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コオロギ食の炎上は食品ロス問題を先送りした弊害なのでは?

私自身もコオロギ食に触れた当初から指摘していることですが【食品ロスが未解決なのにコオロギ食を推し進める異常性】は数多くあるコオロギ食を反対する理由の中でも多くの声が挙がっています。
日本では供給過多の牛乳やおからの廃棄や乳牛の処分に補助金が出る話がいま話題になっておりますし世界的に見てもUNEPによる食品廃棄物指数レポート2021の報告によれば「世界の温室効果ガス排出量の8〜10%は、消費されていない食品に関連しています」として環境問題にまで発展する程に食品ロスの問題が世界規模で深刻化しているとのことです。

つまり、未来の食糧危機に備える為のコオロギ食の研究は世界中に食べられることなく捨てられる食糧が多い状態で行われています

私は提携企業と共に炎上して不買運動までされた敷島製パンや生徒同士のコオロギを使ったゲームを見て給食にコオロギ食を導入してクレームを入れられた徳島県小松島市内の県立小松島西高校で起きたコオロギ食による炎上は目の前で起きている食品ロスの問題に目を向けなかった(若しくは食品ロスの問題に取り組むアピールが不足していた)ことで起きた必然だったのではないかと考えています。

そして、特に思うことなのですが敷島製パンは震災の度に被災地に無償でパンを届けて慈善事業のアピールを普段からしているのに環境を変えてしまうほどの世界的問題である食品ロスに関してコオロギ食の研究ほどの情熱を傾けて解決に向けた動きがなかったことが不可解です

これに関しては単純に「コオロギ食のアピールが多いのに食品ロスに関する情報が出ていない企業が炎上しているなぁ」程度の所感でしかありませんが【食品ロスが未解決なのにコオロギ食を推し進める異常性】についてはコオロギ食について回る問題なのは否定しようが無いのでコオロギ食の導入で炎上や不買をされた企業の関係者は胸に手を当てて自社がどこまで食品ロスに対して向き合ったのかを自問して今後の身の振り方を考えてみてはどうでしょうか?

未来を見据えるとは現状の問題に目を背けることでは無いですよ

【追記】

この記事の投稿後に発覚したことなので一応取り上げますが敷島製パンについては食品ロスの問題に【目を向けなかった】or【若しくは食品ロスの問題に取り組むアピールが不足していた】で後者の方だったようです。

私が敷島製パンの責任者なら「我が社はあらゆる問題に取り組んでおりコオロギパンはその内の一つでしかなく普段から小麦以外の材料で作ったパンの開発に勤しんでおります。また、以前から牛乳やおからを使ったパンの販売をしておりましたがそれらの商品については現在の大量廃棄の問題を鑑みて今後はより一層力を入れて取り組む所存でございます」という声明を出して購買層を黙らせるね。

要は力の入れ方が問題なんだよ

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