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シンクロ・ブレッシング誕生秘話

シンクロ・ブレッシング誕生秘話をお話ししようと思います。特に、今まで私のセッションに参加してくださった皆さまのなかには、セッションスタイルがなぜ変わったのかと、ご興味を持つ方もおられることでしょう。

遡れば、それは直接的では無いにしろ、「マアタ」さんと呼ばれる方との出会いがきっかけでした。

「マアタ」さんは、小原大典による新刊「自分で感じ、自分で決める13の月の暦」あとがきにも登場する女性です。

2023年11月14日(自己存在の月28日KIN25/サイ時間KIN211)、NPOクリカのチベットサポート活動のため4年ぶりに訪れたカトマンズで、ある方とのご縁を得ました。その方は「マアタ」と呼ばれ、時間や空間を見透す力を用いて「人々を助けるお告げ」をする方で、マアタとはネパール語で「母なる存在」の意味とのことでした。

マアタさんのところへは、現地カトマンズで私たちの活動をいつもサポートしてくださり、ネパールでのごみ堆肥化事業や困窮している人々への支援活動を継続的に行っている友人の、木村悟郎さんとウサ・ギリさんが案内してくれました。マアタさんは翌15日からルンビニ(お釈迦様の生誕地)へ巡礼に向かわれ、しばらく戻らないとのことでしたので、お会いできるチャンスは、私たちのカトマンズ到着日のみでした。

14日、昼過ぎに到着した空港から、長いイミグレを通過し、タクシーでいつものゲストハウスに直行。チェックインして部屋に荷を置き、3時過ぎにゲストハウスの中庭に迎えに来てくれた悟郎さんと合流、そのまま悟郎さんの運転でマアタさんのところへ向かいました。マアタさんは普段は朝しか人に会われないとのことですが、ウサさんと悟郎さんの計らいで午後の時間を取ってくださっていました。

といっても(こう書くと大変失礼ですが)、私たちにマアタさんに相談したいことがある訳ではありませんでした。しかし冷やかしなどではありません。むしろ逆で、霊的世界の探求、シャーマニズムの研究に強いパッションを持つDが、悟郎さんやウサさんからの話を聞いて、以前からマアタさんにお会いする機会を望んでいたのです。コロナ後、4年ぶりのネパール訪問で、ようやくそのチャンスが巡ってきたというわけでした。マアタさんに失礼の無いようDも私も質問を用意しておきました。私自身、質問や問いかけが無い(自主性がない)方の「何か言ってください〜」的なセッションはあまり意味が無いとも思っているからです。

2024年2月にリリースされたDの新著をもつマアタさん。ナヴォラトリー祭の満行日に悟郎さんが届けてくださいました。2023年11月にマアタさんお会いした時には、この本はまだ形になっていませんでした。(撮影:Goro Kimura)

ところで、ネパール社会では今もなおシャーマニズムが色濃く残り実際に機能しているといいます。シャーマンにはいろいろなタイプの方がいらっしゃるようですが、その役割を担う方々に共通している点の一つのは、わざわざ好き好んでその役割を受け入れるというよりは、受け入れざるを得ないような状況に「大人になってから遭遇する」という点です。

私たちがお会いしたマアタさんは、その役を引き受けるまで、12年ほど半強制的に半断食状態の修行期間に置かれ、ほとんど寝たきりで過ごし経済的にも大変苦労されたと聞きました。(チベットの文化圏でも、神様のお取次をしないと硬直してどうにも体が動かなくなったりなど、似たようなお話はそれはもうたくさん聞きます。自分自身を明け渡さざるを得ないようなプロセスを通過した方が多い。)

さて、マアタさんの館は、外国人の私たちには探し当てることなど絶対に不可能です。ごく普通の住宅地にあり、外からはそこがそうだとは全くわからない。場所に関しても、私は普段頭の中に地図を描きながら移動できるタイプですが、今回に限っては、館と周辺の絵(風景)は思い出せるけれど、そこに至る道中は全く思い出せない。カトマンズ市内なのに「幻だったんでは?」と感じるほどです。異世界。

案内の方に迎えられて館の階段を登り切り、最上階からアクセスするペントハウスのようなお部屋に通してもらうと、祭壇の前でマアタさんが待っていてくれました。優しい目をした、小柄で物静かなとてもかわいいお婆ちゃんでした。

挨拶を終えるとすぐ私に言いました。「あなたもマアタでしょう、生まれつきの。お母さんの胎内にいた時からのね」と言われ、ニコッとされたのです。そして「あなたはシャクティ(生命力)をたくさん持っているの」と続け、〜具体的な手法は割愛しますが〜夕方になってしまったからあまりよく視えないのよ、と言いながらも、次々と彼女が視ていることを迷いなく(私の反応など全く気にせずに)告げてゆくのです。そしてシャクティをどんな方法で使うと良い(人々の役にたつ)かなどを言葉にして行きました。

それらのことは、マアタさんが真に私に伝えたいことだったのでしょう。私があらかじめ用意していた質問とは全く関係のないことでした。

マアタさんの館には小一時間ほど滞在させていただいたでしょうか。

実は、2023年の夏頃から年末まで、私は気の抜けない案件と向き合っていました。それは私が一人で最後まで遂行するしかないことでした。やり遂げる覚悟も勇気もありましたが、最後まで実際にはどうなるかわからない。もちろん全てはどうなるかわからないことばかりです。が、マアタさんにお会いしたあと流れの密度が加速して強まり、気づけば私が思い描いた以上の完全な着地点に到達していたのです。まるで何かに押し上げられたように、です。

はっきり言えるのは、マアタさんが何かをしてくれたわけでは無い。今回その案件については一言も相談も質問もしていない。そうでは無いけれど、マアタさんという存在にお会いしたこと。それによって私の本来のエネルギー(シャクティ)は強まり、そのことによって私は自らを強くすることができた。これは私にとって魂の祝福だった。ちょうど共振の月の誕生日の頃、この一連の出来事を私はそう理解できたのです。

「自分で感じ、自分で決める」その時に、必要なのは自らの覚悟と実践です。依存や自己憐憫は何の役にも立ちません。しかし人は一人ではない。未知の世界に一歩踏み出す時、何かに立ち向かう時、自らが本来持つ力を強めるためきっかけ「魂の祝福」は何よりの応援となりうるのです。

これが「シンクロ・ブレッシング」のスタートです。(L)

惑星の月12日 8・地球(KIN177) 



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