の自分では達成できないような壮大な目的・目標を掲げて自分のステージ、レベルをあげましょう、
ということが言いたいわけです。
過去からの延長線上で目的・目標を考えることを「過去思考」といいます。
未来に目的・目標を設定し、その目的・目標を達成するために現在のことを考える。これを「未来思考」といいます。
過去思考では、過去からの延長線上で思考するので現在の自分を超えるのは至難の業です。
未来思考は、今までの自分では達成できない目的・目標を設定し、それを達成するために日々どう成長するのか、と考えるので成長の階段を毎日登り続けます。
マインドの3原則を覚えていらっしゃいますか?
マインドの3原則
1.自己イメージがプラスであれ、マイナスであれ、私達は自己イメージに沿うように思考したり、行動したりする
2.「昨日までの現状を維持する」という「本能のシステム」が存在している
3.自分が設定しているゴールに沿った情報しか認識できず、ゴール以上の成果を出せない
マインドの原則1.と、3.にあるように、
私達は
自己イメージに沿う思考や行動をし、
意識的であろうと、無意識下であろうと、自分が設定しているゴールに沿った情報しか認識することができず、自分が設定しているゴール以上の成果を出すことはできません。
説明のできない目的・目標達成は、たまたまか、火事場の馬鹿力か、のどちらかで再現性はありません。
3.「今の自分では達成できない目的・目標」を設定したときに、自分の中で起こること
「今の自分では達成できない目的・目標」を設定すると、以下の順番で自分の中で変化が起こります。
①今のコンフォートゾーンから出て、つまり、自分にとって居心地のいい過去からの延長線上である場所から出て、新しい自分になるために決意する。
②「今の自分では達成できない目的・目標」を設定する。
③現状と未来の目的・目標のギャップを生むことで「認知的不協和」が起こる。
④そうすることで、今までの自分では気づけなかった情報が認識できるようになる。
⑤「今の自分では達成できそうにない目的・目標」に向かって進もうとする創造性とエネルギーが生まれる。
※認知的不協和
自身の思考や行動と矛盾する認知を抱えている状態、またその際に覚える不快感を意味する。
アメリカの心理学者レオン・フェスティンガー氏によって提唱され、
認知的不協和から生じる不快感によって、人は自らの態度や行動を変容させている。
つまり、私達の脳の中にある目的・目標達成までのナビゲーションシステムであるRASが作動するということです。
※RAS
Reticular Activating Systemの略で、日本語では、網様体賦活系(もうようたいふかつけい)という。
簡単な説明ではあるが、その人がもつ関心事に対して、脳は情報を集めるのに鋭敏になる、というものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1716041657152-HZKUFOVjCq.jpg?width=800)
4.「今の自分では達成できない目的・目標」を設定する時の注意点
①5年~10年という長期で設定すること。
期間が短すぎると今のリアリティに思考が引っ張られてしまいます。
②日付け意外の数値目標を設定するなど、現状のリアリティに合わせた長期目的・目標は意味がありません。
③できることから考える基準は「過去からの延長上」であり、「今までの自分」なので現状を強化してしまいます。やらないようにしてください
④「これからの自分の世界観」の臨場感を大切にしてください。守ってください。
⑤今の自分では達成できそうにない目標は、「達成するため」に設定するわけではありません。
今まで認識できなかった情報を見えるようにするためなので、
達成できなくて構わないし、
プレッシャーを感じる必要もありません。
目標はどんどん変わってもいいし、どんどん更新していってください。
ここでポイントとなるのが、
#007 3日坊主 お気軽に!~行動を続ける秘訣はここにある~ でも書きました(詳細は3章(3)目的・目標を達成している未来の自分の設定方法に記載)
その目的・目標を達成している未来の自分ならばどうするか、
どんな生活、生き方をしているかを設定して、
毎日少しずつでも、一歩でも、半歩でも近づくためにイメージして、
その通りに言葉を発し、行動して、
自己イメージを作り上げていくことです。
一言でいえば、
コンフォートゾーンを目的・目標設定によって広げる
ということです。
![](https://assets.st-note.com/img/1716040663709-UrJQiKqhyT.jpg?width=800)
そのために、
・目的:何のために
・目標:目的に辿り着くまでの標(しるべ)
この2つを明確に設定して、
目的・目標を達成している自分はどういう状態なのか。
または、ふさわしいのか、
自分で決めてください。
ここからがすべてのスタートになります。
長文を最後までお読みくださり、ありがとうございます。
次回は、「目標達成のプロセスは2つある」についてお伝えします。
楽しみにお待ちいただければ幸いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?