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【こじぷろ月次祭2023】💡参拝ガイド💫令和5年9月🌸「月読命」⛩

こじぷろ月次祭つきなみさい2023年9月の参拝ガイドです。
9月のお題は、「観月祭かんげつさい」「仲秋の名月」にちなんで『月読命つくよみのみこと』がテーマです。
月読命つくよみのみことを祀った神社にお参りしましょう✨
神社の名称が一定ではありませんので、検索される場合には参拝される地域名と以下のキーワードで探してみてください。

💡検索キーワード
月読命、月讀命、ツクヨミノミコト、月夜見尊、ツキヨミ、
月夜見命、月弓命、月読神社、月山神社、出羽三山神社  など

今回は、「観月祭かんげつさい」、「月読命つくよみのみこと」と「月読命つくよみのみことを祀る神社」を紹介します。

🌸『月次祭つきなみさい』とは🌸
「月例のお祭り」という意味で全国各地の神社でおこなわれている祭事。(年1~2回ほど盛大におこなわれる恒例のお祭りを「例大祭」という)
こじぷろが設定した季節の行事にちなんだ神社⛩にご参拝に行ってみませんか✨
◆❖◆こじぷろ月次祭の目的◆❖◆
『神社文化に親しんでもらう』
〇神社でお詣りをして心身ともに清まる
〇神社に興味を持つ
〇主祭神など祀られている神さまに興味を持つ
〇推し神さまが見つかる

詳細はこちら⬇️⬇️⬇️
古事記projectクリプト」Discord

月読命つくよみのみこととは

 伊邪那岐命いざなぎのみことの黄泉国から逃げ帰った後の禊祓みそぎはらえによって誕生した最も尊い三柱のうちの一柱。
右目を洗った際に誕生した(天照大御神は左目、須佐之男命は鼻を洗って誕生したとされる)。伊邪那岐命いざなぎのみことから夜の世界を統治するように命じられるが、「古事記」ではそれ以降の記述はない。

月読命つくよみのみことはその名の通り、月を読む「暦」の神様(太陰暦)とされる。暦は作物の種まきや収穫の時期をはかるものであることから農業の神、海の干満を司り魚の産卵に影響を与えることから漁業の神としても信仰されている。

系譜(家族👪)

月読命つくよみのみことの家族
父👨|伊邪那岐命《いざなぎのみこと》
姉🧑|天照大御神《あまてらすおおみかみ》
兄🧑|須佐之男命《すさのおのみこと》

観月祭かんげつさい』とは?

 仲秋にお月見をする習慣は平安時代に中国から伝来し、宮中など貴族社会に限られた行事として、歌を詠んだり、管弦を楽しんだりと風流なものだったと伝えられています。また、単に月を眺めるだけでなく農作物の収穫を祝う祭事になっていきました。旧暦8月15日が「仲秋の名月*」の日です。かつて芋が供えられることが多かったことから「芋名月」の別名があります。

*現在の暦(旧暦に対して、新暦とも言われます)・・・太陽暦なので、仲秋の名月は毎年日付が変わります

 神宮では「外宮まがたま池奉納舞台」において、中秋の名月を愛でる「神宮観月会」が開催されています。観月会では、神宮の楽師が全国から応募のあった短歌と俳句の秀作を古式により披講する雅な催しです。披講につづき、管絃と舞楽が奏行されます。
神宮観月会は、明治31年、神宮皇學館学友会が倉田山で催していた「観月歌会」が始まりとされ、藤原定家の流れをくむ和歌の師範の家柄である当時の神宮大宮司・冷泉為紀が伝えた冷泉流の作法に基づき開催されます。昭和23年からは神宮司庁が主催する行事となりました。

⛩️月讀神社つきよみじんじゃ(長崎県)

壱岐の月讀神社はもともとは壱岐の豪族の壱岐氏が、航海の安全を祈るためにお祀りしていたとされます。
487年に阿閉臣事代あへのおみことしろが遣任那使として、任那の国に使いで行った際に、壱岐の月読神が「私は月神である。私を京都にまつりなさい。その通りにすれば日本国中が幸せになるだろう。」と託宣されます。阿閉臣事代は都に帰り、天皇に報告。天皇はこれを受け入れ、壱岐県主の先祖である押見宿彌おしみのすくねを壱岐から京都に呼び、嵐山に壱岐の月神を分霊して、月讀神社を祀りました。京都の月讀神社は、「松尾大社」の南隣に位置し、京都では最も古い神社となっています。
その後、京都の月讀神社を中心にして、日本全国に神道が根付くようになったことから、壱岐の月讀神社が全国の月讀社の「元宮もとみや」、「神道の発祥の地」とされています。
御(いずれも同神)。
「月夜見命」:月夜というのは単に月のこと。月は夜出るから月夜。「見」は心霊を表すとされ、月を神格化したものです。
「月読命」:「読む」は月齢を数える事であり、日を数えることは暦(太陰暦)。月読と稲作、潮の満ち引きとは関係が深いとされます。
「月弓命」:弓は三日月の形。そこから月読が月弓に音が変化するのに、伴って漢字も弓が当てられたとされます。
御神徳は、暦・潮の干満など月にまつわる全ての行いとされる、「生命の誕生(安産、健康、病気平癒)」「漁業の繁栄(航海安全、大漁)」「農業の誕生(自然界では旧暦の暦と共にある)」「商売繁盛」。

