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「サーリネンとフィンランドの美しい建築展」に行きました。

サーリネンと言えば、
チューリップチェアで有名な「エーロ・サーリネン」
のイメージでしたが、まだまだ勉強不足ですね。

現在、汐留のパナソニック汐留美術館で開催されている
「サーリネンとフィンランドの美しい建築展」の「サーリネン」は、
父「エリエル・サーリネン」がメインの展示会でした。

規模の大きな展示会ではありませんでしたが、
見どころが凝縮されて、満足度の高い内容でした。

ヘルシンキ中央駅は、実際に行ったことがある場所。
エリエル・サーリネンによるデザインと知って
とても興味深かったです。
すごく大きくて迫力のある建物だな〜と、
建築やインテリアの勉強を始める前の自分が
漠然と感じていたことを思い出しました。

アール・ヌーヴォーを感じさせるおとぎ話のような建築から、
近代化に合わせた壮大なモダニズム建築までの変遷。
その後フィンランドからアメリカに渡り、
息子のエーロ・サーリネンと共に活躍し続けました。

そのエーロ・サーリネンは、
ミッドセンチュリーを代表する家具も多くデザインしています。
フィンランド出身としては、
アメリカ感の強いデザインだな〜とうっすら思っていましたが、
若いうちに父と共にアメリカに渡ったということで、
勝手に納得いたしました。

全体を通して一番感じたことは、
エリエルさん、とにかく絵がうまい!
それだけでアートになりそうな内装のイメージ画や、
手書きとは信じられないような建物の緻密な画。
すごい方なのはわかっていても、
ただただ感心、感動でした。

また、大学在学中に
ゲセリウスとリンドグレンという友人と3人で
設計事務所を設立したこと。
それぞれ個性の違う3人で、
多くの名建築を生み出したこと。

その素晴らしさと共に、
サーリネン以外の2人の名前を
あまり聞く機会がなかったことに気付きました。
自分が勉強不足なだけではありますが、
展示会のタイトルになる人物と、
その周りの人々の違いは何だったのだろうと、
少しばかりの切なさを感じました。

そんなこんなで、見て読んで感じて考えて、
とても充実した時間になりました。
また改めて、ヘルシンキ中央駅に行きたくなりました!

パナソニック汐留美術館は初めてでしたが、
旧新橋停車場が見れて、それも面白かったです。

次に狙っているのは、
東京都美術館で開催中の「イサム・ノグチ」展。。
行けるといいな!

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