マガジンのカバー画像

ゲームデザイン超入門

80
ゲームデザインなどを見直すきっかけになるメモを書いていきます。初心者向け。
運営しているクリエイター

#tetris

電子書籍『ゲームデザイン力を育てる50の講義』を出版しました。

noteを毎日更新したおかげで電子書籍がつくれました。メインの仕事以外に趣味とか副業で、なにかをアウトプットしたいなあと思っていました。でも、なかなか続きません。 そんな時『習慣づけをするには、細切れに小さくして・無理なく・毎日やれる範囲でやったほうが良い』という動画をみました。たしかに、これは思いあたります。 だったら、まずは一番好きなゲームでやってみる! そう思ってはじめたプロジェクトがゲームデザインやゲームシステムに関するエッセイ『ゲームデザイン超入門』です。 毎

得点を工夫するだけで、ゲーム性をあげることができる。

初期の『テトリス』はテトラミノを1つ落としたら1点というストイックなルールだったそうです。商品化されるときに同時に消したライン数、つまり難易度によって得点がかわるルールになりました。ファミコン版では1ライン 40点・2ライン 100点・3ライン 300点・4ラインが1200点です。大胆な得点ルールがあるからこそ、プレイヤーは難易度のたかいプレイに挑戦して達成感を味わえるのです。

乱数を工夫すれば、ゲーム性をあげることができる。

たとえば『テトリス』では7種類のテトラミノがランダムに選ばれて落下します。初期の『テトリス』は完全なランダムなので運の要素がありました。最近は「7種類のテトリミノをランダムに入れ替えた順番で出現させることを繰り返す」という仕様が多いです。出現確率が均一なので運の要素がなく、対戦も平等になりました。直近に出現したテトリミノを覚えれば効率的なプレイもできるのです。