⛩️松尾大社の摂社 月読神社つきよみじんじゃ(京都府西京区)

「日本書紀」のよると、顕宗天皇三年二月、阿閉臣事代あへのおみことしろという者が勅命を奉じて任那に派遣されることになったが、月神が或る人に憑依して… 「我が祖、高皇産霊たかみむすび、天地を熔造ようぞうするの功に預かる。宜しく民地を以って奉れ。我は月神なり。若し請に依り、我に奉らば、まさ福慶ふくけいおらむ」…との託宣がありました。
阿閉臣事代《あへのおみことしろ》は都に還り、このことを奏上し、壱岐の押見宿彌おしみのすくねが神社を造営し、祠官として奉仕したことが月読神社の創祀であるとされます(上記、「壱岐の月讀神社」の欄参照)。
松尾大社の摂社である月読神社には、境内に神功皇后じんぐうこうごうゆかりの安産信仰発祥の石「月延石」を奉祀しており、「安産守護のお社」として崇められています。

⛩️出羽三山神社でわさんざんじんじゃ(山形県)

出羽三山とは、山形県(出羽国)にある月山、羽黒山、湯殿山の三つの山の総称。山ごとに月山神社つきやまじんじゃ出羽神社いではじんじゃ湯殿山神社ゆどのやまじんじゃがあり、3社を総括して出羽三山神社といいます。
 月山神社は、天照大神の弟神の月読命つくよみのみことを、出羽神社は出羽国の国魂である伊氏波神いではのかみ稲倉魂命うかのみたのみことの二神を、湯殿山神社は大山祗命おほやまつみのみこと大己貴命おほなむちのみこと少彦名命すくなひこなのみことの三神を祀っています。

月山と湯殿山は冬季の参拝が不可能であることから、羽黒山の山頂に3社の三神合祭殿があります。また広大な山内には百八末社といわれる社があって、八百万やおろずの神々が祀られています。
 出羽三山は元来、日本古来の自然崇拝の山岳信仰に、仏教・道教・儒教などが習合に成立した「修験道**」の聖地でした。明治維新までは仏教の、真言宗、天台宗など多くの宗派によって奉仕され、鎌倉時代には「八宗兼学の山」とも称され、江戸時代にはお伊勢参りと並んで出羽三山登拝を「東の奥参り」と称して庶民の間に出羽三山講が生まれました。

**修験道とは・・・山岳信仰を通じて超自然的能力を身につけ、その力で神仏の加護を得て民衆の救済活動を行う信仰・活動

月読命つくよみのみことが祀られている主な神社

伊勢神宮外宮月読宮(三重県伊勢市)、月山神社(山形県鶴岡市)

月崎神社 (北海道松前郡)、月夜見神社 (青森県つがる市)、月山神社 (秋田県横手市)、月山神社 (岩手県陸前高田市)、月山神社 (山形県東田川郡)、羽田神社 (宮城県気仙沼市)、月宮神社 (福島県伊達市)、月読神社 (茨城県つくば市)、一之宮貫前神社(月読神社) (群馬県富岡市)、賀蘇山神社(栃木県鹿沼市)、月読神社 (千葉県山武郡)、月讀社( 埼玉県さいたま市)阿佐ヶ谷神明宮 (東京都杉並区)、月読神社 (神奈川県川崎市)、風巻神社 (新潟県上越市)、月読社 (富山県富山市)、月読神社 (石川県小松市)、大月神社 (福井県小浜市)、日月神社 (山梨県上野原市)、大伴神社 (長野県佐久市)、光月神社 (静岡県浜松市)、月読神社 (愛知県蒲郡市)、伊勢皇太神宮内・月読宮 (三重県伊勢市)、松尾大社・月読神社 (京都府京都市)、大依羅神社 (大阪府大阪市)、岩屋神社 (兵庫県明石市)、日出神社(出月宮) (和歌山県西牟婁郡)、赤倉神社 (鳥取県八頭郡)、六所神社 (島根県松江市)、古川神社 (岡山県苫田郡)、永田神社 (下関市)、西照神社 (徳島県美馬市)、粟井神社 (香川県観音寺市)、五明神社 (愛媛県松山市)、月山神社 (高知県幡多郡)、月讀神社 (福岡県久留米市)、彦嶽宮(中宮) (熊本県山鹿市)、月読神社 (長崎県壱岐市)、西寒田神社 (大分県大分市)、行縢神社 (宮崎県延岡市)、月讀神社 (鹿児島市)



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